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ほうき星の素  作者: 萩原 學
44/50

予想

遠い未来の思い出に

無作法な鳩が巣をかけた

大切な皿や鏡を壊されてはたまらないから

トゲのついた棍棒をもって追い払おうとすると

鳩の両親が絶叫することには

卵を壊すな 夢を壊すな 我々の生活に手出しするな と

そうは言っても僕には僕の生活があるというもの

せっかくの思い出を鳩のフンごときに汚されてなるものか

鳩どもが居なくなるのを見計らって

その巣に火をつけようとして

予想外に丈夫らしくなかなか火がつかない

奴等が帰ってくる前に勝負をつけようと

ガソリンなどぶっかけてやったところ

このたびは火の勢いが少々強すぎたらしく

肝腎の思い出まで勢いよく燃え始めてしまった

しまった ここには消火設備がない

思い出の中の海や池はあの山の向こうにあって

バケツを抱えて走ってもとても間に合いそうにない

為す術なくそこに立ち尽くしたまま

僕は僕が焼け落ちる有様を

異国から来た人のように見つめているのだった

GAGA#28 2003年5月

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