僕のおじいちゃんだと思っていた人は? 実は、僕のお父さんだった!?
僕は、お母さんとおじいちゃんとずっと3人で暮らしている。
お母さんに、僕のお父さんの事を聞いたら、、、?
お母さんは、僕にこう言うんだよ!
『お父さんはね、、、? アサヒが小さい時に事故で亡くなってしまったのよ!
・・・ごめんね、アサヒにこんなに寂しい思いをさせて、、、。』
『僕こそ、ごめんね! お母さんに辛い事を思い出させてしまったよね...。』
『・・・なんて! 貴方は、やさしい子なの、、、? きっと、お父さんに
似たのねぇ~!』
『・・・お父さんに?』
『えぇ! お父さんは、とっても優しい人だったのよ~!』
『ふーん? そうなんだ~』
『さあさあ~晩ごはんにしようかしらねぇ~アサヒも手伝ってくれる?』
『ううん!』
*
そして、僕のお父さん代わりのおじいちゃん。
おじいちゃんは、僕にとっても甘い。
おじいちゃんから見て、僕が孫だからなのか、、、?
僕に何でも買ってくれるし!
僕は、おじいちゃんと一緒にいる時間が楽しいんだよ。
『なあ、アサヒ! 明日は、おじいちゃんと遊園地でも行くか?』
『うん!』
僕は、お父さんがいない分、、、。
おじいちゃんに、めーいっぱい甘えているのかもしれない、、、!
お父さんが居なくて、僕は寂しいと思った事が一度もないし!
お母さんとおじいちゃんが僕の傍に居てくれれば、、、。
それだけで、僕は幸せなんだよ!
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でも、学校で、、、?
クラスの男の子達に、こんな風に言われたんだ、、、!
『青野の家には、、、? なんで! お父さんがいないんだよ~!』
『僕のお父さんは、僕が小さい時に事故で亡くなったんだよ!』
『だからなのか? お前は、じじーいと一緒にいるのは、、、?
どう見ても、、、? あれは、お父さんに見えないしな~』
『おじいちゃんは、僕のたった一人の大切なお父さんみたいな存在なんだよ!
おじいちゃんを、バカにするな!』
『別に、、、バカにしてないよ! ただ、あのじじーいがお父さんだったら?
ヤバいって事を話してんだよ~!』
『・・・えぇ!? どう言う事、、、?』
『お前知らないのか? 噂になってんぞー! お前のじじーいが、実は、、、?
【青野のお父さんなんじゃないのか?】ってな、、、!』
『えぇ!? ・・・僕のおじいちゃんが、、、!?』
『あぁ! 俺の母さんが他のクラスの男の子のお母さんと話してるの、、、?
俺は、聞いてんだからな!』
『・・・そんな、』
『家に帰って! 母ちゃんとじじーいに聞いてみろよ!』
『・・・あぁ、分かったよ!』
『じゃあな!』
『・・・・・・』
▽
僕はその足で家に帰って、お母さんに真っ先に聞いたんだよ!
そうしたら、、、?
『アサヒ! 後でおじいちゃんが帰って来てから、ちゃんとアサヒにも
本当の事を話すわ、、、!』
『・・・本当の事って、、、?』
『おじいちゃんが帰って来てからじゃないと、話せないのよ!』
『・・・おじいちゃん、』
*
そうしている間に、、、。
1時間ほど経つと、おじいちゃんが家に帰って来た、、、!
『ただいま~』
『おじいちゃん、』
『・・・ううん? どうした? 何かあったのか、、、?』
『おじいちゃん! アサヒに本当の事を言う時が来たわよ、、、!』
『・・・・・・そうか、分かった!』
▼
こうして僕は、、、お母さんとおじいちゃんから本当の話を聞く事に
なったんだ、、、。
『・・・ごめんね、アサヒ、今までずっと隠してて、、、。』
『やっぱり、あの話って? 本当の話だったの、、、?』
『えぇ! そうよ! 貴方の本当の【お父さんは、ここに居るおじいちゃん】
なのよ、、、! ごめんね、今まで言わなくて。』
『どうして、、、? ずっと、隠してたの?』
『どう見ても、ワシはじじーいじゃ~! ワシがアサヒのお父さんだと言えば!
みんなビックリするだろ、、、! それにワシは、アサヒが20歳になるまで
生きていられるか分からんしな~』
『おじいちゃん、』
『アサヒ、おじいちゃんはね? アサヒを悲しませたくなかっただけなのよ!
おじいちゃんに、悪気はなのよ!』
『お母さん、』
『私は、おじいちゃんの事を心から愛しているの! それは今も変わらないわ!
それに、貴方という【宝物】がこうして、私たちと一緒に生活出来ているもの!
かけがえのない家族なのよ!』
『・・・ううん。』
『今まで通り、ワシはアサヒのおじいちゃんでいい! だがな、ワシはお前を
息子として愛しておる!!!』
『ありがとう、おじいちゃん!』
僕は、なんだかんだいろんな事が頭の中でいっぱいになっていたけど、、、?
お母さんとおじいちゃんの話を聞いて......。
素直に、受け入れる事が出来たんだ、、、!
今まで通り、僕たちの関係は変わらない!
でも今までよりも、もっと家族の絆が強くなった気がするんだよ!
僕は、素敵な家族と一緒に居れて幸せなんだ。
最後までお読みいただきありがとうございます。