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ほうき星の素  作者: 萩原 學
27/50

初夏の2篇

旅行

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傾きかけた陽射しがバルコニーに輝く

ショートヘアの小柄な子が手を振っている

さきほどから携帯電話が鳴っている

変電所は空電音を立てている

僕の行先はまだ遠く

日が暮れるまでに着けるかあやしくなってきた

銀色のドアは閉じたり開いたり

先生がいないときの幼児のように落ち着きがない

船のように揺れながら南を見ると

女の子が眼鏡を外して微笑んだ


不均衡

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板のように平静な顔をしたあなたが

にわか作りの哲学者のように僕に問う

言葉といのちとはどっちが重いのかと

あなたと他の女の子を比べるようなものだ とは

さすがにうっかり言うわけにはいかないから

こう言ってごまかしておく

空いっぱいの星と今宵の月一つと

いったいどっちが明るいのかね?

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