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罪
くもり空を見上げて何事かをつぶやく
その子の視線はどういうわけか真っ直ぐに
空高く飛ぶ私を見つめている
はるか地上から誰だか見えているはずはないが
駄々をこねる子供と正しいことを言う子供は手に負えないもの
やがて自分でも忘れていた
背中の傷へ空き缶を投げる音が聞こえる
届くはずもない空き缶の転がる音が
私の翼を打ち落とす
堕ちていく黒く果てしない淵に
その子を引き込もうとして初めて気付く
その顔が私のものであったことに
GAGA#26 2002年8月
くもり空を見上げて何事かをつぶやく
その子の視線はどういうわけか真っ直ぐに
空高く飛ぶ私を見つめている
はるか地上から誰だか見えているはずはないが
駄々をこねる子供と正しいことを言う子供は手に負えないもの
やがて自分でも忘れていた
背中の傷へ空き缶を投げる音が聞こえる
届くはずもない空き缶の転がる音が
私の翼を打ち落とす
堕ちていく黒く果てしない淵に
その子を引き込もうとして初めて気付く
その顔が私のものであったことに
GAGA#26 2002年8月