第1話 音無小家
第1話 音無家の確執
uuuuuuuuuuuuuuuoooooooooooooooooooooooooooooooooooo
くううううううううううううううううううううううううう
ううううううううううううううううううううううううううう
うううううううううううううううううううううううううううう
ううううううううううううぅううううううううううううううぅはっ!!
ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ
あああああありゃああああああああああああああああああああああああああああ
ほぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぁぁ嗚呼あああああああああああああああ
シャラっアアアァアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアアァアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアイイいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいや!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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騒がしい。騒がしい。大会が始まるようだけど……僕にしては関係ない。
なんでかって……?
だって僕は耳が聞こえないから。
だけど感じ取れることはできる。
音を波動として……感じ取れるよ。
でも僕は眼も見えない。
でもでも眼が見えないけど……それでも光は感じ取れる。
でも触覚は普通だ……だけど外が怖くていつも妹に心配かけている。
「マイカ……こっちにご飯あるんだよな?」
「そうだよお兄……ここだよ覚えておいて……聞こえないけどここに置いておくよ……」
「うん……わかったよ。じゃあ仕事に行ってきて……?」
「仕事じゃなくて部活なんだけど……水泳の部活だよお兄。お兄ちゃんはいつも家で一人に出来ないよ」
「そんなこと言うなよ……小家はいつも頑張ってるだろ? マイカ?」
「お父さん……いつ帰ってきたの??」
ショウカの父親が帰ってきたようだ。ここは音無家のリビングルームのようだ。
「母さんは?」
「母さんはもう少し長くなりそうだ……」
「そうだな……マイカもおとなしくできたらいいけど……母さんは今忙しいからな……」
「そう……生まれるの……元気なの?」
「そうだな……たぶん大丈夫だぞ」
「それを聴いて安心したわ」
「ああっ……父さんを許してくれ……こんな無能な息子と目が見えないように生んだ父さん殴ってくれマイカ……」
「何言ってんだよ父さんがいなかったらわたしはいないんだよ……殴れるわけないじゃん」
父親は涙を流していた。こんなことになるなら生むんじゃなかったと泣いているように見えた。
音無舞歌は盲目の少女だ。
ただ将来の夢は水泳選手になるのが夢だ。
あと舞踏家になりたいし。武道家にもなりたいようだ。
歌を歌いながら踊りをする人にもなりたいようだ。
音無家の父親……音無並陀は普通の父親だ。
普通と言っても過言じゃなかった。そんな音無し家で一番の果報者だ。
ショウカは眼も見えない、耳も聞こえない……音を波動として感じとれるだけで音そのものは聞こえない。
眼は光をほんのわずかに感じ取れるだけで、視力は無い。
触覚と嗅覚と味覚を頼りに生きてきた。
彼にも夢がある。
小説家になるのが夢のようだ。
ショウカは彼の夢は最強の小説家になろうとしている。
時は2022年で……いつもながら普通の家庭を送っている音無家だった。
だが激震が起きる。
音が騒がしい。
騒音が聞こえる……騒音が聞こえる。
「なんなの……この音は……!?」
「ううううう父さんも聞こえるぞ……きつい音だ……」
「そういえば近くにコンサートホールが立ったようだな……」
「そうらしいね……知らないけど」
ショウカがそれを感じ取ったのか……一人で外に行ってしまった。
パジャマ姿のままで。
そしてなんとか道を調べながら音のある方に行くと……そこには一人の少女がいた。
「………………ふっんふっんふっん……ふんふぬふんふぬふんふん……ふんふぬふんふんふんはっはっあっははっは……?? 君は一体?? 誰かな?」
「………………………………ショウカダ……よよよよよよよよショウカだよおおおおおお」
「そうかショウカっていうのか……偉いなここまで一人で来れたんだから……」
「アナタは? 誰? 教えてホシイ」
「うちか……? そうだよねうちの名前を知りたいよね……? そうね教えるよ……うちは虹浦尼李……ニジウラアマリさっ!!!!!」