部隊編成始めます。
「では部隊編成しますので、皆集まって下さーい。」
「陛下、部隊とは何でしょう?」
「ルビーアイ君、良い質問です。部隊とは1つの任務を効率的に行う為に、助け合う仲間、まとまりと考えてください。」
「恐れながら、陛下。ここに控えた各々が陛下から賜った力により相当強化された存在です。バラバラに事に当たっても十分成し遂げられるかと、、、。」
「確かに、一見バラバラに任務をこなした方がたくさんの事をこなせるように思えるかも知れません。しかし、ルビーアイ君は相手を無力化することに特化しているとはいえ、敵を探したり見つけたりする事が得意ではありません。予期せぬ敵との遭遇のリスクが常に存在します。」
「はい。しかし、その場合は敵を拘束してしまえば良いのでは?」
「もし、遭遇した敵が十人だったらどうでしょう?一人でも逃げられたらこちらの情報を持ち帰られてしまいます。こちらが敵より早く情報を察知し遭遇しなければ、そんな心配は無いわけです。」
良いですか?と茜は人差し指を立てて魔物を見渡した。
「私達の今、一番の目的は存在を知られない事です。知られない限りは敵性勢力は現れません。そして、次の優先事項は死なない事です。命さえあれば、対策を持ってやり直す事も出来ます。つまり我々、新生魔王軍のキャッチコピーはしぶとく暗躍する、です。」
皆に自分の言葉が染み渡ったのを確認して、ではと部隊編成を開始した。
部隊は3つに分けて各々に基本的な役割を持たてみた。
第一部隊:隊長 ルビーアイ(指揮)隊列位置3
副長 フジコ(情報担当)隊列位置2
前衛 騎士ネズミ(戦闘)隊列位置1
後衛 魔獣ネズミ(運搬)隊列位置4
第二部隊:隊長 魔王二宮茜(指揮)隊列位置3
副長 バトラー(情報担当)隊列位置2
前衛 騎士ネズミ(戦闘)隊列位置1
後衛 魔獣ネズミ(運搬)隊列位置4
第三部隊:隊長 センリ(情報担当)
という感じだ。
「第一部隊は、食料と水の確保をお願い。各魔物毎に食べる物が違うから注意してね、ルビーアイ君、私ギリギリまで虫は食べないから出来れば別のものでお願い。第二部隊はマナの確保と塩の発見、周辺地形の把握をします。第三部隊は、視認されてもふつうの鳥だと思われる位の高さまで上昇して地形の把握と他の勢力、村とか町とかがあるのか調査をお願いします。」
ちらりと、洞窟の外を確認すると太陽は西に傾き日の入りまでは後2、3時間といった所か、、時計、カレンダー、記録用の紙と筆記具、火をおこす手段、、欲しい物はたくさんある。
火とかはふつう、ファイアーボールみたいな魔法が使えれば解決なのに魔王だから村人に聞いて情報を引き出すことすら出来ない。
宿にも泊まれず、武器も買えない。生活用品すら自作がベスト。
うーん。早い段階で人間かそれに準ずる存在を活用する手段を見つけなくては詰むな、、しかし、魔王軍に協力しようというまともな人間がどの程度存在するのだろうか、、、。
改めて、魔王の立場の弱さを噛みしめる。ほんとに世界の敵は甘くない。
「各部隊ともに日没迄に、成果を上げてここに戻って来てね!では、出ぱーつ!」
明るく行こう。笑う角には福来る、、よね。
少し加筆しました。(2018.2.28)