エンジェルとカテーテル
檸檬 絵郎様の活動報告の中でお題が書かれていたのを持ち帰ってきました。お題は「エンジェルとカテーテル」です。
今日の実習は「医師の告知補佐看護」初めての実習で指導看護師について学ばせていただきます。
この患者様は、胸痛で受診され「心電図」「胸部レントゲン」「心エコー」検査が行われ結果が今日本人に伝えられる。
担当患者様をカンファレンス室に連れてくるように指導看護師に言われ病室まで迎えにいく。ご家族の方も揃っているはずである。
初めての実習項目に緊張の色が隠せない看護学生。
「失礼します。城田様、担当医師よりお話がありますのでカンファレンス室に行きましょうか」
患者様とご家族の方を案内しながら足を進める。
カンファレンス室の入り口を開けて、扉を押さえて担当患者様とご家族の皆様に入室してもらう。そして担当医師に連絡を入れる。
「はい」
「実習生の菜須です。城田様とご家族の皆様カンファレンス室で待機されていますのでよろしくお願いします」
「ありがとう。今から向かいます」
横にいた指導看護師が、笑顔でうなずいた。きっと今のやり取りは合格という意味だろうか?
看護記録を持ち指導看護師と担当医師とでカンファレンス室に向かう。
医師と患者様達がテーブルを挟んで向かい合って座られた。指導看護師と看護学生も医師の横に座らせていただき様子を見守る。
医師が検査結果を伝える
「検査の結果、狭窄症でした」
医師が検査結果を見ながら話される。
「狭窄症?」
聞きなれない言葉に患者様の口から病名が繰り返された。
「心臓の弁膜が十分に開かなくなり心房から心室へ血液が送り出されにくくなる病気です」
医師が病気の説明をして、そのあと治療方針が語られた。
「カテーテルを足の付け根の血管から挿入し、その先端を血管内に沿って狭窄している部位まで送り込みたどり着いたらステント挿入で血管を拡張する治療が城田さんには合っていると思います」
医師が全てを説明し質問があればその場で医師に確認をする患者様。
質疑応答がしばらく行われた。看護記録に記録を残しておく。患者がどんなことを感じていてどんな不安を持っているかを記録して看護の時の参考にする。
「それでは、よろしくお願いします」
患者様が病室に戻られた。
指導看護師に「カテーテル術」で良かったわね「開胸術」だと術後が全く違うから患者様の負担も少ないからね。
看護学生に指導看護師からのさりげなく看護の違いを教わる。こうして少しずつ白衣の天使になっていく看護学生。
檸檬 絵郎様、お題に沿っているのか不安ですが書かせていただきました。