知られたくないなら、きっと変わらない。
嫌だ。嫌だ。嫌だ嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ_______。
きもち、わるい。
大好き。
嫌い。 消えちゃえばいいのに。
僕も。 愛してる???
僕の、せい、?
いらない。、?
死
んじゃ
え
。
* **
白と出会ってから一週間近くが経つ。
あれから毎日の様に白は公園に現れた。ある時は僕より早く来ていたり、ある時は僕のずっと後に来たり…それでも、必ず毎日訪れるのだ。僕と白はろくに話さない時もあったし、下らない話で延々と話し続ける時もあった。
白と話している時間は少なくとも家に居るよりは何倍もマシだと思えるようになった。
……不本意だが。
その内、僕は気付いた事があった。
白は多分、僕と同じ高校生ぐらいだ。でも、この子は学校には通っていない様子だった。
理由を聞こうと思ったけど、僕の口は中々動かなかった。それは多分、話の流れで僕自身の事を聞かれるのが怖いからだ。
何を隠そう、僕も学校に通っていない。
だから、聞けなかった。
今現在僕の隣でブランコを漕いでいる白は、果たして僕が学校に行っていないことに気付いているのだろうか。
……いや、馬鹿そうだから多分気付いて無い。
だったらなんとか誤魔化せるんじゃなかろうか_____そう思って、僕は重たい口をやっと開いた。
「…白、学校は?」
びくり、と白は肩を揺らす。
その表情は固く、聞かなきゃ良かった、と僕に思わせるには十分な悲壮感を醸し出していた。
「……行っ、てないよ。……行っちゃダメ、なの。」
「………そっか。」
僕はそれ以上何も聞く気は無かった。
意味も無いと思ったからだ。
「白は、おかしい、から。」
そう言って力なく笑う白を見て、やっぱり気にはなってしまったけれど、僕は人の弱い部分を知りたく無かった。
白が怖がっているのはわかる。だって僕も怖い。
暴かれてしまうのは。触れられてしまうのは。
そもそも、まだ会って一週間の人だ。友人と言えるのかも謎な関係なのに、そこまで踏み込めはしない。
そして僕は、自分自身について問われなかった事に、ただただ安堵していた。