第99部分 苦闘
大変ですっ!ハルさんがっ!ハルさんが目を覚ましました!
本当か!早速職員室へ知らせに行くんだ!
わかりましたっ!
ー・ー・ー
いやぁ〜本当によかったですねぇ。
本当ですね。
一時はどうなることやらと思いましたからね。
本当に昼頃に目をさましましたね。
そんなことはどうだっていいんだ、とにかくハルが無事であるならな。
そうですね。
まあ、そうですけど....
あの....
どうしたんだ?
恥ずかしいんですけど、お腹が、空いちゃいました....
そうなるだろうと思ってな、名月亭から頼んできたやつだ。
めっ、名月亭!?
流石に冗談が過ぎるのでは?
そうですよオーレックさん。
あの人気店からどうやって?
まさか....本当なんですか?
だからそう言っているだろ?
ハルのために作ってくれたやつだよ。お祝いだよ。
お祝いで、名月亭の料理だなんて....
生死をさまよったんだからこれくらいあってもいいだろう?
さすがですね。
気分がいいから、予約も取っておいたぞ。今日の夕食はそこで食べよう!
《おお〜!!》
名月亭って凄いんですか?
知る人ぞ知る名店だよ。ハルも早速食べたらいい。[どうしてもって言ったら本当に作ってくれるとは....気が合いそうだから飲みにでも行きたいなぁ。]
じゃあ遠慮なくいただきます。!?美味しい。
[なんて美味しいんだ....体の細胞が喜んでいるようだよ....]
こんだけで足りるのか?[美味しそうだな....]
たしかに....ポーションの副作用から考えて足りないのでは?[早く夜になって欲しい!私も食べたいよぉ....]
大丈夫だ。[我々には、料理上手のエルヤーがいるからな。]
そうですかね?[なんでだろうか?]
もしかして....エルヤーがいるからですか?
そうだな。[おお、レアニダースのやつよくわかったな。]
ギランさんがきましたよ。
オーレックさん、ハルが目を覚ましたのは本当ですか!
こんにちは。
よかったよかった....そうだ!また近いうちに、対人戦術を教えてやろう。
ありがとうございます。むぐむぐ....
オーレックさん、ちょっとお時間もらっても良いですか?
別にいいが....じゃあちょっと呼ばれたから行くよ。
わかりました。
また戻ってくるんですか?
いや、お前たちも早く仕事に戻れよ。
わかりました!
午後からも頑張りますよ。
夕食のために頑張りますよ。
私も頑張りますよ。
おい、聞いたか?あのアリッサムから頑張りますが聞けたぞ。
珍しいな。[こんな喜び方をするんだな....]
初めて聞いたよ。[おもしろい....]
嬉しかったんですね。
みなさんやめてください....
程々にな。
ー・ー・ー
で....ギラン、要件てなんだ?
これを見つけたんですよ。
ばっ、馬鹿!こんなところで出すな。執務室まで来てくれ。
すみません。
ー・ー・ー
どこで見つけたんだ?
ハルさんは食堂の裏で倒れていたんですよね?
そうだが....どうしてそのことを知っているんだ?あまり知っている人は少ないと思うのだが....
壁についた血痕からすぐにわかりますよ。
エルクレア....[ちゃんとやっときますって言ってやっていないじゃないか!はぁ....エルクレアらしいな。]
エルクレアさんがどうかしたんですか?
いや....なんでもない。
....そうですか。これからわかることはありますかね?
無いよりはマシだろうが....もう何処かへ逃げてしまったのだから犯人の特定は無理だろうな。
やはり無理か....
一応こちらで預かっておいていいか?もしかしたら何かわかるかもしれませんからね。
そうだな。私が持っているよりも、オーレック、お前が持っていた方がいいだろうからな。
役立てられるよう頑張るよ。
そうしてくれ。あと一ついいか?
なんだ?これを見つけたからって報酬はやらんぞ?
報酬をもらえるなら魅力的ですね....いやっ!そんなことでは断じてございません!ハルさんに対人戦法を教えてもいいでしょうか?
なんだ....そんなことか。病み上がりなんだから程々にしてやってくれよ。
わかりました。足に刺されたみたいなので、ちょっとそこのところを注意してやっていこうと思っています。
お前が、専属のコーチになると聞いたら高学年の奴らが羨ましがられるぞ?
そうですかね?高学年には、ランヤススがいるじゃないですか。負傷冒険者の私よりも断然強くて人望も厚いですよ。
しかし私は、お前の方が気に入っているぞ。ランヤススは何を考えているのかわからないという不安があるからな。
オーレックさんにそう言っていただけると嬉しいですね。
そうか....午後からは担当している授業があるんじゃないのか?
そうですね。じゃあそろそろ行きます。
うむ。生徒の実力の底上げを頼むぞ。
頑張ってみます。
ー・ー・ー
ランヤススをギランの良きライバルとしていいかと思ったが....逆効果だったかもしれないなぁ....人選は難しいよ。本当に、ね....
エルクレアに言っておかないとな。まさか言われたことをやっていないとは....ちょっと最近だめだなぁ。まあ、ハルを瀕死の状態から救ったことでプラマイゼロだな....勿体無いなぁ....せっかく給料をちょっとあげてやろうと思ったのにな。
エルヤーに頼んでおいたから今頃は一生懸命食べているだろうな。食べ残すと性格が凶変するからな....
ー・ー・ー
その頃、オーレックの想像した通り....
どうだ?美味しいか?
はい....美味しいです。[もうそろそろ限界が....]
それは良かった。多いと思ったがまだ食べれるか?欲しいなら、追加で作ってこようか?
もう十分満足しました。お気持ちは本当に嬉しいです。美味しかった、と思ってで食べ終えたいのでもう大丈夫ですよ。[苦しい....]
そうか....食べたいなら遠慮なく言っていいんだぞ?
またよろしくお願いします。
そういえば、また時間がある時を教えてくれないかな?
前は、シェリーが美味しいと言って食べてくれたんだが、やっぱりハルに食べて欲しいからな。
そうですね....また落ち着いてからじゃダメですかね?
全然それで構わないよ。よくなったら、また教えてくれ。
わかりました。
....切り傷が顔じゃなくてよかったな。
そうですね。さっきオーレックさんから呼ばれて出て行ったエルクレアさんに言われたんですけど、これは一生残る傷跡になるでしょうね。
痛むか?[痛そうな傷跡だ....]
いや、大丈夫ですけど、夢に出てきそうで嫌ですよ。
そうか....[そんな悪夢を見るだなんて想像したくないな....]
じゃあまたよかったら教えてくれよ。
わかりました。
お大事にな!
ありがとうございます。
ー・ー・ー
もう何も食べれない....夕食はどうしよう....今食べ物のことを想像すると気持ちが悪くなるから相当食べたんだろうな。
美味しかったけど....
トリスアはどうしているのだろうか....ちゃんと反省しているのか?
....これからどうして行けばいいのだろうか?誰でもいいから、相談に乗ってくれる人が欲しいなぁ〜
お腹いっぱい食べたから眠気が来たな....あんだけ寝ていたのにな。不思議だなぁ。
そういえば足を怪我したのだが....立つことはできるのか?
よいしょっ!ふぅ....お腹が苦しい。やっぱり食べすぎたな。
え....どさっ....た、立てない。何故だっ!
立てない....立てない!ゔぅぅ....
ハッ、ハルさん。無理に立とうとしないでください。
立てないんだ....立つことができないんだ!
怪我をしていたこともありますから仕方がないことですよ。ですから今はベットで安静に過ごしていただかないとっ!
どうすればいいんだ。どうしたらいいんだ!
どこか行きたいところでもあるんですか?
そんなことはどうだっていいんだ!立てないんだよ!うわぁぁぁぁぁっ!!
落ち着いてください!
こんな状態で、落ち着けるかぁ!
ー・ー・ー
落ち着きましたか?
はい....
大丈夫ですから。今はそんな状態で辛いかもしれませんがきっと大丈夫になりますよ。
....酷いことを言ってしまった。[やっちゃった....あぁ....]
いいんですよ。[誰でも混乱するわよね。]
....
支えてくれますか?
いいですよ。
ありがとう。
じゃあ行きますよ!せーのっ!
うっ....くっ....
頑張ってください!
なんで、なんで普通に立てないんだ....
一緒に頑張りましょう。
ー・ー・ー
やはり....
しばらくかかりそうだな。
そうですね。
あの子しだいですね。
どれだけ努力するかで変わるでしょうね。
幸いにも、バランス感覚が狂っている程度なのである程度したら立てるようになるでしょうね。
本当に運のいいな。
オーレックさんが運んできたのには驚きましたよ。
期待されているんでしょうね。
そうだろうな。
全力で手助けしてやろう。
全力で。
ええ、あの子が以前のようになれるようにも、私たちが全力で応援しないとね。
《おー!》
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