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ほうき星の素  作者: 萩原 學
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落下

空っぽの箱を持ち上げて振ると

ばさりと女が落ちてくる

適当に料理して片付けたつもりが

いろいろなものが落ちている


このところの天気が思わしくないように

彼女の機嫌もまたうるわしくない

適当に料理などして取りなしたつもりが

いろいろなものが落ちている


まだ梅雨は空けてないというのに

このところ寒いんだか暑いんだか

この落ちてしまった荷物の中に


大切な何かが入っていた可能性があったと

書いてある手紙が滲んで読めないのは

たぶん落ちてくる雨のせいなのだ。

GAGA#42 2008年8月

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