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この世界も生きている  作者: 宮ミヤ蝉
第1章 驚異的な適応能力
20/410

第14部分 懐かしいハンバーグ

4/13:一部の変更、誤字の訂正をしました。


8/9:仕様を変更しました。


2020年3月2日:改3型への変更が終わったことを報告させていただきます!

脱チートです!

挿絵(By みてみん)



①キンバレー山脈(別名・金属山脈)



②サルベルン山脈(別名・宝石山脈)



③アルベルト山脈



④フェールム山脈



⑤北海油田



⑥南海油田



⑦休戦条約時の戦線



話はここからです!



図書館にて〜


 風のように過ぎ去っていくあっという間の5ヶ月だったな....

現在の願望は、魚が食べたい。肉料理は豊富な種類があるんだけどね。

 ダッチが紹介してくれたおすすめの店の中にはまだ魚が出てくる料理屋はない。

とにかく川魚でもいいから食べたい!魚が恋しい....


冒険者になれる15歳まであと5年....それまではお預けなのかなぁ....


 いや、世界は広い。きっとこのグラーレンにも魚料理を出す店はあるはずだっ!

早く15歳になって冒険者になりたいな。

 僕のレベルから行くと、大体、7級くらいにいる冒険者なら潰せそうなのになぁ。

5級くらいの人だと苦労する程度かな?


 魚料理がここグラーレンで無いのは、の輸送方法が確立していない。

また、そもそもここグラーレンには、魚を食べる文化がないのかと思った。

 けど、違った。それは海が恐ろしいほど離れているそうだ。

そのため輸送費のこともあり、離れていてとてもじゃないけどそんな高級なものは出せないそうだ。

[つらい....]


 調味料、スパイスについてだが、日本とは呼び名、味、共に違ったがなかなか使えそうなものがたくさんあったから本を読んでいて嬉しくなったのは最近の嬉しい思い出である。

何より、胡椒があったのは何より嬉しかった。だが、非常に高価なものだったので驚いた。

 「リース」という名前のスパイスがあってどんなものだろうと思ってグワッハーに聞いて見たけど、まだ見つかっていなかった頃の記憶だったのであまり使い物にならなかった。


 そのせいで、拗ねていたのが面白かった。調味料屋さんに聞いて見たけど最近見つかったばかりだそうだ。

 そこで、生活保護ギルドの料理人さんだったら味見させてくれるのではないかと思い「ハンバーグ」というものを教えてあげるかわりに「リース」というスパイスを味見させてもらったんだ。

けれども、舐めて見たら目が飛び出るくらい辛くて3日間くらい料理の味がわからないくらい舌が馬鹿になってしまったのは苦い思い出であった。

 

そこに行き着くまでにこんな会話をしたっけ?


ー・ー・ー


「あの、料理人さんと話がしたいのですが。今できませんか?」


「今ですね....今は明日の料理のための仕込みをしているのでちょっと難しいかもしれません。」


「そうですか....」


「だから用があるなら、ちょっと時間がたってから来たらどうかな?」


「じゃあ、ここで待つことってできますか?」


「え....」

[せっかく掃除が終わってゆっくりしようと思ってたのに〜シクシク....]


「どうしても料理人さんに聞きたいことがあるんです。お願いします!」


「わかりました....でも、私じゃだめなんですか?」

[何を聞きたいんだろう?]



 彼女も食に関わる仕事をしているのでそれなりの知識と経験は持ち合わせている。

ゆえに大抵の、いや、一般的な事であればわかりやすく説明することができるだろう。



「う〜ん....お気持ちはありがたいのですが料理人さんに聞きたいんです。」


「そう....ちょっと待っててください。伝えてきます。」


「ありがとうございます。」


「いえ、別にいいですよ。」


「ここで本を読んでもいいですか?」


「別にいいですけど、汚さないようにしてくださいね。」

[さっき拭いたばかりだから汚さないでほしいな....]


「わかりました。汚さないように気をつけます。」

[さっき拭いたばかりなのかな?ちょっとだけ濡れてるし....だったら、汚さないようにしないとな。]


ー・ー・ー


20分後〜


「シェリーから聞いたぞ。俺に何か聞きたいことでもあるのか?」

[見ない顔だな....初めからじゃなく、途中から入ってきた子かな?]


「私は、ハルと言います。今3年生の教室にいます。」


「生活保護ギルド学校に慣れて来た頃か....」


「いえ、実は最近入って来たばかりなんですよ。」


「ん?じゃあ、つまるところ飛び級ってやつか?」



 オーレックが判断し、飛び級にするかを判断する。

年齢にかかわらず行うので、教室の年齢はバラバラになっている。



「そんな感じだと思います。」


「なかなか優秀なんだな。」


「いえ、全然そんなことはないですよ....」


「そうか....で、今日は何の用だい?」

[これだけ流暢りゅうちょうに喋れているから飛び級になったんだろうな]。


「まずは、毎日の学食は安価かつ充実したもので満足しています。」


「それは良かった。本題に入ってくれるか?こう見えても忙しいもんでね。」


「すっ、すみません。本題は、ちょっとした依頼についてです。」


「ほう....」

[こんな幼い子からの依頼?聞くだけ聞いてやるか。]


ー・ー・ー


「ねぇ、さっきから見て思ったんだけど、あなたも自己紹介ぐらいしたらどうなの?」


「そっ、そうだな。」


「先ほどは伝言ありがとうございます。」


「やめてよ、お礼されるほど凄いことじゃないしさ。」


「実は門限払いされるのではないかと内心ビクビクしてたんですよ。優しい対応で安心しました。」


「はじめまして、俺の名前なんだが、エルヤーだ。まあ、ヤーとでも呼んでくれ。」

[優しい対応だとっ!?笑いそうになるぜ!]

「ヤーさん、でいいですか?」


「ああ、それでいい。ハルくんよろしく。」


「ハンバーグというものは知っていますか?」


「初めて耳にする言葉だなぁ....」

[なんだろう?]


「そうですか....でしたらその料理をあなたに教えてあげます。」


「それは料理なのか?」


「ええ、その料理を教える見返りとして代わりにあなたの知っている調味料について教えてくれませんか?」


「う〜ん....わかったよ。全部とは言えないがそれでいいのか?」


「いいんですか!そのことに関しては理解しているつまりですから。」


「おまえこそ、そんなに簡単に珍しい料理について教えていいのか?」

[そういや、最近新作メニュー作っていなかったなぁ〜]


「学食に美味しい料理の献立が増えることは嬉しいからいいですよ。」


「ふっ、そうか....でも今日は遅いから、今日はちょっと無理そうだな。」


「そうですか....」


「明日も俺は忙しいから、2日後の休日の昼食後にまたここに来てくれないか?」


「僕もそのつもりでいました。じゃあ、2日後の休日の昼食後にヤーさんお願いします。」


「わかった。じゃあその日に。」



ー・ー・ー


ハルが部屋から出て行ってちょっと経ってから〜


「ヤーさん、具体的にはどのようなことを話していたんですか?」


「んっ?ああ、あの子と話していたことか?」


「そうです。なんだか、楽しそうでしたね。」

[それ以外何があるというのですか....]


「そっ、そんなことないぞ!」


「ふぅ〜ん....早く教えてくださいよ。」


「あの子がな、俺に新しい料理を教えてくれる代わりに調味料やスパイスについて教えて欲しいそうだ。」


「それ、私も参加していいかな?」


「まぁ....邪魔しないなら別にいいぞ。」

[シェリーさんと一緒にできるっ!]


「本当!やっぱり、エルヤー大好き!」

[味見とかできるかな?美味しいといいなぁ〜]


「ははは....」

[シェリーさん可愛いなぁ]


ー・ー・ー


2日後の昼食後〜


「こんにちは。じゃあ今からよろしくお願いします。」


「こちらこそよろしくな。」


「えっと、ヤーさんの後ろにいる前会った女性はなんでここにいるんですか?」


「ああ、こっちは....」


「ヤーが一緒にしてもいいよって言ってくれたからハルくんよろしく〜!」


「そっ、そうですか。」[前会った時とだいぶキャラが違うな....]


「ということなんだけどいいかな?」


「いいですよ、人数多い方が楽しいですからね。」


「どんな料理なんだろ〜?ヤー、わかる〜?」


「....」

[両思いかなぁ?]


「じゃ、じゃあ、今日はよろしく。」

[どんな料理なんだろう?早く作り方とか見て見たいなぁ。]


「このナルネ(玉ねぎ)をみじん切りにします。」

[なんか包丁が重たいな。なんだだろう?この世界ではこうなのかな?]


[それはだな....]「時間停止タイム・ストップ


っ!?


「まず、久しぶりじゃな....」


「そうですね....で、理由とは?」


「つまり....」


「つまり....?」


「鍛錬が足りんだけじゃな。」


「は?」

[単純すぎる....開いた口が塞がらないというのはまさにこのことなんだな....]


「はぁ....せっかく教えてやったというのに。」


「私も忙しい身だ、もう行かせてもらおう。」


「え!?ちょ、ちょっと!納得いかないですよ。」


「この状態を『グワッハー』に解除してもらうことだぞ。」


「わかりました。」


「まあ、この世界に馴染んできているようで良かったよ。」


「性転換したのでいまだに困惑しているんですよ!どうなっているんですか!」


「そっ、それは〜あっ、急な用事を思い出したから戻るね!」


「ああっ!」


ー・ー・ー


 俺、いや私をこの世界に送り込んでくれた神と名乗る人物?

実際のところ人かも定かじゃない....なんとも言えない存在であった。

その存在によって、私にとって非常に不愉快なことがあってから、ハンバーグ作りが始まった。


「みじん切り?」

[初めて聞く単語だな....もしかして、切り方の名前?]


「ええ、こうやって細かく刻むことを『みじん切り』って言うんですよ。」


「ふぅ〜ん....あと、気になったんだがどうしてそんなに驚いた顔をしていたんだい?」

[俺もよくその刻み方をするが名前があるんだな。]


「あっ、ああ....少しばかり驚くことがあったからですよ。」


「....?まあ大したことなさそうだしな。わかった。」


「特になにもないので気にしないでください。」

[みじん切りを知らないとは....]


「おう!じゃあ、どんどん作り方を教えてくれ。」


「わかりました!」


「ふ〜ん....」

[料理もちゃんとできるのか....]


「今のところは、私でもできそうだなぁ〜」


「こんな感じの切り方です。」


「なるほど....」


「このフライパン使っていいですか?」


「そのフライパンは、気に入っているやつだからこっちを使ってくれないかな。」


「わかりました。」


「すまんね。」


「いえ、自分はこの場をお借りしていますからね。」


「助かるよ。」


「さっきみじん切りをしたナルネを油をしいたフライパンに入れます。」



 ハンバーグも各家庭で個性の出る料理の1つだ。

ハルの家庭では、油を敷いてただ炒めるだけの家庭だったのだろうか?



「調味料とかは加えなくていいのか?」


「確かこれで良かったはずです。」


「ハルを信じよう。」


「楽しそうね。」


「そりゃ楽しいさ!自分の知らない料理なんだぞ!?」


「ハルとエルヤーは意外と気が合いそうね。」



 シェリーは2人を眺めながら呟くのだった....



「そうかな?」


「うん。相性が良さそう。」


「だってさ、ハル。」


「話し込んだことがないのでわからないですね〜」


「だよな〜」

[ハルがお酒を飲むことができたらまた変わっていたかもな....]


「色がついてきましたのでとりあえずフライパンからひきあげます。」


「了解。」


「次に、肉を細かくしていきます。」


「....結構手間がかかるな。」


「そうですね....でも、今回は肉屋が加工するときに出た切れ端を使うので時間の短縮に貢献してくれるはずです。」


「おっ、おお!準備がいいな。」


「この日を今か今かと待っていましたからね。」


「お互い利益のある取引をしたからな。」


「ええ、その通りです。」


「....」

[ふわぁ〜どうしよう眠たくなってきちゃったよ〜でも、エルヤーは優しいからハルくんと作っている料理が完成したあきっと起こしてくれるよ、ね....]


ー・ー・ー


「そしてボールで、さっき、油で炒めたナルネを、あと卵、あとどこにでも売ってそうなパンを使いよくねます!」


「手をちゃんと洗っておかないと危険だな。」



 下手をすると、食中毒になってしまう危険があるので要注意ですね。



「そうですね。あと、このパンを使うことは僕のやり方です。」


「様々な、工夫の施しようがあるな。」


「はい、その通りだと思いますよ。」


「自分で工夫か....料理人魂をくすぐるな。」


「あとは塩、胡椒で味を整えます。あと、ナツーメを入れてください。」


ふむ。[こんな料理どこで知ったのか?]


「これらをねて....このようにまとまってきたら、手にとって、形を整えて、両手で....このようにして空気を抜きます。」


「どうしてそんな事をするのか?」


「焼いている時に破裂しないようにですよ。」


「なるほど....」

[ちゃんと理由があるんだな....]


「次に焼く前に中央を凹ませます。」



 自分の子供もハンバーグが好きだったな....あの子たち、うまくやっているかしら?



「そんなことをしたら形が変にならないのか?」


「いえ、焼くと膨らむので大丈夫ですよ。」


「では、ハンバーグを焼いている間にソースを作ります!」


「了解!」


「ウスターソースがあったら便利なんだけどなぁ〜」


「ウスターソース?また知らない言葉だな。」


「あっ....エルヤーさん独り言です、気にしないでください。」


「ん?そうなのか?ハルは独り言が多いんだな。」


「....エルヤーさんにも言われちゃいましたね。」


「よく言われるのか?」


「よくっていうほどではないですがね....」


「そろそろハンバーグをひっくり返した方がよさそうだな。」


「ですね。」


ー・ー・ー


「まぁ、トマトソースでいっか!」


「....?」


「マトン(トマト)を煮ます。」


「いい香りだ。」


「煮詰めたマトンソースにハンバーグの焼き汁を入れたらかけるソースの完成です!」


「お〜」

[仕込みが大変そうだがこの料理は可能性を秘めているな。素晴らしい!]


ー・ー・ー


20分ほど〜


「マトンソースをかけて完成です!」


「おいしそうだな。シェリーは諦めて寝てしまったか....」


「シェリーさん、起きてください。」


「う〜ん….あっ!もう完成したのね!いい匂い〜」


「出来たてを食べてください!おいしいですよ〜」


「おいしいなこれは。これが....ハンバーグというものか....」


「マトンソースが良い役割をしてくれました。」


「私の母がよく作ってくれたメニューですよ。」


「郷土料理的なものか....」


「依頼覚えていますよね?リースなどさまざまな調味料やスパイスについて教えてください。」


「勿論さ、ぜひ気が向いたらでいいからまた来るといいよ。」

[シェリーは、ハンバーグをとても気に入ったみたいだなぁ....]


《美味し〜》


 ....こんな感じだったか。僕の知らないスパイスや調味料があってなかなか面白かった。

久しぶりにハンバーグを食べて泣きそうになってしまうから危なかった。

 次はだし巻き卵を食べたいけど海がないからなぁ....

[ダシが....]




ー・ー・ー



のちに....ハルの教えたハンバーグ。それをエルヤーが広めハンバーグというものがグラーレンの有名な料理となるのはまだ先の話〜


途中保存ができたらいいのになぁ....

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