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異世界は生きている  作者: 宮原 匠
第1章 驚異的な適応能力
13/409

第7部分 生活保護ギルドまで


2019年4月5日:誤字の訂正、一部を変更しました。


2019年7月31日:仕様を変更しました。


2020年1月27日:Ver.3に仕様を変更いたしました。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


2020年5月11日:Ver.6に改稿途中です!リニューアルをお楽しみに!


 ....いや、楽しみじゃないかw


2020年5月12日:Ver.6に改稿途中です。


最初1967字→今4000字以上かなり増えました。今後もおそらく増えるでしょう。


2020年5月16日:Ver.6に改稿完了です!


 よっ、ようやく終わった....Ver.3は曲者くせものすぎる....



ー・ー・ー


「君たちは、問題なさそうなのでもうグラーレンに入ってもいいですよ」

 ハルのスパイ説を疑ってはいたが、これほど目立つスパイがいるわけない。そのように考えを改め、釈放することに決めたようだ。


「エドさん、お世話になりました」

 迷惑をかけたことも兼ね、小さくお辞儀をしてからこの場を去っていこうとするハル。


「いえいえ....これが僕たちの仕事なんでね。ぜひ、グラーレンを楽しんでくださいね」

 自警団というものは、なにかと嫌われ役なのに丁寧にお礼までしてくれたことに気を良くしたようだ。

 笑顔がそのことを2人に伝えてくれた。感情が顔に出てしまうことも、たまには役に立つようだ。


ー・ー・ー


「ハルさん、グラーレンを案内しますね!」

 ハルに対して、元気よく話す。


「ダッチ、ありがとう。とても助かるよ」

 あたりのことも気にはなるが、まずは感謝の気持ちを伝える。


「目的地は、ここから歩いて20分くらいかかるのでバルバ車を使いましょう」

 ダッチの町案内は早速始まるのだった....


「わかりました。でも....」


「でも?」


「恥ずかしながら、お腹が空いちゃって....」

 お腹をさすりながら、空腹のせいで今にも腹の虫が鳴きそうになるのをこらえる。


「確かに、僕もお腹が空いているな。安くていい店知ってるんで、そこでいいかな?」

 自分が気に入っているお店。特別な日には何かと通っているのでぜひとも他人に勧めたいと思っていたところだった。


「はい!ダッチさんにおまかせしますよ」

 まだ、グラーレンについては無知と言ってもいいくらいだ。故に、ダッチが案内してくれると聞いたときにはホッとしていたようだ。


「わかりました。じゃあ、行きましょうか!」

 そう言って、大通りをまっすぐ行くところを右に曲がる。自分が、他の人にも勧めたい料理屋さんに目的地を変えた。


「はい!」

 案内されるがままにハルは、ダッチについて行く。

 その間にも、お店の様子。街の雰囲気を楽しむのだった....


ー・ー・ー


 自分お目指していた店に到着し、改めてハルにお勧めに店を紹介する。

「着きましたよ〜この店です!」


 自分は、よだれが出そうなくらい美味しそうな匂いが辺りには漂っていた。その美味し応な匂いをを胸いっぱいに吸い込みながら第一感想を述べる。

「わぁ〜いい匂いだね!」

 お腹がとってもいていることもあってか、我慢しきれない美味しそうな匂いだった。


「ここは、日替わりメニューがあってそれがオススメだよ!」

 早速店に入る前に、自分が一番気に入っているメニューを勧める。



 大抵の大衆食堂は個性を出すために日替わりの定食を作ったりしている。

 そして、この店も例外ではないようだ....



「へぇ〜日替わりかぁ....」

 ダッチの提案に興味を示しつつも、どのような料理があるのか知らないのでまずは入ってから決めようと考えた。


「僕は、日替わりにするつもりです。ハルさんもそれにしてみたらどうですか?」

 絶対に日替わりを食べてほしいので強く迫る。


 そんな強く迫るダッチに押され頷くハル。

 半ば、押された感じがあったがハルはちっとも嫌そうではなかった。

「じゃあ、それにしようかな....」


「絶対に、ハズレはないと思います!」

 お店に入ったら、付け足しとばかりに今まで食べた日替わりはどれも美味しく、ハズレがなかったこともハルに話す。

 話ぶりからして、相当自信を持っているようだ。


「....」

[昔、家族と行ったレストランとなんか似てるな....]



 この店の日替わりメニューの値段は、銅貨15枚。日本円で言うと、およそ1500円くらいのようでかなりランクの良い店のようだ。


ー・ー・ー


「いらっしゃいませ!2名様でよろしいでしょうか?」

 慣れた対応で、お客様が何名きたのかを尋ねる。そして、よくきてくれるお客さんであることも同時に把握する。


「2人だ、席はあるかな?」

 いつもは1人と言っていたが、今日は1人ではなく2人だった。そのため、席があるかどうかを店員さんに尋ねる。


「はい、ありますよ!....今日は1人じゃないんですね」


「ん?ああ、友人を連れてきた」

 いつも一人で、寂しく食事をしていると思われていたことに恥ずかしそうにする。

 そして、店員さんにもハルのことを紹介する。


「ふふ、あちらの席でごゆっくりどうぞ」

 


「ありがとう、ハル行こう!」


「おっ、おう!」

 店員さんと楽しそうに話していたので、自分は2人の邪魔をしないようにしていた。

 そのため急に話しかけられたので、少し戸惑ってしまう。


ー・ー・ー



「おっ!今日はグラーレン産の豚肉の香草こうそういためか! 」

 偶然にも、今日の日替わりメニューはあの時感動したメニューだった。そのことが嬉しくて、ハルに明るい笑顔で話しかける。


「美味しいの?」

 今日の日替わりメニューが、豚肉の香草炒めだということがわかった瞬間。その時から、ダッチの機嫌が最高潮になるのはよくわかった。


「初めて食べる人には向いてない料理、かな....」

 ハルはまだ食べたこともないと思い、あれだけ日替わりメニューを勧めた身ではあるがやはり他のメニューにするように催促する。


 そんなダッチの心配をよそに、ハルはもう日替わりメニューにすることを既に決めていた。

「なんだか、懐かしい....いい匂いだ」



「っ!?たっ、食べたことあるの?」

 自分はつい最近美味しいと思うようになてきたのに対して、ハルはもうその年で美味しいと思うことに驚く。


「えっ、ああっ!小さい頃に、ね。たしか....5歳くらいの時かな」

 急におかしなことを口走ってしまい、慌てておかしくないように言い換える。

 しかし、他人から見たらいかにも怪しげな慌て方だったのは内緒にしておこう。


「ふ〜ん....そりゃ驚いたな」

 ハルが慌てて言い換えたことはすぐに嘘であると見抜けたようだ。

 しかし、父の教えで人には誰しも隠し事を持っている。それを詮索してはならないという教えがあるのでその教えに従いあえて聞かなかった。


「とは言っても、おぼろげながら覚えているくらいだよ」

 こんな感じに誤魔化せばいいだろうか....その時はそう思ってしまった。しかし、その考えは甘かったことが後からわかってくる。


「そうなんだ....」

 見苦しい言い訳に苦笑しながらも話を合わせてあげる。


 しばらくなんともいえない空気が流れていたが、それを掻き分けるように発言する。

「水ってないの?お茶でもいいけどな」

 そう、先ほどからずっと喉が乾いていたのだ。


「飲める水とかは貴重だからほら、メニューのドリンクのコーナーに水も入っているだろ」


「本当だ...でも、銅貨2枚って高くない!?」

 水なんて、元いた世界ではいくらでもあった。だから、水だけでお金を取られることに驚愕してしまった。


*日本円で約200円です。


「これでも良心的な価格だと思うよ?」


「そうなの?う〜ん....あの!すみません!水一杯ください」

 喉がカラカラだったので、背に腹は変えられぬと思い注文した。


「はいよ〜」

 元気のいい声で、ハルの注文がちゃんと伝わったということを知らせる。


「ダッチ、お茶って知ってる?」


「お茶があるのは知ってるけど、飲んだことはないなぁ〜」


「飲んだことないの?」


「お茶ってもんは、王族とかがお茶会って言って楽しむくらいしか聞かないよ....」


「そうなの!?」

[庶民の手には届かない代物だというのか!?]


「ああ、そんな感じだぞ?何驚いてんだよ....もしかして飲んだことあるのか!?」

 水だって、お金払わなきゃ行けないものなの....世間知らず過ぎで怖い。


「そうなんだ....」


「ところで....僕が紹介した店は美味しかった?」


「おいしかったよ!」


「それは良かった」

 自分の紹介した料理屋さんが褒められるのも嬉しかった」


「良いセンスだよとても美味しい店だったよ」

[あっ、いただきますとごちそうさまをいうの忘れてたな....]


「バルバ車に乗ろうか。ここから約3分のところに駅があるんだよ」


「わかった!」

 元いた世界にも、楽な移動手段があると同様にこちらの世界でも移動手段が確率されていることに安堵した。

 なかったら、こんだけ広大な場所をどうするのは苦痛だ。


「あと少し経ったら、来るみたいだよ」

 あとどれくらいで来るのかが知りたかったので、近くの人に尋ねた。慣れると、前のバルバ車がどれくらい前に出たかでおおよその予測ができるのだ。


ー・ー・ー

 ダッチの言った通り、少し経ってからバルバ車がやって駅に来た。


「おっ。きたきた。銅貨5枚ポケットに出しときなよ」

[だいたい500円くらいか〜]


「わかった!」

 そう言って、エドに両替してもらった銅貨を取り出して待つのだった....


ー・ー・ー


「ダッチ、乗り心地結構悪いね....」

 ハルは、バルバ車に揺られながら目的地に向かって進んでいく。


「前に比べたらだいぶマシになったんだよ。たしかに、ご飯食べたばっかりだからよけいね....」

[グラーレン産の豚肉香草焼きおいしかったけど食べ過ぎちゃったよ....]


「そうだね....」


*クイックキュアができますけどどうしますか?


[はっ、早くかけてほしい!]


*分かりました。


[ふう....危なかったなダッチさんは大丈夫かな...?]


ー・ー・ー


「あ〜まだ気持ち悪いよ....」

 口元をおおいながら辛そうに話す。


「自分も....」

  早急回復クイック・キュアを自分に掛けたものの、まだ上下に揺られる不快な感覚が残っていた。


「み、見えてきたよ....ほら、あれが生活保護ギルド....」

 ダッチは、あまりの気持ち悪さから喋るのが億劫になっている。

 馬車に乗るなら、食後よりも食前の方がいいことをよくよく学ぶのだった....


「ダッチ、大丈夫?」

[建物は、かなりしっかりとした作りだな〜]


「うっ、うん....心配してくれて、ありがと」


「いっ、いいの?」

 顔色が悪いのに、自分のことを優先してくれるダッチがすごかった。


「ああ、ハルは乗り物酔いに強いんだね」

 羨ましそうにハルをみあげる。


「そうかな?扉を開けるよ」


「助かる」

 ハルに扉を開けてもらい、ダッチも生活保護ギルドの建物の中に入るのだった....



 さぁ、扉を開けると待ち受けていたものとは....


ありがとうございますm(_ _)m

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