第ニ十話 開戦
蓮が、暴露した内容は一字一句違わず全世界へと放送された。
~ベルロア帝国~
「クソっ、死んでも邪魔するのか一条!」
「あのクソガキ殺してくれる!」
「...」
そこでは、皇帝は傀儡のため、官僚たちが目論見を破られ怒り狂い、
当初より前倒しの侵攻が行うことに決定された。
~アルクロン共和国~
「ハハッ!よくやったぜ蓮。後は任せな」
軍服をピシッと着ている青年が快活に笑う。
その声を聞いて、机に突っ伏して寝ていた、癖っ毛の青年が眠そうに目を擦りながら弟に言う。
「...竜、昼寝ぐらい静かにぃ...」
ぐぅ、と言いながら眠りだす兄に竜と呼ばれた青年はキレる。
「いや、兄さん三時間寝てんだからいい加減起きような!?」
「うぅ、分かってんよ。そう急かすなって」
弟と比べ、シワの多い軍服にはアルクロンのトップを示すある艦を象ったの紋章。
「さぁ、いっちょ助けに行きますか。建前は陰謀を伝えた生き証人を保護するため、
本音は、俺のダチを助けるため!」
そこで、一旦区切り、部屋の隅にいる二人の幼なじみと、初めて会う亜人に目を向ける。
「ではでは、作戦開始と行こうか」
~フォリオン王国~
暴露をした後、俺は放送局から脱出し、(ついでに、放送機具を可能な限りぶっ壊して)そして現在。
「いたぞー!奴を捕らえろ!」
「ちぃ!退けよ!」
敵が銃剣を向けるより速く敵に向かって駆け出し、駆け抜け際に、<寿流刀拳術>!
「天華!」
「ごふっ。こんなガキに、お、俺が...?」
「...実力は隠してこそ真価を発揮すんだよ!」
今までは、<スキル><固有スキル>が多くて中々手間取って、<偽装スキル>で見えない様にした。
理由は、そうすれば油断してくれるし、少しリスクがあるが、この方が敵の狙いが分かると思ったから。
「頼むぜ康兄こちとら十歳なんだから!」




