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ほうき星の素  作者: 萩原 學
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特急列車

海を見に行ったはずなのに

気がつくと室内で雨に打たれていた

理不尽なことに上階へ上がって注意しようとしたら

その路線は廃止になって久しいとか

頭にきて腕を振り回して投げてみたら

誰に気に入られたのか帰ってこない

何一つ思うようにならないのは腹立たしいが

日頃から不義理の親戚や神様など頼る気にもならない

一人暮らしゆえ引きこもりと糾弾されることもない

今さら背広など着ることはない

乾いた気持ちを擦り切れたジーンズに包み

窓も開かない列車は峠を下っていく

GAGA#57 2013年8月

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