微笑み44
お待たせして申し訳ありません。
リアルが少し忙しく、なかなか執筆ができておりません。12月に入れば落ち着くので、次の更新はもうしばらくお待ち下さい。
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怒り狂った騎士団と海から小舟を捉えている魔物との壮大な綱引きが始まった。
うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
騎士団の雄叫びが響き渡る。
まだ小舟を捕えている魔物の足しか見えていないが、急激に岸の方へ引き寄せられた。
「おおっ!すごいね!」
「まだタコかイカかわかりませんね~~」
「イルカ!遊んでないで手伝いなさい!」
「はいはーい!筋力増加のバフを掛けるね~」
イルカのバフが掛かると面白いぐらいに海の魔物はこっちの方に寄せられた。
「クソ魔物が!さっさと刺身にしてくれる!!!」
「微笑みの令嬢はオレ達が守る!」
「さっさと刺身にでもなりやがれ!!!」
ガルルルッと野獣と化した………いや、魔物と化した騎士団の騎士達が怒涛の勢いで、縄を引いていった。
そしてついに魔物の本体が水面から現れた。
!?
「…………あれなんだ?」
「タコ?イカ??」
「なんか混ざってる?」
水面から現れたのは、なんとも、形容しづらい容姿をしていた。頭は三角イカなのに、口がタコの口だった。色も白と赤が混ざってる状態で、まともな魔物とは思えなかった。
「これは【キメラ】なのか?」
「いや、どっちでもいい!浜辺まで引っ張り出したら斬り殺すぞっ!」
隊長さんが言い放った。
「その前に私の魔法でダメージを与えます!」
シオンが魔法の準備に入った。
『雷魔法はダメね。騎士達まで巻き込む。炎の魔法もまだ水中の中では効果は薄い。ならっ!』
シオンは魔法を放った。
魔法はシンプルな風の魔法だった。
魔物の身体に纏わせ、身体ごと宙に浮かせた。
「皆さん、縄から手を離して下さい!」
騎士たちが手を離すのを確認すると、特大の雷魔法を放った。
バチバチッ
バチバチッ
「ま、まさか、2つの魔法を同時発動だと!?」
魔物が悲鳴を上げながら落ちてきた。
まだ生きているようだ。
「よし!陸に上がればこちらのものだ!みんな、抜刀せよ!目の前のタコイカモドキを斬り刻め!!!」
オオオオォォォォォォ!!!!!
全方位から騎士達が斬り掛かって行った。
「死にさらせーーーー!!!!」
「街の人々の食料になりやがれーーーー!!!」
「微笑みの令嬢には指……いや、足一本も触らせねぇーーー!!!!」
フルフェイスの兜で見えないが、騎士達は燃えていた。
「………大丈夫かな?」
シオンはドン引きしていた。
「大丈夫、大丈夫♪あれだけ騎士達を煽ったんですから♪」
ナイカは笑いながら見ていた。そんなナイカをアルカはため息を付きながら、ヤレヤレと言った感じで答えた。
「でも、見たところ何とかなりそうですね」
騎士達の気合いはすごく、隊長さんが強力な炎の魔法で魔物を丸焼きにしたのだった。
「へぇ?なかなかやるね。あの騎士隊長さん」
「お嬢様、気付いていないのですか?」
「なにが?」
聞き返すシオンに、ナイカはアルカを引っ張った。
コソッ
「ダメよアルカ。面白い……じゃなかった、トトカルチョやっているんだから、言っちゃダメ!」
「あなた、何をやっているのよ?」
「とにかく正体をバラすのはフェアじゃないから秘密でね!」
アルカは深いため息をついて見守るのだった。
愚者の声
「騎士団怖い………」
シオン
「まぁ、昔から軍隊って女っ気が少ないからねぇ~~アイドルである私に盲信するのは当然ね♪」
愚者の声
「いつからアイドルになったんだよ」
シオン
「この国では聖女とも呼ばれているからね!崇拝されているからアイドルと同じよ♪」
愚者の声
『アイドルとは違うような?』




