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異世界は生きている  作者: 宮原 匠
第1章 驚異的な適応能力
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第41部分 接近者①

ところでさ、今日はどこまで進むことを目標にする?


とりあえず、区切りのいい10層でいいんじゃないのか?


確かにそうだな。11層からはだいぶモンスターも強いものが、増えてくる。だから、10層まで来たらそこでテントを張って明日に備える感じでいいかな?


私は8層にある晶洞の間まででいいんじゃないかと思うんだけど....どうかしら?


う〜む....たしかに今回はハルが、物体収納袋アイテムボックスを持っているから水晶クリスタルを多く持って帰ることができる。


でも....なぁスルネイン、今回の冒険で20層まで行くことが目標なんだろう?


フリットの言い分もあるが、やっぱり今日までには10層までに行きたい。


だったら、8層にちょっとの間だけ時間を設けて、フリットさんのやりたいことをやらしてあげたらいいんじゃないかな?


まあ、それが一番いいか。みんなはどうだい?


ハルの意見でいいと思うわ。


それだったら、問題ない。水晶クリスタルも魔石に次ぐ良い収入源だからな。


ハル、いい案だと思うよ。


じゃあみんなも異議がないということで、今日はそんな感じで行くことを考えて行動しよう。

じゃあ、進むぞ。


フリットさん、なんで水晶クリスタルがいい収入源になるんですか?


ん....ああ、ハルはしらないのか?ここグラーレンは水晶ガラスの名産地なんだよ。グラーレンの北西部に川があるんだけど知っているかい?


それは、つい最近地図で大きな川があることを知りましたよ。でも地図といってもとても大雑把でしたけどね。


そりゃあ地図は国の財産にもなり得るくらい貴重なものとして保管されているから、正確な地図が簡単に見れてしまったら、この国はとっくの昔に他国に攻められて滅びているだろうよ。


地図は重要なものですよね。


そうだな。じゃ、話を戻して....昔その川に大きな水晶クリスタルがあったらしいんだ。まあ、川を流れてきていたせいで一見ただの石だったらしいけどな。


水晶も水に洗われたら、表面がざらざらになるでしょうしね。


昔は、今と比べて水晶クリスタルの価値が高くて見つかったここはたいそう賑わったそうだぞ?


その後、ある人が、いくつかに分かれている源流のうちの一つに巨大な水晶が採れる洞窟を発見した。そのおかげで、今までは庶民や下級冒険者には手の届かないくらい高価な水晶の値が下がって....


どうしたんですか?


しっ!静かに!陣形を円形にして警戒態勢にしろ!


何か近づいてくるわ。何かしら?


なにが来るんだ....?


たっ、助けてくれ!


人か、良かった〜モンスターじゃなくて....


そうだな。で他の人はどうしたんだ?まさかソロか?


ち、違う!さっきまでは、『弾鬼ストローム』と言うパーティでダンジョンを進んでいたんだがヤバいやつに遭遇したんだ!他の人はみんな死んじまった!だっ、だから助けてくれ!


『弾鬼ストローム』って結構な人数がいなかったか?あと結構やり手の4級冒険者も4人はいただろう?


俺以外のみんなは、13人は全て奴に殺されたんだ!俺は4級冒険者の一人だ。お前は、確かフリットだよな!


そうだ....なぜ知っているんだ?


そりゃあ、フリットは名の知れた冒険者だからさ。


フリットは有名な人物だと知ってはいたけど、そんなに有名だったのね。


有名になるのは嬉しいことだが....なんで俺に関係がある?


確かフリットは「怒りの小鬼」を倒したことがあるんだろう?その上位種に俺たち『弾鬼ストローム』は遭遇してしまったんだよ。


「怒りの小人」それってもっと下の層にいるモンスターじゃなかったっけ?


ゴブリンに紛れて行動していたから、最初は全然気がつかなかったんだよ。だから、ゴブリンの魔石はそこまで高くは売れないから、ほっといていこうとしたんだけど、その隙を突かれて陣形崩壊してしまった。最初は良かったが「怒りの小人」のせいで状況は変わったしまった。最初は、驚いたけれどゴブリンだからみんな気を抜いてしまった。それが最悪の選択だった。


なんで驚いたんですか?


ん....ああ、それはだな普通は俺たち冒険者が向かって行かない限りおとなしいからゴブリンの方から逃げていくんだよ。それが当たり前になりすぎていたんだ。その中に「怒りの小人」が一緒に行動していたなんて夢のまた夢だと思ったよ。見てしまった時は絶望したね。


そうなんですか....


そいつに....そいつに!仲間はみんなやられていった。報酬とかは要らないからここのパーティに入れてくれないか?


まあ、いいんじゃないかな?みんなはどう思う?


リーダーがそう言うならそれでいいんじゃないかしら。私はどっちでも良かったけどね。


それでいいんじゃないのか?


ダッチ、僕たちも構わないよね?


ああ、困ったときはお互い様だからな。


だそうだ、良かったな。


ありがとう、本当にありがとう。


名前を聞いてもいいかな?


混乱していたから、いうのを忘れていたよ。すまないね。


それは無理もないだろう。だって、「怒りの小人」に遭遇したんだろ?つい最近このダンジョンでも出現することが判明したばかりのモンスターなんだしさ、まだ知らない人も多いだろうしね。


そうなんですか....初めて知りましたよ。情報料はかなり高額なので、うちのパーティはそこまで毎回仕入れていませんでしたよ....やっぱり情報って大切なんだと痛いほどわかりましたよ。


情報は大切だよなぁ。


そうだなって思うよ。知らないことが知れるから『アイアンリーフ』は結構情報を買ってる方だよな。


スルネインがよく友人から情報を買っているよな。


フリットはこのことを知っていると思っていたが、バレてたか....


知っていることが多かったなら、必然的にそう考えるのが妥当だろ?


初めて知ったわ。なんだ、物知りだと思ったらそういう種があったのね。騙されてた気分だわ。


だって、スルネインはメルタのことが好きだもんなぁ〜


あああああ!ダッチィィィ!


なんていったの?聞こえなかったわ。


本当かい?良かった〜


ククク....


ダッチ、このことはちゃんと覚えとけよ?


どうしよっかなぁ....って思うけど?


ダッチ、それぐらいにしておけ。


スルネインは怒ると怖いからな。


わかった、わかった。


皆さんは、仲がいいんですね。羨ましいですよ。


そっちは仲が悪かったのか?中がよさそうに見えたけど....


そう見えているだけですよ....みんなの利害が一致して大人数で行動できていたんですよ。本当は3つほどのグループに分かれていたんですよ。


大変だったな。で、名前はなんて言うんだ?


あっ!またいうのを忘れていましたよ....

私は、ヨーム・ハールブっていう名前です。まあ、ヨームって呼んでください。


ヨーム・ハールブさんか....確か、魔法が得意だったっけ?


よくご存知で。私は魔法以外は取り柄のない人ですよ....


自分の評価を下げる必要はないだろう?君の活躍はこっちにも聞こえてるよ。


それは嬉しいですね。しかし今は、運の良かっただけのヨームですよ....


ひとつ言っておきたいんだがいいか?


なんでしょうか?


俺たち『アイアンリーフ』は今からもっと深くに潜っていくつもりだからそれが嫌だったら他の方がいいかもしれないんだけどな?


そうですか....別に構いませんよ。


いいんですか?


ええ、一人で行動するのは嫌ですのでね。いいでしょうか?


ヨームがそれでいいならいいんだが、本当にいいのか?


ええ。よろしくお願いします。


そうか....武器はあるのか?


杖はあるのですが、いざという時用の短剣は逃げて来るときに落としてしまいましたね....


そうかじゃあこれを使ってくれ。俺が前使っていたものだが、まだ使えるだろう。


助かりますよ。ありがとうございます。


じゃあ出発しようか!ちょっと急ぎめでいくぞ。


ー・ー・ー・ー


6層〜


この調子でいけば、ちょうどいい感じかもな。


そうだなぁ。でも晶洞の間にいられる時間はないだろうなぁ。


そうやって気を抜いていると、ツリーもどきにやられるぞ?


そんなん大丈....えっ?グハッァ!!くそっ!


陣形変形しろ!ダッチを助けるぞ!


フリットだけでいいんじゃないかしら?


ゲェギェェェ!


火剣!!


ゲェァァァ!!


よし!


やっぱり、フリットは強いわね。


ダッチは大丈夫か!


どこに飛ばされたんだ....


ー・ー・ー


いたぞ!みんなこっちだ!


大丈夫か?だれか、中級ポーション持っている奴はいるか?


いててて....血が結構止まらないな....もしかして「流血ツリーもどき」か?


残念ながら、そうみたいね....上級ポーションがないと結構厳しいんじゃないかしら?


気を抜いているからこうなったんだろ!なんで気を抜いていたんだよ!


大丈夫だと思ってたんだ....俺はもうダメかな?


スルネインさんこれを使ってください!


助かった!ちょっと痛むかもしれないがダッチ我慢しろよ!


ぐぅぅぅ....!


私はちょっとだめだわ....


ちょっと席を外させてもらいます。


わかった、メルタとヨームもあまり離れすぎないようにな。


わかったわ。


分かりました。


しょうがない、今日はここでテントを張るか。


ダッチは大丈夫なのか?


ハル、さっきはなんもためらいもなく使ってしまったがこれいくらしたんだ?


まあ、ダッチの命と比べたら安いものなので値段は聞かないでください。


助かった。[これって瓶を見る限り金貨単位で取引されるくらい高価だよな....ハルは一体何者なんだ?]


フリットさん一緒にテントを張るのを手伝ってくれませんか?


わかった。とりあえずあたりの草を刈るよ。

そうしないとテントは張れないだろう?


そうでしたね....ダッチさんのことでちょっと気が動転していましたよ。


そうか....[やはり、あのポーションから、ハルは闇カードを持っているのかもしれないな。あいつのいっていることは本当だったか....]


ー・ー・ー


出来ましたね。


そうだな。


ヨームさんは?


おーい!水を汲んできたよ。あれから川を探していたんですが見つかって良かったですよ。


メルタさんは果物をとっていましたよ。


じゃあ、そのうち戻ってくるか。


そうですね。


ダッチを運ぶのを手伝ってくれ。


じゃあ、あっちの手伝いをしてこようか。


そうですね。


どうしよう....ヨームさんは火を起こしておいてくれますか?


任せておいてください。



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