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ほうき星の素  作者: 萩原 學
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星と手紙

天の川に隠されて見えないが、私達の銀河に隣接する銀河があり、いて座矮小銀河という(他にも存在する模様)。既に天の川銀河の回りを10回以上は回っており、あと10億年もすれば呑み込まれる。

友達のような顔をして鬼が笑うものだから

つい僕もつられて笑ってしまうのだけれど

でも足元にはもう火が回り始めていて

でもその日は一日中回り続けていて

あきらめることもなく太陽系が銀河系を廻るので

銀河系が銀河系に呑み込まれるというスペクタクルを目の当たりにしているわけで

これはいとも縹渺と歌われる星間の音楽

に合わせて鬼が踊るから

つられて僕も踊っているが

ゴツゴツとあっちこっちにぶつかりながらも

成長途上にある月足らずの月が青白く笑っているから

仔猫が袋を引き裂いたりもするわけで

僕は僕の美味しい所だけ食べられてしまうのでないかと怯えつつも

今日も好きな人の前では笑ってみせたりなんかするので

てんで全く大丈夫と言ってみせまたそのように思われているとしても

他の誰かと同じく足元には火が着いている

だからまあ目の前で鬼が笑っているのは

理不尽ではあるが僕にはどうしようもなかったりする

僕の肉は不味い筈だからたぶん大丈夫とは思うが

僕が食べられてしまったら次はきっと君の番

君がもしこの手紙を読んだなら

そういう訳でもうおしまいだ

巨大衝突説に基くシミュレーションに拠れば、月は約1ヶ月で形成される。もちろん囊どころか猫も人類も誰も見ていない。

GAGA #20 1999年4月

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