ネオンストリート
もしもこの詩を読むのならば、これだけは言っておきたい。
何が言いたいのか、どういう状況なのか、設定等もろもろにおいてまったく意味が分からないはずだ。
なぜならこれは、私自身が目指すべき光へ進むための布石であり、忘れてはいけない事を忘れないために書いたものであるからだ。
だからこの詩を読みたいとあなたが思ったのであれば念頭において貰いたい事がある。
彼女は鬱であり、僕は彼女の看病をしている中で鬱になった。
お互いに鬱を治そうと誓い、その光へ向かって歩いていた。
ただお互いが見ていた光が違っていた。
そして、どうか妄想を膨らまして情景を浮かべていただきたい。
彼女だけを見ていた僕と、その先を見ていた彼女を。
僕が言いたいことはこれくらいだ。
空を見ていた。
たくさんの人が通り過ぎていく道の途中で。
君は空を見ているか。
目指すべき光をその目に捉えているか。
同じ道を歩いてきた。
同じ光を目指して歩いてきた。
僕が先に着いた。
光の下に。
空を見ていた。
光を探して。
ここにあるはずだった。
一緒に目指してきた光はここにあるはずだった。
僕は立ち止まり振りかえる。
君はまだこない。
一緒に歩いてきたはずだった。
君と一緒に。
同じ光を目指して歩いてきたはずだった。
空を見ていた。
たくさんの人が通り過ぎていく道の途中で。
君は空を見ているか。
目指すべき光をその目に捉えているか。
僕は気付く。
ああ、そうか。
僕が目指してきた光は君自身だったんだね。
僕はこの道で立ち止まっていただけだったんだ。
君のいた場所に立ち止まっていただけだったんだ。
君は目指すべき光へ向かって歩いていたんだね。
空を見ていた。
たくさんの人が通り過ぎていく道の途中で。
君は空を見ているか。
目指すべき光をその目に捉えているか。
僕は歩き出す。
光へ向かって。
この道を。
また会えるだろうか。
君に会えるだろうか。
どれほどの速さで歩けばまた君にあえるのだろうか。
空を見ていた。
たくさんの人が通り過ぎていく道の途中で。
君は空を見ているか。
目指すべき光をその目に捉えているか。
僕はもう見失わない。
目指すべき光を。
僕は歩き出す。
光へ向かって。
君にまた会えることを信じて歩き出す。
彼女には付き合う前に戻ろうといわれた。
彼女は私に最後に、付き合う前に戻ろうって言うことはどういうことかわかってよね。その先があるって事だよ。と言った。
僕はもう一度彼女に会うために光へ向かって歩いていく。