第58部分 決裂した会議
皇子、いよいよですな。
うむ、そうだな。
体調の方はいかがですか?
大丈夫だ。ところで、交渉はまだなのか?
先程、ヒィービル外交官が向かわれましたよ。
そうか....まあいつも通りのように決裂するだろうな。
そうですね....毎回毎回そうですよね。記録では、会議で戦争を回避したなんていうことは、たった3回しかありませんよ。
たったの3回だけか。
ええ。もしかすると、もっとあるかもしれませんがね。
そうか....さて!私もそろそろ鎧を着ておかないとな。
そうですね、ではこちらに来てください。
ああ。
ー・ー・ー
おはようございます。
ああ、おはよう。
はじめまして、今年だけ、アレーク王国の代表を務めさせてもらっているヒィービルという、よろしく頼む。
そうか....私の名前はグラシ・セル・セーツという今からよろしく頼む。君の名前は知っているよ。
そうですね。ほう、私のことをご存知なんですね。
ああ、君は外交官界ではとても有名だからね。
[元平民としてな....平民が偉そうな口をききおって!]
そうなのか....
では、こちらがアルビン帝国の主張を書いたものです。
そうか....こちらは、アレーク王国の主張を書いたものです。
ではまた少し経ったらここに集まってください。
わかりました。
わかった。
ー・ー・ー
アレーク王国側
土地とこの戦争で被った被害のために光金貨2000枚の賠償か、ふざけた内容だよ....
そうですね。あとは、『ここら辺一帯を不当に占領しているアレーク王国に鉄槌を下す正義の戦争....』ひどい内容ですな。
いつも通りの展開ですね。
全く、毎回困ったものよ。
そうですね....
どうしていつもこうなるんでしょうか?
さあな、私にはわからん。
友好的っていうのは無理みたいですね。
長年いがみ合ってきたせいで、溝が深すぎる。
ですが、必ずしも無理と決まったわけないじゃないですか!
私は、知らん。
そんな....
模写できたか?
ええ、あと少しお待ちください。
そうか....
字が綺麗なのに早く書くことができるその能力は羨ましいな。
ありがとうございます。模写の方も終わりましたよ。
そうか....じゃあこれを皇子に持っていってくれ。
かしこまりました。
さあ、時間もそろそろだから戻るぞ。
わかりました。
本当ですね。
ー・ー・ー
アルビン帝国側
これが、アレーク王国のものだ。
そうですか....
じゃあ、早速開けてみるか。
そうですね。
結構入っていますね。
かなり重たいですよ。
まったく、紙の無駄づかいじゃありませんか!
そうですな。
ここと、裏とこっちの紙の表だけを模写してくれ。
わかりました!
その間、ほかのものにも一応目を通しておこう。
あまりの量に嫌になりそうですよ。
仕事だろ?
そうですね....
いやでも頑張りましょう。
ー・ー・ー
ふむ....これはそもそもが無理ですね。
ふぅ....はっきり言ってひどすぎますね。
ああ、本当にこれは戦争何ですか?
それさえも曖昧で困りますよ。
だな。真面目に交渉する気があるのかね?
ないだろうと思うよ。
この書類に書かれていることは、頑固として認めないということでいいな?
ええ。反対はあり得ません。
そうだそうだ!
もちろん我らは、頑固として認めないぞ!
そうですな。
じゃあ、それでいこう。
ー・ー・ー
やはり、決裂してしまいましたか....
ですね....やはり、むずかしいものですね。
そうだな....
話し合いだけで、決まってくれればいいものを....
そんなことをいうならこれを見るんだ。
私、ですか?
ああ、アレーク王国の主張を見てくれ。
大まかに言うと、ここら一帯の所有権とこの戦争で被った被害額の賠償ですか....
この内容でしたら、難しくもないかもしれませんね。
そうか....でも、問題は2枚目から始まる書類だ!
無常降伏の件についてまとめたものでしたか....
もしするならば、国民の権利はこちらの不都合にならないくらい認めますよ。
無条件降伏!!これは、我らの威厳のためにできないんだ。あと先ほど、そなたが言ったことも大きな問題点なんだよ。
はぁ....とにかく両者はもう仲良くなることはしないということですか?
うむ。
するわけなかろう!
そうですか....
では、ここらへんでお開きにしましょう。
これ以上会議をすると、まずいですからね。
そうですね。
言われなくても帰りますよ!
そうだそうだ!
ー・ー・ー
うむ....やはりこの交渉はダメだったな。
最初から、このように失敗すると考えていなかったんですか?
同等にするのではなく、無理やり押し付ける形で行われたから、失敗はすると思ったがそれをひっくり返すことはできなかった。
まぁ、そんな気を落とさないでくださいよ。
ああ、ありがとう。
さて、我々も本隊に戻りましょうか。
そうですね!
気をつけて戻りましょう。
ですね。私の父のようには、死にたくないです。
君は確か、お父さんが流れ矢に撃たれて亡くなられた不運な方でしたよね。
ええ....若すぎる死だと思いましたが、王をかばってのことだったので今は、自慢のできて誇らしいです。
そうか....皆も気をつけるように!
「「「「はっ!」」」」
ー・ー・ー
アレーク王国の陣営では〜
こちらが、アルビン帝国の主張です。
そうか....
ええ、私も陛下が着替えているときに目を通しましたがひどいものですよ。
そうか....
ピーター・ドラッカーはどこにいる?
近くにはいないと思いますので、読んできましょうか?
頼む。
「はっ!」
ふぅ....これは、思った以上にアルビン帝国との間が開いているな....どうしたものか。
この交渉の内容から、最初から決裂を狙ったものだろう。この額を払えるわけがないだろう。
まあ、絶対ではないのだがな....こんなことには使いたくない....
皇子、失礼します。
忙しいなかすまんな。
いえ、呼ばれたらすぐ来るのが絶対ですから。
そうか....
ええ。
今からする戦争は、派手にやってくれ。
派手、ですか。わかりました、皇子に満足いただけるよう頑張ります。
期待している。
天候の方は大丈夫そうですね。
心配していたが、雨が降る兆しがなくて本当に良かった。
では失礼させてもらいます。
うむ。指揮の方は頼んだぞ?
もちろんでございます!
県大会出場決定!やったー!




