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長い!エロい!

夜中のテンションで頭がハッピーだぜ、誤字脱字があったら報告お願いしますぜよ。


「騎士様?」


「残念ながら俺は旅人だよ」


俺が助けたのは地方領主の娘だった、死亡フラグな気がしてならない。












それは俺がこの街でギルドカードを手に入れて3年、ようやく街にも慣れ、街の人にも顔を覚えてもらえるようになった、ここに来てから日課になった魔物を倒してその報酬部位を商業ギルドに卸に行く途中だった。


「・・・・・・?」


報酬部位であるゴブリンの角とゴブリンが持っていた今日のお昼ご飯である兎の肉を持って街に帰る途中で。


森を歩いていると俺のクラス:旅人――この間ギルドで選択した職業――のスキルの一つ「気配察知」に人と魔物の反応があった。


人が一人に魔物が三匹、反応した方向に首を向けると同時に一匹の反応が消えて一緒に森の木が数本倒れた。


「・・・・・・なぜに?」


正直死亡フラグな気もしたが、ちょっと森の様子見てくる。









反応があった場所に行くと森の中なのに何故かすごい薄着の少女がいた、もうこれで関わるのが嫌になったがさすがにどうしたのこれと思わざるを得なかった。

少女の前方の木が薙ぎ倒されていた、根元から強い力でポッキリ逝っていた、後少女の姿もすごかった。


この世界ね、ゲームじゃないんですよ、つまり殺したら死体は残るわけで腹を切られれば臓物は飛び出るし首を切られれば首から血がでるわけですわ。


絶対トラウマものだよねこれと思いつつ、俺は先ほど作業の目でゴブリンを殺してました。

生きるためだったからしょうがない。


まぁつまり何が言いたいかと言いますと血まみれ少女ってホラーだよね、ってことですよ。

少女の前にはゴブリンの下半身っぽいものが転がっている、モザイク処理をしなければ俺の目が死ぬ気がする、なんでズボンはいてないんだよ・・・気持ち悪い・・・。


少女は頭から血どころか臓物の一部が付いてますよ、怖さ倍増ってやつですね、分かります。


ちょっとうんk(殴臭い・・・。


「キィキィキィ!」


カナ切り声で叫んでいるゴブリン二匹が少女に近づいていく、俺的頭脳はこの光景に一つの解を見出す、あの下半身しかないゴブリンはあの少女がやったんだろう。


だとしたら助けはいらないのでは?


「い、いやぁ、いやぁ・・・」


血とゲロで何かもうこうなったらお終いだな的な格好で腰が抜けている少女を見て少し考えます。


もしかしてこの子初陣でしょうか?服装的に突発的な出来事?どちらにしても殺す殺されるには慣れていない御様子。


「助けたほうがいいのか?」


死亡フラグには近づきたくない、でもこれを見て逃げると後味が悪いですよね。


ゴブリンが粗末なズボンを下げていちも・・・いやなんでもない・・・アレを取り出して少女に迫る、R18、いい響きだ、こうふn・・・いやダメだ助けないと。


ちょうど二匹の後をとっているので、スキル「消音」で音もなく近づく、ところで旅人にこのスキルは必要なのだろうか?便利だからいいけど。





音もなくゴブリンの背後に立つと少女とちょうど目が合う、手を振ると目を見開いて驚く少女、そんな少女の様子を燻しかんでかゴブリンが後ろを振り向こうとして。





ナイフが人で言う鳩尾の部分に、肋骨と肋骨の下の部分に食い込んだ、人形は急所が同じで助かりますよ。


この場所を刺すと人も同じだけど血もあまり出ないし横隔膜がショックを受けて声も出ないし一撃で殺せます、暗殺にはこれ一本、でも僕はオリーブオイル。


そのまま流れでも一体も同じように始末したあと少女を見ると呆然とこちらを見ていた、どんなに可愛くても血とゲロとうんk(殴まみれだとあれですよね。


取り敢えず立てなさそうだったから手を差し伸べる、もちろんグローブをつけていますが何か?


「大丈夫かい?」


「騎士様?」


「残念ながら俺は旅人だよ」


「なんで・・・そんな地雷職・・・」


そう言いながら気絶した血塗れなこの子を見て少しだけ思考停止、地雷職・・・あっちの世界でゲームとかでよく使うがこっちではそんな用語はない、そもそも言い方はクラスだ。


ということは・・・・・・もしかしなくてもこの子も転生者ですか?

神様・・・そろそろ男の転生者にも出会いたいです、いやTS以外で。


















私の名前はアリシア、金髪だけどリリカルで魔王なのとは関係ないと思うよ多分。


十二年前私はこの世界に生まれ落ちた、前世で好きだったMMORPGの世界に行きたいと願った私はこの世界に生まれてしかもそれが望んだ世界であったことに喜んだ、そしてゲームでは手に入れにくい先天性スキルもレアではないけれど手に入れて喜んだ、自分の肉体が女であること以外。


残念ながら私の前世は男であり男としての吟じもある、まあ一人称は母親に矯正させられてしまったが、男であると私は深く信じている、それに例え女だとしてもレズプレイできるし?いいんじゃね?そう思っていた時期が私にもありました。


地方領主の娘である私に女の子の友達は難しかった、最近弟を生んだ母は弟を可愛がってるし、親父はどこのテンプレの悪党だよって感じのデブだったし、そもそも母親金髪じゃないしもちろん親父も違う・・・。


取り敢えず母親は自分の親類に金髪がいるとのことでその話は終わったが家に養子で来ている他の貴族のお兄さんが金髪・・・まるで並ぶと兄妹ですなぁと言われるばかり、しかも義理の兄の目がエロい、エロオヤジよりエロい。


もうね、あれですよ、家族仲は寒空より寒い、養子のお兄さんと母さん以外は、前世では特にそういうこともない普通の家庭で育っていたために超辛い、オヤジの目が怖い、今にも殺されそう。義理の兄の目がキモい、犯されそう。母親の目が怖い、男を取られた女の目でこっち見てた。


ある夜寝ていたんですね?毎日使用人がメイキングしているベットに感謝しながらスプリングの効いた前世より豪華なベットを楽しんでいたんですよ。


真夜中の後数時間もすれば夜も明ける頃だったと思うがそれくらいにベットの軋む音がして体をまさぐられて目が完全に覚めた。


「アリシア・・・」


ハァハァと荒げた息は酒臭く、目が血走り母さんの香水がプンプンとする自称お兄様でした、はい。


「ひぅっ・・・っ!」


寝巻きの下から入れられた手が胸を撫で回す、気持ち悪かったから出た声だから、感じてなんかないからな?


「ああ美しいよ、アリシア・・・」


二十も上の奴に跨られれば身動きが取れなくなる、足をバタバタするが何の効果もない。


「まるで宝石のようだ・・・」


舌で頬から米神までを舐められる、ぞわっと背筋が凍る、気持ち悪い・・・酒の入った唾は蒸発して臭い匂いを発する。


「ああ、お前という華を散らして僕の色に塗り替えたい、アリシア大丈夫だよ、何の心配もない――っづぅ!?」


股間を蹴り上げた、小さな足では威力不足だったが仕方がないこととして私は直ぐにベットを降りた。


直ぐに走り扉を開け逃げようとすると転んだ。


「いったた・・・」


月明かりに反射されてみたものに私は恥ずかしながら失禁してしまった。


先ほどまで私の体を洗ってくれたメイドの首からでた血が廊下に広がっていた。


「あ、ああ、あ・・・」


カタカタと震えていると肩を万力のように掴まれる。


「ひっ!?」


上を見上げると肩に血がかかったお兄さまが血走った目でこちらを見ていた、どんよりとしたその目には何も写ってはいなかった。


「いやだぁ!」


必死の力でその手を振り飛ばし逃げ出す、月明かりに赤く染まった廊下をひたすら走る。


やがて父の書斎の前に来て扉が開いている部屋を見てゲロを吐いた、父は殺されていた、それも開きにされて、闇も隠せない醜悪な臭いが鼻を付いた。


「アリシア・・・どこだぁ?」


ペタペタと廊下の奥から聞こえる声に必死で玄関に走る。


「はぁ、はぁ、ァグゥ!」


全速力で走り暗闇に恐怖しながら、物が体に当たる痛みに耐えながら出口へと走る。


ガチャガチャと鍵の音が大広間に鳴り響く、後ろから来る恐怖に焦りながら震える手に活を入れる。


「あ、いたぁっ・・・」


そのあと自分がどうやって逃げたのか覚えていない、人のいる場所に、安全な場所に逃げようと思い必死に走って走って、走って。










「ここどこ?」


夜が明けた森の中でさ迷っていた、時折翔く鳥の羽の音にびくつきながら太陽の方向に歩いていく、確か私の家から東に向かって街があったはずだからこっちでいいはず。


昔どうして街の中に家を建てないのか聞いたことがある、まさか反乱が起きた時のためにすぐ逃げられるようにだなんて知らなかった。


歩くたびに太ももに張り付いた茶色の血がパリパリと音を立てて剥がれる。


「うわぁ、最悪だ・・・」


裸足だったから当然痛い、爪と爪の間に湿った腐葉土が入り、時偶虫を踏みつける。


「ひにゃっ!」


訂正飛んでくるのもいた。

どのくらいさ迷っていたのかわからない、でも太陽が上に昇り進む方向が分からなくなっていたから昼ごろだと思う。


私は背後から視線のようなものを感じて足を早めていた、次第に早足から走りに変わり後ろを振り向くとゲームで見慣れたモンスター『ゴブリン』が三匹追ってきていた。


「ひっ!?」


その目には覚えがあった、あの人の目。


『アリシアぁ・・・』


「ひぁああ!」


走っても走っても変わらぬ森の光景、幼い私の体力にも限界が来た、木の根に足を引っ掛けて派手に転ぶ。


「いっつぅ・・・」


じくじくとした痛みが足を襲う、痛い。


「ギヒィヒヒ」


後ろを見るとゴブリンが嫌な笑みを浮かべて近づいてきていた、あの人とモンスターが重なる。


「いや、だぁ!」


立ち上がろうとして転ぶ。


「どう、して?」


足にもう力が入らない、ザクッザクッとだんだん近づいてくる音がする。


「あぅっ!?」


髪を引っ張られ無理やりひっくり返される、綺麗な空を背景にあの人の醜悪な顔が映る。


「キィヒィヒィ」


前世では見慣れた物が私の目の前にぶら下がっていた、嫌で嫌で嫌で。


「くるなぁあああああああ!」


私の先天性スキルが暴発した、鈍い音がして生暖かい水が降ってきた。


「あ、ああ、あああ・・・」


真っ赤、全部真っ赤。

気が狂いそうだ、もう狂ってるのかも、助けて欲しい、誰に?誰でもいい助けて・・・。


ぼんやりとしてきた視界の中に男の人が見えた、黒い髪黒い瞳、その人は笑ってこっちに手を振っていた、ゴブリンの真後ろから、驚愕に目を見開くとゴブリンが後ろを振り向いた。


ゴブリンが後ろを振り向いた瞬間私には何が起こったのか分からなかった、声もなく倒れたゴブリン二匹の腹に刺さったナイフ。


暫く眺めていると、その人がこちらに笑いながら手を差し伸べてきた。


「大丈夫かい?」


「騎士様?」


私はどうしてかわからないけど、この人なら自分を助けてくれると、そう思ってしまった。

なんでこんな質問したのかは分からないけれど。


「残念ながら俺は旅人だよ」


この人の言ったことに驚く、旅人、昔やっていたゲームの記憶を取り出す。


クラス:旅人


全てを器用に使いこなす玄人向けの職業、ただし熟練度は10が限界値。


クラス;旅人は他のクラスよりも技が豊富だ、だがどんなに頑張っても熟練度の上限値が他の職業に比べて低いのだ。


本来の熟練度の上限値が100である、十分の一である、もちろんステータスも平均。


誰も使わない地雷職だった。


「なんで・・・そんな地雷職・・・」


体力の限界を感じていた私が最後に見えたのは彼の少し困った顔だった。


この子のスキル何にすればいいのか悩む、風か火か・・・電?それは絶対に引っ掛ける、そして削除される、それは怖い。

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