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異世界は生きている  作者: 宮原 匠
第1章 驚異的な適応能力
15/409

第9部分 日常

ありがとうございますm(_ _)m


4/8:誤字の訂正をしました。


7/31:仕様を変更しました。


2020年2月6日:V e r .3に変更完了いたしましたことを報告させていただきます。


2020年9月27日:V e r .6に改稿中です。現在の進捗度は4分の1ほどです。


2020年9月30日:V e r.6に改稿中です。進捗度は2分の1ほどになりました!


2020年10月31日:V e r.6に改稿完了です!なんだか約一ヶ月ぶりのログインだな....


「おはよう、ダッチ」

「ハル、おはよう。昨日はよく眠れたかい?」

 見た感じ元気そうだが、一応尋ねておきたかったので聞いてみる。


「もちろんだよ、疲れていたせいかすぐ寝れた」

「俺もだ、昨日は疲れたなぁ~」

 ハルも自分と同じように疲れ切ってすぐに寝付けたようだ。

「昨日は、ダッチがいてくれて本当に助かったよ」

 あそこに1人で行くのはかなりの勇気が必要だろう。だから、ダッチがついて来てくれて本当にありがたかった。

 周りの視線が、気になってきたので場所を移さないかとハルに提案してみた。

「それはよかった。ここで立ち話よりも、食堂へ行って食べながら話さないかい?」



「そうだね、立ち話は目立つし....」

 通路の端っこで会話しているとはいえ、目立つのは仕方がないことだった。

 だから、みんなが会話している食堂なら周りの視線は集めないだろうと思ったのでダッチの提案に即答する。

「食堂へ行こうか」

「ああ、もちろんさ」

 ダッチとハルは、食堂へと向かう人の流れに乗って進んでいくのだった。


ー・ー・ー


 食堂にて~



「今まで、こんなことはなかったのかな?」

 ふと、自分と同じように飛び級の対象になった人がどれくらいいるのかが知りたかった。

「ん?何が?」

 ハルの質問は、主語がなかったので具体的には答えられない。

「あ〜主語が抜けてた....飛び級のことだよ」

 なんのことか、何を聞いているのかを言わず急に会話を始めてしまった自分を少し責めた。

 正確な人数を知らなかったので答えられなかった。だが、誰が飛び級の判断をするのか走っていたので答えることができた。

「基本的には、グラーレンの生活保護ギルドの長であるオーレックさんが決めているはずだよ」

「へぇ~....ダッチはいろんなことを知っているんだね!」

「まぁ、そこまで気にしなくていいんじゃないかな?」

 飛び級者だからといって、特別扱いされることもないので普通の学校生活が送れたはずだ。

「でもやっぱり気にしちゃうかな」

 少なくともクラスの人からは、最初は注目を浴びるのは、誰かに言われなくてもわかる。

「ハルならきっとうまくできるよ!」

「まぁ....頑張ってみるよ」

 飛び級できる才能がハルにあるとダッチは信じてくれているようだが、結果的に注目されることは目に見えていたのであまり気乗りはしないようだ。


ー・ー・ー


「なぁ....」

 朝食を食べながら朝起きて思ったことを尋ねてみた。


「何だいハル?」

 ほとんど自分から話を切り出していたので、ハルから質問に珍しいと思いつつ聞いた。


「思ったんだけどさ、ここの布団とマット硬くない?」

 我慢できないほどではないが、なんとも言えない硬さが気になった。


「布団ってなんだ?」

 ハルの言いたい事はなんとなくわかった。

 しかし、布団という言葉は聞き覚えがなかったのでハルの質問に答えることができなかった。


「あっ、えっと〜寝る時に使う....」

 布団という言葉が伝わらなかったので少し焦った....


「あぁ〜....多分ベッドのことを言っているんだね?」

 ハルが尋ねたいことについて、やっと理解ができたので嬉しかった。


「たぶん....そうなのかな?」

 ベッドという言葉は、生まれて初めて聞いた....

 でも、寝るときに使うのはベッドとこっちでは呼んでいるのだろうか?

 そんなことよりも、硬さについて尋ねたかったのであまり気にしなかった。


「僕は別に気にしてないかな?あれくらいが一般的な固さだし....」

 ベッドがある分まだ贅沢なほうだろう。

 貧しい家庭ならば、薄い布を敷いて寝ることだってあるのだから....


「えっ!?そうなの?」

 あの硬さで、寝心地が悪いのに贅沢なほうだという予想外の回答が返ってきたので、驚かずにはいられなかった。


「そうだよ。むしろ自分用の寝具があるのは贅沢なくらいだよ〜」

 自分の知識では、寝心地のいい寝具で寝れるのは高い身分の方だけ。

 財力が乏しい人は、自分用の寝具を持っていないことが多かったはずだ。


「そうなんだ....」

 地球にいた時は布団だったが寝心地はとても良かった。

 そう考えると、どれほど贅沢な環境に身を置いていたのかを改めて知ることができた。



ー・ー・ー


「知ってた?今日は、先生が少ないらしいから授業は午前中までらしいよ?」


「本当っ!?」

 グワッハからもらった知識によって、ずいぶん楽をさせてもらってはいる。

 だが、勉強しないことに勝るものはない。


「授業が終わったら、グラーレンを散策しない?」

 ハルは、ここグラーレンのことはよく知らないはずなので、きっと歓迎されるだろうから....


「それはいい考えだね!」

 ダッチの案は、自分にとってとても魅力的だ。何故なら自分はまだグラーレンの知識はまだまだ乏しい。

 そこで、この町のことをよく知るダッチに案内してもらい、少しでもグラーレンのことを知れる良い機会だと思った。


ー・ー・ー


「黒パン、スープとサラダか〜」

 黒パン以外のメニューは気にはならないが、黒パンという言葉に引っかかっていた。


「今日も美味しそうなメニューだね!」

 ハルは、ここへ来て間もない....だから、知らなかったことも多い。

 そう、この黒パンのように....


「喜ぶのはまだ早い、黒パンには注意しておいたほうがいいぞ?」

 一ヶ月に2〜3回ほど出される黒パンは非常に硬く顎がとても疲れるのだった。


「ん?なんでだ?」

 パンであろうということはその名前から分かってはいたが、何故黒がついているのかがわからなかった。



 地球にいたとき、より新しい西欧の文化が入ってきた時に従来のものよりも美味しいパンが入ってきたことはいまでも覚えている。

 懐かしい、父が背伸びをして買ったパンを家族みんなで分けた記憶が....


「いや、だって黒パンだぞ?」

 黒パンが硬いという認識は、どの場所でも共通だと思ってはいた。

 しかし、ハルはこのことまで知らないとは驚愕的だった。


「パンはパンじゃないのか?」


「パンはパンだけどさ....」


「まぁ、食べてみればわかるよね?」


「それが一番手っ取り早いかもな....」



ー・ー・ー


「顎がおかしくなるかと思ったよ....」

 朝食で出された黒パンが想像以上に硬くスープにひたして食べるのがやっとだった。


「それは言い過ぎだろ....本当に硬いよな〜」

 柔らかい黒パンも存在しないことはないが、硬いのが多いの。

 だから、もしかしたら....という淡い期待するのは良くないと思っていた。


「いてて....」

 顎の使いすぎで痛くなってしまった。まぁ、スープに浸して食べれた分マシだったのだろうが....


「じゃあ、今日も午前中の授業を頑張ろうな」


「おうっ!じゃあ、また午後からよろしく」


「任せとけって!」

 自身ありげに笑って返す。


ー・ー・ー


 1〜3限目


 魔法マジックは非常に便利なチカラだと思っている。

 しかし、使いこなすまでの道のりは非常に長い。故に、魔法を使いこなせない人が多いのだということを授業で学んだ。

 幼少期から訓練してくると非常に有能な魔法職になれる可能性が生まれる。

 だが、魔法マジックには素質というものも関係してくるので絶対に有能な魔法使いになるとは限らないようだ。


「....」

 使えてはいるけど....イメージ力が足りてないのだろうか?先生の手本ように、うまく魔法を行使できない。


 周りを見ても、上手に魔法マジックを行使できていない人が大半だった。

 自分だけしか使えなかったらどうしようかと心配したが、それも杞憂だったようだ。



 もちろんのことだけどグワッハーさんのおかげで、最適な方法を伝授してもらっているからわかりやすい。


「ふぅ....」

 みんなが出来ないことを自分ができるようになりたい。誰かと差をつけるのが好きだったので努力は惜しまなかった。


「....イメージの大切さを改めて学んだな」

 さっきよりは正解に近づいた気がする。となると、やはりがむしゃらに努力するのではなく、イメージを持って魔法を行使しようとする事が重要だと結論付けたのだ。


 普通は回復魔法系統、攻撃魔法系統、探求魔法系統、物質創作系統、物作り系統、ごく稀に飛行魔法系統も使える人もいるそうだが、ここ何百年と確認されていない。

 多くても2系統を使いこなすことで精一杯だって教師が言っていた....


 教師に「地理はないのですか?」って聞いてみたんだけど、地学は国家機密なので教えてもらえないそうだ、地図が敵の手に渡ると厄介になると言うことを教えてくれた。



ー・ー・ー


4時間目〜


 今日は武術の練習をしたけど、剣術の方が僕にはあっているせいか、とても疲れた。

先生、ちょっと厳しいよ!


ダッチと昼食を食堂で食べた。


「ねぇダッチ、朝食と昼食って似たような献立だね」


「そうだね。まぁ、たまに違う献立が出ることもあるよ」


「まだ1日もここで過ごしていないからわからないことだらけだよ〜」


「いや、そりゃそうでしょ....」

 来て間もない人がそんな詳しいことなんか知っていたら敵国のスパイかと思われて監視されかねない発言だった。


「そうだね〜」


「「ごちそうさまでした」」


「ハル、じゃあ行こっか」


「おうっ!」


ー・ー・ー


「ハル、どこか行きたい店はある?」


「そうだなぁ....どうせなら、武器屋に行ってみたいな」


「武器屋....渋いねハルは」

 観光とかではなく、武器屋というとこに行きたいと言われたので渋いなぁ....と心の声が出てしまった。


「そっ、そうかな?」

 いきなりすぎたか....と少し焦ったが今後必要になってくるはずなのでどうしてもいきたい気持ちを抑えられなかった。


「僕の武器は杖を持ってるけど、ハルはまだ武器と言えるものを持ってないもんね」


「ダッチ、いいのか?」

 自分の意見が尊重されすぎているような気がしたので、一応尋ねてみた。


「特に行きたいという店もないからね....」


「えっ....そうなの?」


「ハルと友好を深めるためにも散策がしたかったんだ」


「なるほど....」


「どこか行きたいところはあるかい?」


「そうだなぁ....魔法武器や魔法アイテムの店を見に行きたいなと思ってたからオススメとかは無いかな?」


「あるよ!」

 毎回杖を買っているおすすめの武器屋。そこはハルに自信を持ってお勧めできる場所だ。


「じゃあ案内してくれないかな?」


「ああ、じゃあ行くか!」


ー・ー・ー


「こっちが僕のお気に入りの店なんだけど、どうかな?」


「大きいお店だな〜」


「グラーレンの武器屋だとこの大きさのお店が一般的だよ....」


「へぇ〜」

 ダッチオススメの武器屋はかなり賑わっていた。


 この時期だと冒険者が武器の買い替えや修理をしするためにやって来る季節だからね。

 だから、この時期に賑わっていないとかなり評判が悪い店かもしれないって思っておいたほうがいいかもな。


「この店は多くの人からいい評価をもらっているんだね〜」

 武器は、冒険者が命を預ける大切な道具。信頼性がなければ、誰も来なくなるのはわかる気がした。

「さぁ、店に入ろう」

 ここならハルが気に入った武器がきっとあるだろう、と自信をもって店の扉を開いた。


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