やばいね、なにがやばいかって?妄想がやばい
書き終わり考えたこと、これは小説・・・なんだろうか?なんで小説を書くのか?それは、現実ではできないイチャイチャを書くためである、つまりイチャイチャがないこの小説には妄想が足りない。
さて、どうしようか・・・取り敢えずこの場を離れようと思うのです、なんか血の匂いを嗅ぎ付けて魔物が寄ってきそうで死にそう。
ギャグとかパロディとかなにそれワロスなこの世界は非常に殺伐としている、魔物だろうが動物だろうが生き物は生き物、別の生態系にある存在同士は殺し合い食い合い、強くなっていく。
ああ嫌だ嫌だ、仲良くしようぜぇ?
マントは後で洗うとして少女をマントでくるむ、さすがにこのまま街に持っていくと捕まる・・・。
俺はロリコンじゃありません、確かに女の子は好きだけど転生者じゃなぁ、勇者のトラウマがが。
この近くに綺麗な水源があったはず、しっかり食べているのか両手で抱きかかえると薄着だがちゃんとした重さがあった。
「・・・・・・まぁ、物語の主人公みたいなのは望んでいないさ・・・」
もしかしたら自分に力がないだけかもと思ったがそれは考えないようにしよう。
羽のように軽いって落としそうだよな、普通に考えると・・・比喩なのか?女性を気遣ってなのか?まぁ確かに健康的な重さだねって言われたらへこみそうだもんな。
取り敢えず血だけ落とすか、別にエロいことはしないから大丈夫、それにほら俺大人だし。
17歳バロスとか言った奴出てこい、お話しよう。
どうやら足の擦り傷と体の打撲傷、後は肩にある手の形の鬱血痕意外に目立つ怪我は無さそうだ。
「ん、ふっ・・・」
太股の部分の血が大分時間が経ったようで水ではなかなか取れにくい。
「や、ぁん」
俺は何も聞こえてない俺は何も聞こえてない俺は何も聞こえてない。
浅瀬で服の上から全身の血を洗い流していく、髪の毛は切らないと血が落ちそうにない、力がかかっていないのでもたれ掛かられながら少女を洗う。
「あ、ふぅっ、やっ」
ミルドは スキル さとりを ひらめいた!
・・・・・・ふぅ。
パチパチと鳴る火をぼんやりと見ている、胡座をかき股の間に少女を座らせ、マントでくるむ。
先ほどまでロングヘアだった彼女の血痕混じりの金の髪の毛は肩の部分まで短くなっていた。
さすがに川で洗うのは不味かったっぽい、男は気にしないけど小さい子しかも女の子を冷たい水で洗うのは不味かったな。
気がついたら唇が青白かったからいそいで焚き火して温めるためにマントで包んで人肌と焚き火のダブル保温効果。
この子の顔色が戻ったら街に戻ろう。
気配察知で常に周りの様子を確認する、今のところ魔物も獣も居ないっぽい。
お腹すいた、この焚き火で兎の肉を焼いてもいいのだが匂いでゴブリンが来るのは避けたい。
「ぅん・・・ぁ・・・やぁ」
魘されて震えている少女は時折悩ましげな声を上げる、でもあれだよね、方や17歳、方や十数歳の少女、背の高さの差は胸ぐらい、もうあれだよね着るものはマント一枚のいたいけな少女を無理やり自分の上に座らせて弄んでいる鬼畜・・・やべっ興奮しsスキル:さとりを使った、ふぅ・・・、これ使いすぎるとバックベアード様来そうだよな。
しかし妄想はいいとして自分がイケメンだったらなぁ・・・。
水面に映る自分はどうみてもイケメンではなく三流、よくて二流、イケメン?整形してきたらぁ?って感じ、少女の美しい造形もあってか余計ブ男に見える。
言ってて悲しくなってきた・・・。
あー眠くなってきた、悲しいことがあると眠くなる、忘れることで人は強くなれるのさ。
スキル:気配察知の熟練度を上げるために常時展開しておく。
腹が減ったから少し寝よう、夕刻前には街に戻る、なんか今日はもう何もする気になれない。
そう思い目を瞑る、目を見えなくすると胡座の上にいる少女の柔らかいふともm、いかんな・・・考えたらダメだな。
あ、この子どうしよう、寝巻きに領主貴族の家紋が刻んであったから多分貴族の娘かその関係者だよな、なんで領主は街に住まないんだろ?魔物がいるから危険なのにな、まあどうでもいいけど。
この子はメイドとかそこらへんだろ、まさか貴族の娘がこんな森に薄着一枚裸足で彷徨いてるわけがない。
取り敢えず街に着いたら取り敢えずこの子を商業ギルドに渡そう、確か人探し専門の部門があったはず。
目を閉じた暗闇の世界で火の音と少女のうめき声だけが聞こえるなか、ここ三年のことを考える。
勇者は王都に行き魔王の討伐軍の大将として活躍しているらしい、魔王の居場所はまだ判明していないが数多いる魔族や魔物を次々と撃破しているそうだ。
そう言えば最近この国の王子と勇者の仲が噂されている、17歳の勇者と24歳の王子・・・・・・別に何も思わなくもないが俺としてはあれだ、お幸せに爆発しやがれってんだこんちくしょう。
この街に来てから特にこれといった女性と接点は持っていない、ああいいなぁ女の子と仲良くなりたい、まじでなりたい、にゃんにゃんしたい。
遊郭行けばぁ?何を言っているんだい?お金がありませんよ、お金が。
金が手に入るたびに使ってしまう・・・泣けるぜ!
あれは二年と少し前のことだった最近はもう習慣となっていた魔物の討伐、商業ギルドから帰る途中だった、新しく買った剣と鎧で今日も楽しく・・・はないけどお金を稼いで今日こそ遊郭で女の子とにゃんにゃんするぜ!といさんでいた時だった。
街で一番安いパン屋でパンを買って街で一番安い宿の黄ばんだベットに戻る途中。
この街には貧乏なものも裕福なものもあまりいない、つまり平均的な生活を送れる平凡でいいところだ、日本とどこか似ているこの街を俺の好きだ。
「・・・・・・あ?」
歩いていると目の前の民家の扉が開いて身なりの汚い子供が投げ飛ばされた。
「きゃん!」
なかなかの速度で石畳に叩きつけられた女の子は周りに貨幣を撒き散らした、歪んだ籠を手に持っている。
ああ、物乞いか・・・俺は寄付とか人助けだとかそういう偽善的なものはあまり好きじゃない、感謝の言葉だとかそういうのが嫌いなわけじゃない、けれど助けてお終い、その後は?お姫様と王子が結婚してメデタシなわけじゃない、一時的な手助けなどいらない、それは唯のエゴだ。
だから俺は他人の不幸に悲しくなることはない、悲しいことがあるから幸せなことがないわけではない、消極的な物の見方は人を馬鹿にする、ついでに俺は施しを受けるぐらいなら死んだほうがいい。
まあこれを国語の先生に言った時は人と感性がずれていると言われたがそんなことは置いといて、てか考えてて悲しくなる。
「もう二度と来るんじゃないよ!意地汚い乞食が!」
すごい音と共に閉められる扉、つーか女怖ぇ・・・。
「あ、ぅ・・・」
夕刻の赤い道に女の子が転がってる、別に放っといてもいいがこの街の治安は良いとは言っても、放っといたら知らないおじさんに持ってかれてよくて売られて悪くて、言えないけど、うん、知らないほうがいい。
とにかくこのままだとやべえ、つーことだ。
「・・・・・・はぁ」
厄介事がありませんように、と鬼畜な神様にお願いをして女の子に近寄る、この辺の孤児は皆孤児院にいる、多分この子もそうなのだろう、最近多いからな、孤児。
思ったんだけど俺も孤児だよね?まだ14だし。
「立てるか?」
「・・・っう、だい、じょぅ・・・ぶ」
全然大丈夫に見えない、寧ろやばそう、頭は打ってなかったけど背中強打してたからな。
まだ10もいってないだろう女の子、泣かないのか、俺だったら無理だな、泣く。
「はぁ・・・」
今日覚えたスキルを使おうと思う、やっぱりクラス:旅人使えるよね、確かに熟練度は低いし上がるのも遅いけど自炊に最適だと思うんだ。
「ヒールっと」
ほんのり明るい光が手にともり、女の子の背中を撫でる、コレ使えるんですよ、肩こり腰痛何にでも効く、病気には効かないけど・・・この間バイトでコレを使ってマッサージしたら喜ばれた、今あの店大繁盛中。
「うにぃ・・・」
「くっ」
気持ち良さそうな猫を彷彿とさせる顔から出た言葉が少しツボに入った。
「何で笑うんですかぁ!・・・ってあのその、ありがとうございます神父様?」
「ああ、神父じゃないよ俺はただの旅人さ」
あ、今のカッコイイこれから人に聞かれたらこう答えよう。
「でも回復魔法使えるのは・・・」
「まぁ神父だけが使えるわけじゃないからね、そこらへんは気にしないで欲しいよ」
分かってもらえなかった、まあマイナーなクラスだから仕方がないね、悲しくないよ。
「はぁ・・・?」
よく分かってない顔の女の子を放っておいて周りに散らばった銅貨を拾い集めて籠に入れる。
「あ、ありがとうございます!」
「ああ、ところで何でこんなことを?確か孤児院には大人がいたよね?」
「あう・・・院長は病気で、薬も買えなくて・・・」
あーテンプレキタコレ、嫌だなぁ、これ、お金を手に入れた瞬間これですよ。
「大変だな」
「いえ、何時もお世話になってますから今度は私たちが恩返ししないと!」
可愛らしく握りこぶしを作る女の子、微笑ましいなー。
「そっか、頑張れよー」
そう言って俺は立ち上がり立ち去ろうとする。
「あれ?あ、あのお兄さん」
「んー?」
「これお兄さんの財布じゃないんですか?」
女の子は籠から女の子の拳ぐらいの革袋を取り出した、気づくの早いよ、やめてよテンプレくさい。
「知らんなー、最初っからあったんじゃないのー?」
「違いますお兄さんのです、っていうかその語尾伸ばすの胡散臭いです」
ひどい・・・。
「んーあー」
俺がこの子にかっこよくお金を渡した意味を教えてあげよう、俺は女の人とにゃんにゃんしたい、俺の趣味は優しくて包容力がある人がいい、ついでに胸はそこそこで。
わからなかったか?簡単に説明してあげよう。
女の子が優しい院長の病気回復の為にお金を集めている。
↓
優しい院長が可愛くないわけがない。
↓
俺颯爽とお金を渡して院長回復。
↓
カッコイイ抱いて!
↓
遊郭でお金をたくさん使うより長い目で見れば・・・。
俺の超頭脳が囁いているのだ、このテンプレは拾うべきだと。
そうこれは我慢をして美味しい果実を食べる壮大な計画なのだよ。
「可愛い子が困ってるんだ、助けない奴なんていないさ」
そしてこれは見抜かれてはいけない、小さい子は下心に敏感だからな・・・気を付けないと。
「何が目的なんですか?」
幼い子に睨まれるって怖いね、何と言うか純粋ゆえに純粋な悪意が心を攻撃するよ、子供の悪口が心に刺さるのと同じだよね。
「もしかして私たちの体が目的なんですか!?」
おおぅ、往来のど真ん中で何言ってやがる、ここで叫ばれたら俺が変な目で見られちまう、それだけは絶対に阻止しなければ・・・というか子供の直感すげえあながち間違いじゃなくて困る。
「あー・・・お前らの姿が邪魔だったからだ」
「は?」
「俺は乞食が嫌いだ、俺はめんどくさいことが大嫌いだ、お前らがいると大通りが煩くなるだからお前らがそんなことしなくなるためにさっさとその金で院長なりなんなりを助けろ、そして俺の前から消えろわかったな」
・・・・・・あれ、フラグが吹き飛んだ気がしなくもない、神様どういう返答が一番だったんですか・・・。
「な、なにそれ!?」
「るさいなぁ、金が欲しいんだろ?どんなに惨めで這いつくばってでもその院長助けてえんだろ?ならお金が手に入ってばんざーいって言ってればいいだろぅがめんどくせえ」
あれ、ヤバイどんどんフラグが立てれなくなってきた、泥沼?ここは泥沼なの?
「でも、ただでこんなにいっぱい貰うわけにはいけません!」
そ れ だ!
「なら俺の代わりにメシでも作ってもらおうかな」
「・・・?」
「一人で食べるメシも飽きたからね、それが対価、これで満足かな?」
どうだい兄弟?この完璧な計画は、これで院長とお近づきになれるという寸法さ・・・俺はもう自分の完璧な頭脳に驚嘆するね、自己陶酔するレベルだよ。
「・・・・・・ありがとうございます、本当にありがとうございます・・・」
あるぇ?何で泣くの?ねえなんで泣くの?ここ泣く場面?ヤバイ院長に嫌われるフラグ?まずい・・・。
急いで女の子の頭を撫でる・・・さすが女の子髪の毛に泓とかそういうのはない、枝毛は目立つが。
「ふぇ・・・」
「泣くんじゃねえよ、俺が悪い奴みてえじゃんか・・・」
「ふ、ふふ、そうですねお兄さんは悪い人です」
「・・・・・・なんでやねん」
神様僕にはもう訳がわからないよ・・・。
「じゃあねお兄さん、院長が治ったらご飯一緒に食べようね!」
そのまま走っていった女の子、どういうことなの・・・。
後髪の毛ってピンク色とかいるんだね、人じゃないよね・・・でも似合ってるのが不思議、どうしてだろう。
その後宿の濁った魚の目をしてるおばちゃんに院長のこと聞いてみた。
「昔はすっごい美人で引く手あまただったのにねぇ、旦那が死んでから孤児院で慎ましく生活してるよ」
「・・・・・・ついでにお年は?」
「あー確か60幾つじゃなかったかねー?」
「ファッキンサノバビッチクソ神様!俺は絶対にお前を許さない!」
はいすいません俺の勘違いでしたね、もう寝よう・・・疲れてたんだよ毎日毎日ゴブリンと戦ってたもんな?相棒今日はもう寝ようぜ?腰に下げてある剣がそう語りかけてきた・・・気がするだけだが。
アレは本当に馬鹿なことをした・・・まあユリア、ああその子の名前なんだけど、ユリアのご飯は美味しかったしお金を払う価値はあると思う、もうユリアは自分の店を持ってもいいと思うよ。
だから未だに俺はDT・・・いや前世ではそれが普通だから大して気にもしてないけどせっかく異世界まで来て・・・あれ前世も含めると俺二十・・・魔法使い・・・。
なんてこったい・・・・・・。
くだらないことを考えていると頬を触る手があった。
「ん・・・」
目を開くと少女が俺に手を伸ばしていた、そんでもって俺と眼があった、目と目が合うーってやつですね。
「お、おはよう・・・」
少女は目が合うとそんなことを言って来た。
「なんだそれ・・・おはよう」
「あの、助けてくれた人ですよね?」
「まあ助けなくても大丈夫だったかな?」
「いえ、助かりました、本当に助かりました・・・」
そのことを思い出したのか俺の頬に当たる手が震えている。
「取り敢えず・・・この手は何?」
「す、しゅいましぇ・・・・・・すいません」
噛んだ・・・盛大に噛んだな・・・。
噛みまみたー、はっ、削除される!?
「い、いや、くっ、気にするな・・・くくっ、やべっツボった」
「ツボんな!?」
「あーすまんすまん、後お前の髪もすまん」
さりげなく謝ってみる、女の髪の毛を勝手に切っちゃったからなぁ、ヤバイなんか後になって後悔する恐怖ってあるよね・・・。
「え?」
慌てて少女が髪に手を伸ばすもすかる・・・。
「あぅ・・・」
少し涙目になる金髪の少女、藍色の瞳が涙で歪む・・・美少女がする表情はすべて可愛い・・・なるほど勉強になる。
ってそんな場合じゃなくて。
「す、すまな、いや申し訳ありませんでした、髪の毛の血が取れなくて・・・いやそんなのは言いわけなんだが、とにかく申し訳ない・・・出来るだけ短くならないように切ったんだ・・・もしかして家訓とかで切ったらダメだったか?それだったら本当に申し訳ない」
「・・・・・・・・・」
「弁償できればいいんだが、俺にはそんな大層なもの持ってないからお金であれば何年かかっても払ってみせる、だからその許してもらえないだろうか、本当に申し訳なく思っている、ちゃんと反省はしている」
思ったが俺年下の少女にへりくだりすぎじゃないだろうか・・・・・・どんだけ腰低いんだよ俺、なんか前の話と加えて権力に弱い小市民みたいじゃん・・・やだ、私の腰低すぎ!?
「あ、あははは!」
「・・・」
やばい年下の女の子に笑われてもどう対応すればいいのか分からない、ユリアとかあの時のノリで乗り切ったからな。
「旅人さん腰低すぎますよ、それにそんな家訓聞いたことありませんよ、や、やばい面白い、にゃはははけひょっごほっごほっ」
あ、むせた、やーいやーい。
「なぁ少女よ」
「な、なんですか?あーおかしい後私アリシアって言います」
眦に涙を浮かべた少女。
「俺はミルドだ、アリシア」
「なんですかミルドさん」
「その、なんだ?あまり動くと困るのだが、これでも紳士を自称しているので・・・」
「なんですかそれぇ、旅人で紳士っておもしr・・・」
途中で言葉が途切れた、なんででしょう、それは彼女が今の自分の格好を見たからである。
「いや、そのな?あのボロ着は洗ってたら・・・」
「・・・・・・きゅぅ」
気絶した・・・、神様もっと女性に気遣える人間になりたいです。
とにかく少女、アリシアも目覚めたのでそろそろ街に戻ろうと思う、夕方で全てが燃えるように赤い。
赤・・・嫌な色だ、まあこんなに綺麗な色じゃないけれど、それでも嫌な思い出を思い出させるには十分な色だ・・・・・・帰ったらユリアのご飯食べよ、食べて寝よ。
そうだアリシアもユリアの所に預けよう、人探しお金かかるもんな。
夜中のテンションで頭のおかしいこと書いてるかも、わかりにくいことや、誤字脱字の類があればお願いします。
ついでにスキル:さとりはネタです嘘です、本気にしないでください。