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【改稿版】微笑みの悪役令嬢!~微笑むだけで上手くいくものですわ~  作者: naturalsoft


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微笑み34

さて、ポイント順からシオンに着せる衣装の準備に取り掛かった。


「現在の順位でクロウ様から。その次がアーレスト様、レオン様の順で発表して頂きます」


クロウは緊張しているのか表情が硬かった。


「なんだ?緊張しているのか?最初なんて一番に自分の選んだコーディネートをシオンに着てもらえるんだ。羨ましいぜ?」


「気楽だな………この最初が一番厳しいのにな」

「なんだと?」


「考えてもみろ。シオンに似合っている衣装を選ぶのに、自分の感性が試されるんだぞ?さらに、この後に、お前達がどんな衣装を選ぶのか参考にもなるだろう。だから一番最初が一番厳しいんだよ」


!?


確かに。

先の奴らがどんな衣装を選んだか参考にすれば有利になるなっ!


レオンは自分の視野の狭さに俯き、今の内にどんな衣装を選ぶか考えるのだった。


「少しコーディネート大会について説明致します。衣装を選ぶ時間と着付けに掛かる時間は合わせて一時間とします。いいですね!選ぶ時間とその衣装を着て貰う時間は共有されています!」


???


レオンだけは意味がわからず妹のセーラ王女に聞いた。


「どういうことだ?」


セーラ王女は、深いため息をついて助言した。


「はぁ~、女性のドレスの着付けって時間が掛かるのですよ。つまり、衣装選ぶに時間が掛かれば着付けの時間が足りなくなると言うことです」


!?


驚いたレオンはコソッと再度聞いた。


「ちなみに、一般的なドレスの着付けはどれくらい掛かる?」

「早くて30~45分ほどでしょうか?」


そんなに掛かるの!?


「流石に裾合わせはしてあるでしょうから、ドレスを着た後、メイク、装飾品、一度付けた後の修正も入れると、衣装選びの時間は余りないですわね」

「修正って?」


「少しは頭を使って下さい!ドレスは一度着たら別のドレスを試す時間はありませんが、装飾品は色々と試せるでしょう?最初に選んだものが一番合うとは限りませんので、時間の限り色々と試すでしょうがっ!」


た、確かに!?

女性の衣服について無知なレオンは驚くばかりであった。


「そこっ!私語厳禁ですよ!まぁ、この試験の意図をしっかりと把握してくれたので良しとします」


クロウは一番の最初の特典として時間を15分延長で貰えることになった。


『はぁ、たったの15分延長ではまったく足りないぞ?開始時間までに、おおよそのコーディネートを考えておかねば』


開始時刻までは衣装室には入れないので、イメトレでシオンの事を想像した。


そして無情にも試験の時間になった。


「それではこのステージの左横にある衣装室から好きな衣装をお選び下さい。中にいるメイド達が、ステージの裏を通って、反対側の右側の化粧室にいるシオンお嬢様に素早く渡して着飾ります!」


司会を務める侍女のAさんがノリノリで解説している。


「あ、ちなみに【今回は】シオンお嬢様の下着は選ばなくても良いですよ?目に見えるドレスと装飾品のコーディネートを競います♪」


!!?


「あら?残念でしたか?」


「「「全然大丈夫です!!!」」」


男性陣は声を揃えて返事をした。

そして、クロウ王子は衣装室へと入っていった。


「なっ!?」


外からはわからなかったが、衣装室はかなり広く、飾られたドレスが所狭しと置いてあった。


「マジかよ。この中から選ばないといけないのか………」


これでは見て探すだけでも時間が掛かるぞ!?

そこに中にいた侍女さん達が助言してくれた。


「失礼します。もしお探しのドレスなど御座いましたら、我々にお申し付け下さい。例えば、青色のドレスを探しているなど、大まかな指示でも構いません」


なるほど。

これは時間短縮になるな。

クロウは前もって考えていたドレスの色とデザインを伝えた。


「「「かしこまりました!!!」」」


侍女達は目を輝かせて俊敏に動いた。

シオンは普段余り着飾らないので、こんなイベントを待っていたのである!


「こちらは如何でしょうか?」


僅か10秒ほどで戻ってきた。

はやっ!?


驚きつつも持ってきたドレスを真剣にみる。


悪くはない。

しかし時間もまだある。

クロウは保留にして別のドレスをみせて貰った。


気づけばすぐに30分も経っていた。


「良し!このドレスにする!すぐにシオンの下へ!あのドレスに合う装飾品を見せて欲しい」


侍女達は暗殺者顔負けのスピードで用意した。


「あのドレスの色とデザインですと、こちらなんかは如何でしょうか?」


「いや、装飾品の色はオレの目の色と同じ朱色で頼む」


きゃーーー!!!!!

侍女さん達は歓声を上げて準備した。


自分の色を纏わせたい。

女性達にはクロウ王子の気持ちがわかり、顔が赤くなった。


一方、隣りの化粧室では───


「えっ?本当にこんなドレスを着るの???」


「はいっ♪これは試験なので仕方がありません♪」

「うんうん♪仕方ないですよね~~」

「そうそう、仕方ない。仕方ない♪」


おい!君たち?全然仕方がないようでは、ないじゃないですかっ!?


ジリジリと詰め寄る侍女さん達から逃げることもできず、シオンは着せ替え人形になるのでした。








シオン

「ウギャー!助けてーーーー!!!!」


愚者の声

「これは試験なので仕方ない!仕方ない!」


シオン

「た、助けて………」


愚者の声

「仕方ない!仕方ない♪」


ブチッ


シオン

「ほぉ~~?では、ここでぶち殺されても仕方ないよね♪」


愚者の声

「え゛っ!?」


シオン

「仕方ないよね♪」


ギャーーーーーー!!!!?









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