表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/21

7:ワイが俺で!俺がワイで!

 ど、どこだココは?

 なんか、頭痛い――

 むむ~っ……

 はうあ!

 思い……出した……


 俺は確か小銭稼ぐためにTuber(チューバー) Eats(イーツ)に登録し、配達中だった。

 そん時、クソじじいが乗ったプリウス(ミサイル)が突っ込んできて、俺はおしゃかに。

 しかし、神とかぬかす幼女が現れ、どっかに俺を転生させたんだった。

 んで、今、プリウスみてーなちゃんねーが俺にぶつかってきたんだ!


 なんか――

 なんか、無性に腹が立つ!

 なんでこう、踏んだり蹴ったりなんだよ、俺の人生は?


 それにしても、なんで俺は制服を着てるんだ?

 しかもこりゃ、学校の制服か?

 いくら見た目が若いっちゅーても、アラサーのおっさんの俺が高校生チックな制服着るのは、さすがにコスプレ感が強過ぎんだろ!


 ――いや、待て!

 落ち着け、ワイ

 なんか、なんか重大な点を見逃してるぞなもし!


 あっ!

 記憶が……

 こんがらがった記憶が、なんとなく繋がったぞ。

 ――ああっ!


 なんてこった!

 この鬼龍院きりゅういん日和ひよりが、ローリー・ペドリャフカとかいう巫山戯た名前のヤツになってる!

 なんだよ、ローリーって!

 どんだけ、ロリとペドが好きなんだよ!

 まあ、好きだけども!


 いやいやいや、そんなこたぁ~どーでもいい!

 ローリー(こいつ)が持ってる記憶が、要は俺がこっちに転生してきた記憶ってことなのか?

 あれ?

 異世界転生って、こんなに前世、っつーか元の世界の記憶を引っ提げたまま、きちゃうもんなの?

 むしろ、こっちの記憶のほうが、ふわ~っとしてて、あんましっくりこねーんだけど?


 それにしても、俺としての目覚めが、なんで“今”なんだよ!

 新しく入学した学校への登校初日?

 もう少し、日常生活のどこか、入学前の余裕ある時期とかさ~、色々あるでしょーよ、こっちの世界に馴染むための期間、チュートリアルみてーな練習期間がさぁ~?

 急、過ぎない?

 確かに俺は学園生活を望みゃ~したが、いきなり過ぎんだろ!

 あの幼女神、仕事がザツ過ぎんだよ、まったく!


 ま、今更怒ったってしょーがねぇ~わな。

 目覚めちまったんだ、俺は。

 ローリー(こいつ)にゃ悪ぃーが、これからの学園生活はこの俺、鬼龍院日和が順風満帆に営んでやるからなッ!

 悪く思わんでくれよな――


 さて、と。

 この我立がりつ羅漢英雄塾らかんひでおじゅくって学校の記憶はあるにはあるんだが、ローリー(こいつ)自身がまだこの学校を知らんので、当然、俺自身もよく分からん。

 まあ、登校初日ってんだから、入学式的なもんがあるんだろーけど?

 ああ、やっぱ校門にのぼりっちゅーか、看板みてーなの立っとるな。

 取り敢えず、学内に入って、式場みてーなトコ、目指すか。


 校門をくぐり、校内に一歩足を踏み入れる。

 ――その刹那、

 タララッタッタッタ~ン!

 なんぞ!

 なんか、変な音鳴った。

 ドコから?


 おっ!?

 魔王辞典ペドペディアが光っとる。

 どした?

 本を開くと、勝手にページがサラサラとめくれ、光り輝く箇所で止まる。

 なにか、なにか文字が浮かび上がっている。


 なんだ、――

 ――コレは!?


<きりゅういんひよりはれべるが1あがった>

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ