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吸血鬼日誌関連

セノくんのナイトメアインタビュー(笹永陽人)&小ネタ集

作者: 有坂まの

No.2

笹永陽人


セノ

『ようこそ。ナイトメアインタビューへ』

陽人

『……え? 何やってんだ?』

セノ

『ナイトメアインタビューだ』

陽人

『なんだそれ』

セノ

『登場人物のちょっとした別の一面を見せてやろうという、インキュバスによる、インキュバスにしかできない夢の中での突撃インタビュー』

陽人

『はあ』




セノ

『校内モテモテな守られ女子と、グラビアアイドル並みのプロポーションを誇る相棒に囲まれた心優しきエクソシスト。……と。ある意味リーフェルトとは違う意味で主人公らしいな』

陽人

『そうか?』

セノ

『どこからどう見ても、典型的なハーレム系主人公だ』

陽人

『あー……うーん……(中学の頃、市辺にも同じこと言われたっけな。そういや……)』

セノ

『お前が砂糖菓子の女……木塚小夜に好意を抱いているのは皆知っていることだが。ぶっちゃけお前にとって歩花はどうなのだ?』

陽人

『どうって』

セノ

『たとえばあの身体。あの胸。腰から足首にかけての、肉付きがよく完璧なライン。

 そして砂糖菓子の女に決して劣らない顔だち。男としてこう、ぐっと来んのか?』

陽人

『……まあそりゃあ、あいつも美人だろうけど。俺あんま、胸とかそういうのは……』

セノ

『嘘つけ』

陽人

『嘘ついてどうするんだよ。……うーん。正直言うと俺、最初は苦手だったんだよ』

セノ

『歩花のことがか』

陽人

『小さい頃だけど。小夜ちゃんとずっと一緒にいたから仲いいんだろうなーってのは感じてたけど、ちょっときつい印象みたいなさ。

 小夜をからかう男子(※幼い頃陽人をよくからかっていたやんちゃ系男子たちと同一)とか、口で撃退しちまったりとか。喧嘩も強かったしさ』

セノ

『ああ。内気な少年時代か』

陽人

『喧嘩とか暴力とか、あんまり好きじゃなかったし。俺』

セノ

『それは今もだろう。……ふむ。

 それでは別の質問をするが、木塚小夜のどこが好きなのだ?』

陽人

『え? ……あー……うーん。

 笑うと、カワイイとことか。あと、ガリガリってほどじゃないけど、細いところとか……』

セノ

『……なるほど。(スレンダー系が好みでグラマー系はお呼びではないということか……。単に好みの問題らしい)』




セノ

『学校の得意科目は』

陽人

『古典と英語』

セノ

『しかし全体的に成績が悪いわけではない……と。寧ろ平均より上か』

陽人

『……相棒にすすめられてさ。

 一つ二つ、小夜ちゃんに尊敬されるものをなんでもいいから備えとけって、勉強会強制されて以来な』

セノ

『昔は勉強嫌いだったらしいな』

陽人

『……まあ』

セノ

『どうせ良い点取って砂糖菓子の女に「すごーい」とか褒められたのがきっかけで頑張るようになったとか、そういう感じだろう』

陽人

『……―――』

セノ

『(フッ/笑)』

陽人

『そんな風に笑うなよ……しかも鼻で』




セノ

『自分にとってライバル的な存在と呼べる相手は?』

陽人

『……歩花、かな。やっぱり』

セノ

『……理由は』

陽人

『なんとなく』

セノ

『理屈じゃない感じか』

陽人

『……まあ』

セノ

『ガチでいつかやり合いたいとか』

陽人

『まあ、そうだな。意地でもなんつーか、負けたくないと思う。男とか女とか関係ナシで』

セノ

『面白い関係だ』

陽人

『そうか?』

セノ

『とても興味深い』

陽人

『嫌ってるってわけじゃないんだけどさ』

セノ

『それはわかっている』




セノ君の結論―――


「まあある意味。友情と愛情という違うジャンルでも、恋のライバルのようなもの……なのかもしれない」









以下。pixivで過去にupした小ネタ。







『頑張れ! 歩花ちゃん』


出演:リーフェルト君(主人公)、歩花ちゃん(ヒロイン)。






 恋人のリーフェルト君と夏祭りに行くことになった歩花ちゃん。


 夏祭り前日。


歩花「この自分のかたい性格、どうにかならないだろうか……。


   せっかくの夏祭りなんだから、一日くらいもっと素直になって、可愛い女子にならなければ……」



(以下、イメージ)



歩花「リーフェルト。あの……折角のデートだし。


   手、繋ぎたいな……!なんて、えへっ……♡」



(イメージ終了)



歩花「……うん。頑張ろう。これくらいは、私にだって言えるはずだ」




 夏祭り当日。




 人込みの中を、リーフェルト君と肩を並べて歩いでいる中。


 歩花ちゃんは意を決して、恋人の名前を呼びます。



リーフェルト「? なあに?」


歩花「……えっと」


リーフェルト「うん??」


歩花「……人混みの中は大変はぐれやすく、はぐれてしまうとお互いを探すのに時間を無駄にしてしまうので、はぐれないように二人のうちどちらかが相手の裾などを掴んでおくといいと思うのだが君はどう思うリーフェルト」


リーフェルト「えっ……う、うん。そうだね……! そうしよっか!」



歩花「……(私というやつは!!/泣)」




密着度が増してご機嫌な彼氏の様子にも気付かず、


彼の袖を掴んだまま落ち込む歩花ちゃんでした。








『悩め! スターチス父さん』


出演:スターチス父さん(主人公の兄)、サルビアちゃん(スターチス父さんの娘)





 スターチス父さんと奥さんは漫画好き。


 色んな国や世界の漫画を収集するのが趣味で、最近ではオタク趣味にも片足を突っ込んでいる。


 というのも。仕事で忙しいスターチス父さんと奥さん。


 娘のサルビアちゃんと少しでも会話を増やそうと、娘の趣味であるオタク趣味を頑張って理解しようとしているからなのです。



 しかし。


 スターチス父さんには最近悩みがあるそうで。




サルビア「パパー! 見て見て!」


スターチス「おお。どうした?」


サルビア「ずっとほしかった同人誌がやっと手に入ったの!


     最近このカップリングにハマッてて~―――」


スターチス「……そ、そうか……!」




 天使のように輝いた笑顔でBL同人誌を見せてくる可愛い娘を止めるべきか否か。


 最近ひそかに悩んでいるスターチス父さんでした。









『とばっちり! ストック叔父さん!』


出演:スターチス父さん(主人公の兄&ヴァンパイア王族)、ストック叔父さん(スターチスの双子の弟)、サルビアちゃん(スターチス父さんの娘)






スターチス「えっ!? サルビアの誕生日……!! ああ……! すっかり忘れてた―――」




 可愛い娘の誕生日の日に仕事を入れてしまったスターチス父さん。


 謝るお父さんに、サルビアちゃんは笑顔で「仕方ないなあ」と許します。


 しかしそれはその場、口だけの許しだということを、スターチス父さんは後に思い知ることになるのです。





 休日。奥さんに電化製品を。サルビアにオタクグッズを買ってくるように頼まれ、


 ヴァンパイアの世界から日本に降り立ったスターチス父さん。



 インターネットカフェで良さそうな製品と、頼まれていたオタクグッズの確認をするためア○ゾンのサイトを開いていると、


 ある同人誌の情報が目に飛び込みます。





『BL同人 ヴァンパイア~双子の王子の禁断の愛~ 著者:林檎サルビア』





スターチス「……!?」





 まさかと思い、恐る恐る中身の試し読みをクリックしてみるスターチス父さん。




スターチス「(待て……これは……娘の絵だぞ……!?


       まさかそんな! ていうか『売り切れ』……!? 売れてる!? どういうことだ!?!?)」






帰宅後。






スターチス「っていうことがあってね……」


奥さん「ああ。あれね。あの子絵上手いわよね。私も持ってるわよ」


スターチス「……―――(妻も持ってる!!)」









『照れろ! 左一パパ!』


出演:左一(歩花ちゃんのお父さん)、陽人君(歩花ちゃんの友人で左一パパの弟子)、セノ君(歩花ちゃんの従兄)





 買い物からの帰り道。


 電車に揺られて、左一パパの両隣の奥さんと歩花ちゃんはうとうと、とっても眠そうです。



 やがて睡魔に負けた奥さんの茜さん、左一パパの肩に寄りかかります。


 そしてそれに続いて、歩花ちゃんも反対側の左一パパの肩に頭をこてんっ。




左一「……(///」




 すると途中から電車に乗って来て、たまたまそれを見てしまった陽人君とセノ君。



 ハッ、と左一パパは顔を上げ、二人と目が合ってしまいます。




左一「……おい。コラ。何見てんだ」


セノ君「(スマホを取り出し、写メを撮る)」


左一「っ……! おい。おい―――」


セノ君「(スマホの連射機能の音)」


左一「てめっ……何やっ……やめろ!」

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