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ほうき星の素  作者: 萩原 學
6/50

交叉

黄色い電車に白い鳩

黒い上着に赤いTシャツ

ゆっくりと近づく袋を持つ人々

物言わぬ風見鶏と門を守る獅子

すれ違う瞬間 宙を跳ぶ

目を閉じたまま踏切を過ぎる

見えない噴水と花火

聞こえない大歓声

どうせ見えないのならとナイフを投げる

コンクリートの壁に弾かれる

青白く笑う蛍光灯

ナイフの立てる音はリズミカル

取り残された僕にできることといえば

せいぜい血を吐いて笑う程度

立ち上がり糸を引いて歩き出すと

誰かに遮られた

ような気がした

GAGA #29 2003年12月

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