11話_5歳児と近衛侍従ハンス
■リーブル皇国 皇帝執務室
朝からボンクラ内務卿の相手で嫌気が差した俺は、執務室へ逃げ込んだ。
外務卿には午後に出仕させることにする。
だが、逃げ込んだ俺をハンスのやつは逃さない。
無表情に書類を机の上に山積みにした。
今日もこやつの頭上は白玉が乗っかっている。
俺はふてくされて、ソファーに横になった。
「なぁ、ハンスよ。余は頑張っておると思わぬか?」
「はい、陛下は大変頑張っておられます。」
「そうであろうとも。では、少しは国事の業務を減らしてやろうという気にはならぬか?」
「国事の業務量を決めるのは私ではございません。国中から陛下の決裁が必要な業務が回ってくるだけでございます。」
「いや、そこを何とかだな。余も頑張ってはおるが、如何せんまだ5歳なのだぞ。」
「承知しております。ハンスは心から陛下のことを尊敬しておりますので。」
今のところゼロ回答だな。
もう少し具体的に攻めてみるか。
「では、どうであろう。これからは午前と午後のどちらかのみを執務や面談にあてるというのは?」
「恐れながら申し上げます。それでは国事の決裁も外交・軍事・内政のご判断も全てが遅れてしまうと思われます。」
「ならば、余はどうすれば良いのじゃ?」
「お望みでしたら、摂政をお付けになることが可能ですが。」
「・・・」
なるほど、そりゃあそうだ。
俺がやるって言ったんだよね。
摂政無しで。
5歳ダケド。
「やはり、そなたが摂政に・・・」
「では、そろそろご決裁いただく内容をご説明申し上げます。まずは・・・」
今度は無視かよ。
俺は全ての権限を持つ皇帝だぞ。
逆らえばくびをはねるぞ、
白玉にはしないけど・・・
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