真綿で絞めるよじわじわと
今回はケータイからの投稿だよ!
やっぱりケータイは嫌だね、時間を作って後でパソコンで手直しするよ。短くてゴメンね!
頭が痛い・・・
酒臭い中起き上がるとベットのスプリングが軋む、首を左右に振ってぼんやりする頭の霧を振り払う。
「ここは、酒場の二階か・・・」
どうやら酔って倒れた後二階に運ばれたみたいだ、そう考えて部屋のなかを見回すが、いつもとなにか違った。
「・・・・・アリシアが居ないのか」
簡単に懸念が晴れる、いつも起きるとアリシアが居るのに、今は居ないから違和感があったんだ。
「うう、頭いてぇ・・・」
独り言を呟きながらベットから降りる、ドアを開けるといい臭いが鼻を刺激する、バーのマスターが何か作っているようだ。
腹へったなぁ、と思いつつ酒代幾らだろうと考えて鈍痛がする頭がさらに痛くなる。
どうかテンプレになりませんように、と祈りながら階段を降りていく。
「起きたのかい旦那」
階段を降りきると、振り返りニヤリとこちらをカウンター越しに見るマスター、右手に包丁を持って魚を捌いている、焼き魚の臭いが空きっ腹を刺激する。
「ああ、迷惑掛けたね」
腹を擦りながらマスターに返事をする、時間を見るにお昼を少しすぎたようだった、どうやら2、3時間しか寝てないようだった・・・寝て、というのが正しいかは分からんが。
「気にすることじゃあ有りませんよ、お金を払ってくれるならね」
「あ、やっぱり?」
ですよね…分かってましたとも、そうなるんじゃなかろうかと思ってましたとも。
でも一応悪足掻きはさせてもらおうか。
「騎士様は?」
「『勇者様がっ!やばい殺される!』って言って出ていったよ」
あー、仕方がないね、その気持ち分からんでもないよ。
「あ、アリシアは・・・」
「聞く必要あるのか?」
「ですよね」
「ついでにアリシアちゃんはミーシャと買い出しついでに勇者様を見に行ったぞ」
あいつなにしてんの!?死ぬの?バカなの?自分から死亡フラグに突っ込むとかないわー。
「さあ金だ、金を払いたまえ、金金金金金金!!金っ!」
何か性格変わってんだけど、なにこれ怖い。
「・・・そ、それで、い、幾らぐらいだろうか、い、いや払うわけじゃないぞ?一応聞くだけだぞ?」
全力でスルーした俺は、その後聞いた値段に文字通りひっくり返った。
結局俺の財布の中は音すらしなくなった、とだけ書いておこう。
怖い、怖くて怖くて仕方がない、こんなことしたくない。
何でこんなことしないといけないの?何で僕なの?ズルい、あいつばっかりズルい!
「ねぇ、ほんとに居るだけでいいんだよね?」
小さな、頭にある山羊のような角以外、ほとんど人間に等しい女の子が牛のような魔物の上に固定してある辺りの雰囲気にそぐわない椅子に座りながら近くの魔族に聞く。
椅子の上のその小さな体は小刻みに震えていた。
「はい魔王様、そこにおられるだけでいいのです、後は私達にお任せを、必ずや憎き人間ども、そして勇者を討ち滅ぼしてくれましょう」
「う、うん、それで僕は帰れるんだよね?」
「その通りですとも、なので魔王様」
「わ、分かったよ、ここにちゃんと座ってるよ」
暫くすると、僕の乗っている牛みたいな魔物がゆっくりと動き出す、遠くにぼんやりと見える人間の街、彼処に勇者がいるらしい。
勇者を倒せばお家に帰れる、早く、早く帰りたい。
こんなところにはもう居たくない、あいつのせいだ、全部あいつのせいだ。
僕にはこれから起こることも今何が起こっているかすら理解出来なかった、ただ皆の異様な熱気が、狂気が怖くて、勇者という存在が憎くて、もう何も考えていたくなかったんだ。
ショタは難しいね、出来るだけ幼稚に書いたつもりだけど全然駄目だったよ。
元から幼稚だからこれ以上幼稚にならないよ!
\(^o^)/




