第53部分 動く思惑
いよいよだな。
そうですね、陛下。
陛下、衣装がよくお似合いですよ。
そうか....仕立て屋もいい仕事をしていることだ。
そろそろお時間ですね。
そのようだな。
では、こちらへどうぞ。すでに、準備は出来ております。
うむ。今行く。
予定より少し遅いですが大丈夫でしょう。
さほど気にならんだろうが、少し急ごうか。
かしこまりました、あと....王笏もこちらで準備させてもらいましたがよろしかったでしょうか?
構わん、そなたらのセンスに任せよう。
ありがとうございます。
しかしながら正装だと重たいな。
そうですね....いつもは軽めの服を私も着ていますが今日の服はとても重たいですよ....
甲冑だから見るまでもなく重たそうだ。苦労をかけるな。
いえ、陛下のためならばこの命は惜しくはありませんよ!
頼もしいことだ。これからも頼むぞ。
はっ!もったいなきお言葉です!
下のものたちのためにも上のものがしっかりしておらねばな。
さすがですね。
そなたも頼んだぞ?
わかりました!馬車に乗る際足元にはお気をつけください、普段とは違って動きにくいので....
そうだな。でも私はまだまだ現役だぞ?
しっ、失礼しました!
良い、小さなことでもその積み重ねが大事になるから今後も頼むぞ?
もちろんでございます!陛下に絶対なる忠誠を!
壮観だな....頼もしいものたちよ!今回の戦争は引き分けではなく!勝ちに行くぞ。
おおおお!!
ー・ー・ー
はぁ〜俺も下に降りていって屋台を楽しみたいなぁって思うけどある任務があるからなぁ....朝食はちゃんと食べたけどお腹が空いたよ。屋台から立ちのぼる料理を焼いている美味しそうな匂いにやられそうだよ.... グゥ〜
....まだ来ていないから、ちょっとくらいは下に降りていていいよな?
あいつもいるからもし俺が、失敗してもぜんぜん大丈夫だろうからな。前に一緒に銃の練習をしに行った時は、あいつの方が全然上手だった。むしろ俺が下手すぎて、恥ずかしくなるくらいだったよ。悔しくて、毎日欠かさず銃の練習をするようになったのは良かったけどな....お陰でだいぶ上手になった。まだ、あいつを超えることはできないだろうが、最初のなかなか的に当たらなかった頃と比べたら一目瞭然なくらい上達した、そのかわり銃弾を大量に使用して怒られたのは懐かしいなぁ。50発くらいは撃ったと思う。最初に練習していた場所は、冒険者に知られてしまい調査されたようだが、俺たちのことはバレてはいないだろう。[あの時は本当に焦ったけどね。]
ばれていたらとっくの昔に殺されているだろうからな....この国の夜間部隊は、練度が非常に高いが、これから起こる戦争のせいか最近は仲間が殺されてしまったことは聞かないな....あのマヌケな子は殺されたらしいがな....しかし、あいつとは仲がよかったんだけどなぁ。殺されてしまったことは非常に残念だよ。こんな仕事に就いている以上殺されるのは仕方がない。仕方がないのだろうか....死と常に隣り合わせなのは最初から覚悟をしていたがなかなか難しいものだよ....
空腹には逆らえないな。
ちょっと目標の出発が、遅れているみたいだから本当にちょっとだけ下をふらふらしてこよう。
美味しいよ〜
あっちも美味そうだな。でも、最近食べたことがあるんだけど....やっぱり食べようかな!
すみませ〜ん!
いらっしゃい!何にするかい?今日はいい肉が入ってるよ!
そうだなぁ、プレーン・オークのハラミをを頼むよ。
あいよ、ちょっとまってな!すぐに焼くからな。
この待っている時間がまたいいよな〜こう感じているのはなかなかいないみたいだけどね。
ー・ー・ー
お待たせ!銅貨10枚ちょうどいただきましたよ。
さすが、お祭り価格だけあって普段よりかなり高いな....いつもだったら銅貨5枚くらいなんだけどな。まあ、お祭りの雰囲気代ってことにしておくか。....くぅ〜やっぱりハラミはうまいなぁ。
こういった賑やかなところで食べる料理は、普段と違って新鮮な感じでいい!
でも、こういった日に、屋台での料理を食べ過ぎると財布を軽くしてしまうからそこだけは、注意するべきだがな。特に酒を飲みすぎると危険だ。こう行った日に財布を落としたりスリにあったりするからな。一度スリにはあったことがあるのは痛い思い出だよ。あの中には給料日にもらったお給料が入っていたのに....もっと注意していれば!
そういえば、子供の頃はよくお父さんとこう行った祭りによく行ったよなぁ。懐かしい。
ところで....どうせあいつは、真面目だから下を眺めているだけだろうなぁ。ちょっとくらいは、楽しんでいいと思うのになぁと思うよ。
ー・ー・ー
その頃ギルリアムは〜
....仲間のシプラーヌと一緒にいた。
賑やかだなぁ。平和だよ。こういった空気がいつまでもいつまでも続いてくれたらいいんだけどなぁって思うけどそれは難しいみたいだね。
そうだね。ギルリアムは行ってこなくていいの?
任務のことがあるからね。
そうなの〜ちょっとくらいはいいんじゃないのかな?
いや、遊ぶ時と仕事をする時のメリハリをつける必要があるからね。
ギルリアのそういったところが好きだよ。
す、好き!?どど、どう意味だい?
そのままだよ〜ギルリアムは鈍感だなぁ。なかなか気がついてくれないから私から行っちゃったよ....恥ずかしい。
嘘、じゃないよな?
からかっていると思った?
い、いや、確認だよ確認。
私が、ギルリアムのことを好きだってことをみんなはもう知っているよ。
そ、そうなんだ。
返事はくれないのかな?
いや、ちょっと混乱していたんだよ。こんな僕でいいのかい?
よくなかったら、こんな恥ずかしいことは言わないわよ!
シプラーヌ....ありがとう、俺も好きだったんだよ。でも自分に自信がなくてね....なかなか言い出せなかったんだ。
本当!?嬉しい!
これからはどう接して行けばいいんだろう?
みんなの前では、まだいつも通りに接していればいいんじゃない?
普段どおりにか....出来るかなぁ。
この任務が終わったら一緒に過ごそ!
そうだね。
[いまだにちょっと信じられないな....]
ギルリアムはここにいるの?
うん、そうだね....大切な任務があるからね。
私とその任務どっちが大事なの?
それはもちろんシプラーヌのことだよ!
よかった〜。でも本当に私のことが大切かしら?
もちろんだよ!
それならいいよ。なんか食べたいものとかある?
今から、屋台に行くのかい?
そうよ、じゃないとこんなこと聞かないわよ。
そうだな....パンを買ってきてくれないかな?
パンね....どんなパンを買ってこればいいの?
お任せにするよ。
それ、一番困るパターンだよ....
お願いな。
う〜いじわるー!
じゃあ、甘めのパンを買ってきて。
最初からそう行ってくれればいいのに。
ごめんごめん。つい楽しくてね。
わ、わかったわよ!じゃあ行ってくる。
気をつけてね。
ー・ー・ー
どうしたの....?早かったね。
財布忘れたの!
そうなんだ....それは災難だったね。
じゃあ、もう一回行ってくる。
気をつけてね。
わかってるわよ。
ー・ー・ー
シプラーヌが、僕のことを好きだったなんて....嬉しいな。
でもこれからの接し方や、これからの行動はどうすればいいんだろうか....
いや、今はそれよりも任務のことに集中しよう。
....警備隊の数が減ってきたな。もう城から出発したのか?あいつは、遊んでいないかが非常に心配だ....前にもこんなことがあったから特にね。
あの時は失敗してしまうんじゃないかとめちゃくちゃ緊張したから嫌な思い出だ....また、やらかさないでくれよ。
しかしながら、さっきの言葉が脳裏から離れない。夢じゃないよな....いてっ!夢じゃない!嬉しいなぁ、これからが楽しみだよ。ちゃんと彼女を養っていけるよな。コレクションのワインを全て売ったら相当な金額はあるよな....今は任務のことが大事だけどそのことを考えてしまう....
ー・ー・ー
いや〜まんぞくまんぞく。
あれ?警備隊が減ったな。もしかしたらもう城を出発しているのかもしれないな。急いで持ち場に戻ろう。
ふぅ〜まだまだだったか、よかった。前にもこんなことがあって怒られたことがあったからな。
今回は怒れれないぞ。そうだ!トイレに行っておこう。緊張するとまずいからな。
スッキリしたな。よし!準備をしますか!
安全棒をまず外して....汚れとか大丈夫だよな?
まあ、昨日に銃口を、ちゃんと清掃したばかりだから大丈夫だと思う。
あとは火薬と銃弾を詰めて....あとは引き金を引いて撃てばいいだけか。だいぶ目標が近くなってきたな....お!おおお!オープン馬車じゃないか!これなら狙いやすくて助かるな。練習した通りにやったら大丈夫だ。きっと成功できる。
ー・ー・ー
陛下、賑やかでありますね。
賑やかですね〜
盛り上がっていますね。
そうだな。これからも、アレーク王国が繁栄できるようにしていかなければな。
さすが陛下!考えが深いですね。
私どもには、その考えにまで至りませんでした....
さすがですね。
ああ、優秀な陛下であられる。
アレーク王国はこの代は安泰だな。ご子息も皆優秀であられる。
我が子は可愛くてな〜
陛下のご子息は皆可愛らしいですよね。
そうだな、将来が楽しみだ。
今日、陛下のために皆が集まってくれましたよね。
そうだな....
パーン!!
うぐ....
え....
うわぁー!!
王様ー!!
し、静まれ!静まれー!
ぐぅぅ....
これはだめだ!特殊な銃弾で打たれている!
高度な治癒師はいないのか?
犯人はどこだ!探せ!!
硝煙を探せ!どこかにあるはずだ!
硝煙を探せ!探せー!
あれではないでしょうか?
追え!まだ、そんなに遠くに行っていないはずだ!怪しいものを全てとりおさえろ!
はっ!!皆、いくぞ!アレーク王国の名誉にかけて犯人を捕まえるぞ!
ー・ー・ー
はぁ、はぁ、はぁ....
やった!やったぞ!この、この俺の手で王を撃った!あの出血量だったら死ぬだろう。くくく、やはり銃はすごいな。
探せ!まだそう遠くに入っていないはずだ!
ちっ、もう追っ手が来たか、さすが、王を守るべくして組織された黄金部隊は優秀だな。
でも、絶対に逃げ切るぞ。いや、待てよ?俺の顔は知られていないはずだからこうやってこそこそしているほうが帰って怪しまれるんじゃないか?
早めに気がついて良かった、落ち着かないとな....肝心なことを忘れるところだったよ。
やばいな。警備隊がこっちに来た....
ちょっといいか?
なんでしょうか?
[知らないふりをしていこう。]
怪しい者は見なかったか?
何かあったのですか?
[知らないふりをしておくほうがこういう時には一番いいからな....]
そうか....何も知らないならいい。もし、怪しい者を見かけたら警備隊に知らせてくれ。
わかりました。ご苦労様です。
行ったか....よかった〜さて、こうなった以上あまり長居はできないだろうから行きますか!
絶対逃げてやる!
だいぶクラスに慣れてきた!
でも、昼食の時間はうちのクラスは男子が、ついに!0人になってます!最近僕は、隣のクラスで食べるようになってます。
あとは、1年生の時にすでにグループができていてなかなか新参者は入れませんね....悲しいです。
今思えば、高1の最初が一番大事な時だったんですね....




