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ほうき星の素  作者: 萩原 學
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秋雨

行く手を塞ぐように雨が降る

雨が降るなんて自然現象で当たり前だし

今日は雨が降るなんてわかっているのだし

今日は傘を忘れた僕が悪いのだが

向こうでおまえが待ってなんかいないことも

行かなかったら怒ることもわかっているのだから

鼠のように濡れて進むしかなく

文句を言う前に道が渦巻く

恨めしい秋空の下を歩く影法師

濡れてひっついた落ち葉が落ちない

まるで恋人を迎えに行くときのように勇んで

誰もいない街に向かって

駆けていった

GAGA#58 2013年12月

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