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異世界は生きている  作者: 宮原 匠
第1章 驚異的な適応能力
23/409

第17部分 新たなる発見

途中保存ができないのは本当に痛いです....


2019年 4/16:一部を変更しました。


2020年3月27日

:Ver.3に変更し終えたことを報告させていただきます!


2020年4月2日

:Ver.6に改稿し終えたことを報告させていただきます。



「エルマン、次の授業って何だっけ?」そう信頼しているエルマンに答えを仰ぐ。

[あの文字が読めること。その事がそんなにもすごいことだったのかな?]


 ハルの質問に答えれないようだ。困ったエルマンは、隣にいたヒュールに代わりに答えてくれるように言う。

「えっと....ヒュール覚えている?」


 やれやれ....と言わんばかりの顔でそう言うヒュール。

「忘れたのかよ....ギラン先生の武術の授業だろ?」


 やはり頼りになる男として見られたいのか、知っていたかのように振る舞おうとするエルマン。

「ああ、確かそうだったな....思い出したよ」


 怪しいと思ったのだろう、その事をからかうようにヒュールがたずねる。

「ほんとに覚えていたのか....」


「おっ、覚えていたさ!さっきのエルクレア先生の魔法の授業で疲れたからちょっと記憶が曖昧だったけど、思い出したんだよ!」


「ふぅ〜ん....」

 エルマンの必死な答弁を聞き少し飽きたような声で言う....

「ひどいなぁ....ハル何か言ってやってくれよ」


 エルマンのためにも少しは庇おうとするハル。しかし、それは良い庇い方ではなかったことが後になってわかる。

「ははは....まあ確かにエルクレア先生がしてくれる授業はSMPソーシャル・マジック・ポイントを使うから結構疲れるよな」


 ハルの援護もあり自分の主張を強めようとするエルマン。焦りが見えてきた....その焦りが招いてしまったこと。それは....

「だから言っただろ。俺はさっきの授業で疲れたから忘れてたんだよ....んんっ!」


「ほら、忘れていたんじゃないか....」

 やっぱりそうだったかと言わんばかりで見るヒュール。また、自分の思っていた通りだったことに満足しているのか微笑んでいる。


「ううっ....」

 エルマンは口が滑ってしまったようだ。うっかりは誰にでもよくあることだがこの時だけはしたくなかっただろう。


「そんなことで盛り上がっていないで早く広場に行かないと、罰をくらうことになるぞ」

[ギラン先生は時間に結構厳しいからな....]


「ほら、シーリンも早く行ったほうがいいって言ってるから俺たちもそろそろ急いで行かないとな」


「分かったよ....」

 もう隠し事はできるだけしない!そう心に強く決めたエルマンがいた....


 ハルも、シーリンの意見に同意したようだ。怒られるのは避けれるなら、避けたい。そんな思いが伝わってくる。

「そうしないとな」


ー・ー・ー


生活保護ギルドの広場では〜


「武術の授業を始めてからだいぶ経った....だから、今日からは実戦に近い形で模擬戦をしていこうと思う!魔法使いは魔法の使用は場所のなどの問題により許可できない」


《....》


「だが!魔法使いでも武器を使えて損はない。よって、皆、練習用武器で戦うように!返事は!」


《はいっ!》


「じゃあ、2人1組になって模擬戦を始めていいぞ」


 エルマンは、さっきのこともありちょっといつもより控えめなような気がする。

「一緒にしない?」


 他に約束をしていなかったハル。選択肢は他にはなかった。

「いいのかい?」


 ハルが断ることが苦手だと知っているエルマン。ハルには迷惑をかけたくないのか確認をとる。

「他に、一緒にやりたい人がいたらいいけど....」


「じゃあ....よろしく頼むよ」


 声が明るくなった。仲間はずれとなってギラン先生と組み合いをするのは避けれたことを喜んでいるようだ。

「ああ、こちらこそよろしくな。距離はこれくらいでいいかな?」


「その距離ででいいんじゃないかな?」


 周りを見渡し、ギラン先生は口を開く。

「取り敢えず、今から3分ほどやってみよう。ではっ、はじめ!」


「ハルの使っている武器は初めて見る形状だな....特注みたいな感じか?」


「ああ、トラムさんに作ってもらったんだ。使いやすくて重宝してるよ」


「あの有名な武器屋のトラムさんに作ってもらったんでしょ?いいなぁ〜」

[結構高いんじゃないのかな?ハルはいったい何者だ?]


 準備ができたハルは足を踏み出した。

「じゃあいくよ....」


 ハルの攻撃を侮っていたエルマン。木でできた武器だとは言え衝撃は凄いようで、エルマンは油断していたのでもろにそれを食らう。

「ぐっ!?おっ、重い....」

[強いな....]


 勝つために、怯んだエルマンにもう一度攻撃を入れようとするハル。

「負けられないからなっ!」


 やられてばかりではいられない。エルマンも木でできた武器を握りしめる。

「こっちも、反撃させてもらうぞ!」


「おう!」

[エルマンはどういうふうに来るんだ?素早い攻撃だなちょっとやりにくい]



「....すごいな今の攻撃を全て受け流すなんてな自信がなくなっちゃったよ」

[俺の苦手なところをついてくるとはな。やられた....]


「足のことだよね?」

[エルマンは、足の守りが弱かった。しかし、それを本人はちゃんと気がついているのはすごい。

足を注意できるようになったら強いだろう。かなりバランスよく鍛えられているみたいで、強敵になりうる相手だった]


「ああ、ちょっとやりあっただけで気がつくなんてすごいな」


 欠点、他人の目からみるとわかりやすいようで、ハルはエルマンの欠点、弱点をすぐに見抜いたようだ。

「見てたら分かったよ」


「痛い言葉だな....」


「こっちはなんか苦手なんじゃないか?って思ったところってなかったかな?」


「1つ1つの攻撃に力を入れられるといいんじゃないかな?」

[本気で戦ったら、今後もハルには勝てないだろうな....それでも、頑張らなきゃな]


「なるほど....参考にさせてもらうよ。ありがとう」


 まさか、そんなことでエルマンからお礼を言われるなんで思っていなかったのだろう。目に見えて慌てている。

「べっ、別に構わないよ」


「どうだったか?自分の弱かったところに気がつけたか?....今日はもう疲れているだろうが今からあとちょっとだけやるからな」


 ギランの口から出た衝撃的な言葉に耳を疑うハル。

「えっ!?まだやるんですか?」


「今から自分のフォームをよくできるように修正するんだ。さっき模擬戦をしたから自分の悪いところは分かっているだろ?」


《....》


「ほら、あとちょっとだから、最後まで頑張れ。 あと、各自他の人に当たらないように注意しろよ〜」


 「1つ1つの攻撃にかける力を上げたら?」ってエルマンに言われたけど剣みたいに力任せできるものじゃないからかなり難易度が高い。



 自分の体に一時的な身体強化魔法フィジカル・アビリティ・エンハンスをかけたら攻撃力は上がるかもしれないけど、刀がそれに耐えきれるかな....


ー・ー・ー


 広がって授業を行なっているので端っこにいる子たちにも聞こえるような大きな声で呼ぶ。

「集合しろーっ!」


《は〜い!》


「今日はこれで終わりにする。みんなよく頑張ったな。ゆっくり休むんだぞ!」


《わかりました》


ー・ー・ー


〜放課後〜


 待ち合わせの時間を再度確認するエルマン。

「じゃあ今から15分後くらいに図書館に来てくれないかな」


 ハルにも伝わったようだ。良い返事をした。

「わかった。自分の部屋に荷物とかをおき終わり次第に図書館に向かうよ」


「図書館でまってるよ」



ー・ー・ー



10分後〜


「おまたせ〜」


「おっ、来たきた。待ってたぞ」


「すみません。あの本を貸してくれませんか?」

 とりあえず、これを渡しときますね。もしものことはないようにしたいですけど起こってしまったら大変ですので。あとこれは気持ちです....



「しょうがないですね....ギルド長には内緒にしといてくださいよ」


「間違っても話しませんよ....」


「何もなかったらこれは返しますのでご安心を」


「ありがとう」


ー・ー・ー


「お前、商人にもなれるんじゃないのか?」

[俺の間違いじゃなかったらあれは大金貨じゃないのか....なんでハルがそんなものを?き、貴族じゃないのにか....改めて、ハルが何者なのか知りたいな....]


「そんなわけないじゃん....」


「いや、まじめに。取引とか上手そうだし....」

[羨ましい....]


「それよりも、今日はこの本を読むんだろ。」


「まあ、そうだな」


ー・ー・ー


「ハルはすごいな。この文字を本当に読めるなんて....書いてあることは、実に興味深かったよ。今日はありがとう」


「かまわないよ」


「もう家に戻らないといけないからここで別れるってことでいいかな?」


「別にいいよ。この本はレアニダースさんに返しておくよ」


「助かるよ。このことはあまり広めないほうがいいかもしれないよね?」


「確かにそうだな」


「俺の家にも古くから伝わるパルメキア帝国文字で書かれた本があるんだけど今度俺の家に来ないか?親に頼んだら多分見せてくれると思うんだけど、どうかな....」


「それは、気になるな。もしいいってことになったら行ってもいいかな?」


「もちろんだよ。どうせあっても、読めないだけの本だから、読めるハルに読んでもらったほうがいいからね」


「そうだね」


「また近いうちに許可を取ってみて、取れた時はよろしく頼むよ」


「いいよ〜」


「今日はありがとな!もしさ、明日にハルの方で用事がなかったらまた明日も一緒にあの本を読んでくれないかな?」


「大体の日の放課後は図書館で過ごしているから、授業後これば一緒にできると思うよ」


「本当?じゃあ、ぜひ明日も行っていいかな?」


「別に構わないよ」


「ありがとう。じゃあまた明日な」


「また明日な〜」


ー・ー・ー・ー


「ありがとうございました」


「別にいいですよ。本は大丈夫そうなので、これは返しますね」

[この本を本当に読めているのだろうか....]


「ありがとう。」


「この本って役に立ってるのでしょうか?」


「かなり昔の文献なので今とは多少違うのでそこに注意して読めば、かなり良い情報が記述されていますよ。まあ、この本は読んだところ、個人のメモ帳みたいなものみたいですね」


「メモ帳ですか?」

[本当に読めているのかっ!?であるとすれば、にわかに信じがたい]


「まあ、そんなところです。じゃあ今日は失礼しますね」


「はい....」

[これは、オーレックさんに報告したほうがいいかもしれないな....でも....無断でパルメキア帝国文献を貸したことを責められるかもしれない。だから、このことは黙っておくようにしよう]


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