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ほうき星の素  作者: 萩原 學
10/50

ショウリョウバッタ

# 可能な限りアップテンポ、8ビートで。

高く跳べ み空高く青く遥かに

高く跳べ 足元の砂が崩れ去る前に


ゆくりなくも地上を巡り白い影を探し回り回りまわって上下左右と飛んで行く鳶が声高く告げる方角へと走りその下を掘ると現れる地下道を進むと見えてくる灯台には灯台守も居らずただ四方を照らすのみ


高く跳べ もう誰も見ていなくても

高く跳べ もうお前の母親が呼ぶことがなくても


強い光が太陽を焦がすように主義主張のみ取り残されて人々の手によって樽に詰められた世界は樽と共にごろごろと回り樽は地球と共に太陽を回り太陽は樽と共に銀河を廻り銀河は銀河団と共に樽のようにごろごろと宇宙を進む


高く跳べ 笑うときにも泣くときにも

高く跳べ 全てを失う前に


忘れじの空の果てに小石を蹴り上げたと見るや赤トンボ青い空に小石を避け受け止める者もなく万有の法則に従って落下する小石を追う堕天使の群れが火を噴いたなら午後三千二百の小石が雨ガエルよろしく道に跳ねてあまねく傷つける運命を変えようと風見鶏を右に回した


高く跳べ 理由などなくても

高く跳べ 仲間など残っていなくても


高く跳べ

高く跳べ

GAGA #40 2007年12月

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