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異世界は生きている  作者: 宮原 匠
第1章 驚異的な適応能力
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第5部分 始まりの日

ありがとうございますm(_ _)m


2019年3月26日~2020年5月2日

:誤字の訂正と一部改良を行いました。



「ここはどこだ?」

 青空が広がる空を見あげて、眩しい太陽を遮りながら見渡す。

 今私がいるところは、森の中のようで丁度いいくらいの冷たい風が心地よかった。まるで、私のおばあちゃんの住んでいた緑が豊かなところみたいだ。

 だが、ここは自分の生まれ育った日本ではないようだ。辺りには、いかにも南国に生えてそうな木が生えていた。

「なんでこんなところに1人でいるんだろう?」

 そもそも、グワッハが私に簡単に説明してくれたことを思い出しつつ、少しの間自分の経験やこれまで聞いたことを整理してみた。

 だが、これと言った回答には行きつかなかった。


「戦争を阻止せよとのことだが、どうすればいいんだ?はぁ....」

 ため息をつき、近くにちょうど良い岩があったのでそこに腰掛け頬杖ほおずえをつく。

「その前に!しっ、視線が低くないっ!?」

 何かはっとしたようで、勢いよく立つ。春香にとって衝撃的な事実はまだまだ続いた。

「しかも、私の自慢の豊満な胸がないっ!かっ、下半身に違和感がある....」

「こっ、これは....できれば見たくない、おそらく地球で見た夫のようになっているんだろう....」

 顔を押さえ、さらに赤らめながら想像してしまった自分を責める。

「なんでこうなったのよぉぉぉっ!」

 誰もいないような静かな森の中で思いっきり叫ぶ。

「うむ....上手くいったようだな」

 ようやく静かになった時を見計らい、念話を試みるグワッハ。

「どこからか喋りかける声がした....」

 私をこのような体にしたあの忌々しいグワッハの声が脳内に響く。怖気が走るほど最悪だった。

「まぁ、脳内に直接話しこんでいるからな」

 少し自慢するような声で嬉しそうに話す。


 グワッハが、嬉しそうに話していると感じてしまったのは自分だけだろうか?と思い、この転生とやらは失敗であると頑固として訴える。

「どこがですよっ!」

「わっ、私はちゃんと言ったはずだぞ?」

 強い言葉で押し切られそうになり慌てるが、事前に伝えたということを強調し、さわやかな爽やかな表情で返事を返す。


「きっ、聞いてませんよぉっ!」

 涙目になりながら叫ぶ。よほど嫌なのだろう....


「転生したら女性から男性になるって言ってなかったっけ?確か、言ったはずなんだけどなぁ....」

 春香には、先ほどの傲慢ごうまんさは無くなっていた。

 むしろ今は哀れみの感情の方が勝ってしまうくらいだった。だが、いいきみだとばかりにグワッハのテンションはさらに高まっていくばかりだった。


「確かに最後の方にボソッと言ってましたね。あぁ....もうやだ!」

 性転換が行われるとは本当に想定外だったようで、頭を抱えてしゃがみこむ。


「ちょっ、ちょっと....動揺するのはわかるんだけどさ....」

 被害を受けた当事者では無いので、グワッハの口から軽々しく言葉が飛び出す。


「コーヒーをご馳走になり、信用しきっていた自分がバカだった」

 しゃがんだ状態で、自分の行動に慎重さが欠けていたことを反省するかのようにぶつぶつ呟く。


「ちょっと〜聞いてますか〜?」

 急にしゃがみ込み、自分の世界に入り込んだ春香に呼びかけて連れ戻そうと試みる。


「....」

 ショックだったのだろう。念話さえも理解しようとしないくらい放心状態になっていた....


「まあ、急に女性から男性に変わったら動揺してしまうよね」

 普通ではありえないことを、当たり前のことのようににこやかな表情で話す。


「そりゃそうですよ!」

 その言葉があまりにも客観的視線すぎて、呆れと苛立ちさらには恨みがこの時には既ににじみ出ていた。


 そんな様子を見ていたグワッハは慌てるようにして、なんとか話題を変えようと試みる。

「まぁ、それはひとまず置いといて....」


「ちょっ、ちょっと!それはよくないですよ!」

 性別に関する話題を変えられそうになり、慌てて話を逸らされないように試みる。


 だが、そのままの話題であれば、明らかに自分の主張が不利になると感じていたので強引に話題を変える。

「まあまあ....それよりも!新たに必要だと思った魔法、スキルを追加しといたよ!」


「はっ、はぁ....」

[グワッハめ....強引に話題を変えた....もうやだよ!]


「魔法で追加したものは、時間操作魔法タイム・ライド上位転移魔法グレーター・テレポーションかな」

 メモを読みながら話しているようで話し方が単調になってしまっていた。


「また訳のわからない魔法マジックというものを....」

 理解に困るとばかりに、頭を掻きながら嫌そうな顔をする。

「追加したのは、グワッハーだよ」

「....」

 何を言っているんだとばかりに理解を示せない様子だ。

「イムスのことでわからないことがあったら、心の中で呼びかけてくれ」

 グワッハは、読心術が使えるので、春香の心の中は見えている。ため息を殺し、この不快な時間を早く終わらせようと心掛ける。

「うぅ....わかりました」

 なるべくよくわからない奴に頼ることなく自分で解決しようと心に誓う。

「あと、このことはあまり外部の人に話さないほうがいい」

「なんでですか?」

 おそらく騒ぎにでもなるのだろうという予想はついてはいたが、一応グワッハに尋ねる。

 まさか、何故と問われるとは思っていなかったようで鼻で笑う。それくらい理解しろと言わんばかりに....

「ふっ、それくらいわかるだろう?」

「....大きな騒動になる可能性があるという事ですね?」

 不思議な力があったら、世間せけんが注目するのは必然的だろう。

「そんな感じだな」

 頷き、春香の言ったことに同意する。


「わかりました、気をつけておきます」

 話はさほど難しいことではなかったので簡単にうなずいておく。

「うむ、そうして欲しい」

「注告をありがとう」

 弱々しい言い方には、もう男として暮らしていかなければならないということに不安がよく感じ取れた。

「まぁ....こちらの立場は、戦争が起こるのを阻止してほしいというお願いしている身だからね」

 国家間の争い事が起きるのを阻止せよという無理難題を伝え終えたので念話をやめた。

「これくらいは安いものだよな。人格は最悪だったが....」

 春香に聞かれたらヤバイことを呟いてから、また執務に手をつけ始めるのだった....


ー・ー・ー


「はぁ....」

 これから私はいったいどうなるのだろうか....そんな不安がよく感じ取れるため息を遠慮なく吐き出す。

「....グワッハーどのように魔法は発動させるの?」

 そのままやってください、頭の中で移動する様子を思い浮かべて見てください。無詠唱むえいしょうが出来ますので。

「大雑把だな....まるでグワッハみたいだ」

[まぁ、やってみるか。上位転移魔法グレーターテレポーション

「んんっ!?なんか呼んだか?」

 早速呼ばれたような気がして、再び念話をつなぎ直す。

「来なくていいです!グワッハーってずいぶんアナログね」

 慌てて呼んでいないことを伝え、悪口はよく聞こえるというのは本当のことなのだと改めて春香は思うのだった。しかも、独立したサポート系の何かだと思っていたが実際には中にグワッハがいたことに飽きれを隠せなかった。

「ぶ〜呼んだじゃないか!傷ついちゃうな」

 早速困ったことでもあったのかと思い親切にも来てやったのに、すぐに追い返されたので不満をぼやく。

「勝手に傷ついていればいいんじゃないですか?」

 ねているグワッハに対して、また意地悪で相手が傷つくことを呟いた。

「えっ!?酷いな」

 オネエが入ったような高い声で今にも泣きそうな声で念話で返す。

「この身体にしたあなたの方がひどいと思いますけどね!」


 しばらくの間言い合いをしていた....春香の場合ははたから見れば独り言を喋っているようにも見えるので人前に行く前に使って正解だったかもしれない。きっと変人扱いされてしまうだろうから。


ー・ー・ー


 グワッハーの言った通りにしたら上位転移グレーター・テレポーションがうまく発動し、目的の地点までやって来れたようだ。

「えっ!?....おおっ!」

[地球にもこれがあったらとても便利だっただろうなぁ。ここの文明としてはかなり進んでいる?のかな?日本とは全く違うな]

 *いえ、ここのところ文明は低迷化しつつあります。

 前まではもっと高い城壁が作ることができていたはずです。このことから比較的新しい街かと....

「そうなんだ....」

 先ほどより顔が暗くなり、うつむく。戦いによって日常を蝕まれた経験を持つ春香にとって辛かったようだ。


ー・ー・ー


 しばらく、マーカーで来た地点にいたが春香は歩き出す。

「よしっ、覚悟はできた!前を向いて進んでいこう!」

「食は、口に合うといいな〜喉も乾いてきた」

 物体収納袋アイテムポーチの中には事前に入れておいてあったお金が入っていた。

 そのお金の価値がわからないけど、なんか金色をした硬貨10枚もある。

 まさか、金貨?いやそれは流石にないか....真鍮とかかな。でも、歴史的価値としては日本円でどれくらいなんだろう?

「あぁ....女の子だと思っていたのになぁ」

 しょんぼりとしながらもこのままずっと愚痴っているわけにもいかないので中に入るための門へと向かった。




頑張って行こうと思います。




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