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ほうき星の素  作者: 萩原 學
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春分な気分

さてそれが何であったかというと

精確に答えるのは難しいのではあるが

覚えていられない程遠くから

見つめる瞳は別段優しくもなく

かといって無慈悲な夜に放り出すこともなく

水加減は春先にはまだ生温く

笑いもせず怒りもせず立ち尽くすばかり

若いうちにはそれだけで興奮もしたものが

腰を下ろして見ているくらい

節制を身につけたのでなければ枯れ果ててしまっただけか

水もただ生温く流れるだけか

かしこにカラスも鳴いているのに

空気ばかりが温かくなってしまったのに

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