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格パラ  作者: 福島崇史
127/169

ロシア その1

若い子は知らんやろけど、昔、冷戦てのがあってな、、、

軍事衝突こそ無かったもののロシア、、、あっ、当時はソ連ね。ソ連とアメリカは緊張状態にあったんよ。

風潮として正義のアメリカと悪役のソ連って感じでな、ソ連は今の北朝鮮みたいな扱いやったんや。

で、ソ連はゴルバチョフの政策、ペレストロイカで軍部縮小されて東西冷戦は終結、、、ソ連は崩壊してロシアに変わる訳よ。

俺が行ったんはそれから数年後やねんけど、1回定着した(悪)のイメージってなかなか抜けんやろ?まだまだ世間のロシアに対するイメージは悪かったわ、、、


えっ?反対?勿論されたよ。

特にオカンなんか俺が生きては帰らない、、、くらいの勢いでさぁ、説得するんに苦労したわ、、ハハハ、、、

尤も俺自身に死出の旅路って覚悟もあってな、万一の時の為に遺書を机に忍ばせてから出発したのを覚えとるわ。

まぁ今となっては笑い話やけどな。

ってのもロシアに対する不安云々よりも、飛行機に対する不安が大きくてな、、、

どうしても飛行機ってのが信用出来んのよ、あんな鉄の塊が飛ぶ訳無い、、、ってな。

だから墜ちた時の為に遺書書いたって訳、笑えるべ?


えっ?今?

今でも飛行機は苦手やで、、、

だからその後も乗るって決まる度に遺書書いてたもんよ、、

海外修行に行く時に4回

新婚旅行で1回の計5回、、、あっ!奈良でとある武術家と野試合で立ち会う時も、死ぬかも知れん思って書いたから、、

僅か36年の人生で6回も遺書書いてるわ俺、、、

どれも無駄に済んでるのは幸いやけどな。


ん?どした?

えっ!?待って待って!

いっぺんに言われてもわからんがなっ!

訊きたい事は順番に言ってくれ。

えっ?、、あぁ、、新婚旅行ね、、、

そういやぁ知らん者もおったな、、、

そうやで、俺バツイチやで。いや、そない驚かんでも、、

なんや最近は2年以上同棲したら事実婚になるらしいな?

それを入れたら実質的にはバツサンやけどな!ハハハ、、、

なんやその顔は?案外モテたんやでっ!

え?そうそう!今は全くやけどなっ!、、ほっとけっ!!

ったく、、、で、次の質問は?


あぁ、野試合の件かいな、、ごめんっ!それは長くなるから別の機会にしてくれ!

という訳で先を話すで?

で、まずは用事もあったんで東京行ってな、成田からモスクワへと旅立った訳よ。アエロフロートで約8時間、、、

怖いから乗って直ぐ寝たんは言うまでも無いけどなハハハ。

修行はモスクワから更に飛行機で1時間程のエカテリンブルクって所でする事になってたんやけどな、まずはロシアの事を少しでも知っておこうと思って、色々見たり聞いたりする為モスクワに3日間滞在する事にしたんや。

でな、手配してたガイドと合流したんやけど、これが傑作でやっ!カール・ゴッチそっくりの爺さんやったんよ!

ロシア人やのにドイツ系のゴッチ似って!!

もう見た瞬間、笑ろて笑ろてっ!、、、


あれ?みんなして何その顔?

、、ええっ!?マジでっ!?カール・ゴッチ知らんのっ!?

プロレスの神様やで?

強すぎてチャンピオンベルトを巻けなかった無冠の帝王やで?

え?、、あぁ、、そうね、、続き話すわ、、

しかしショックやなぁ、、、ゴッチを知らんとは、、

これがジェネレーションギャップってやつか、、、

はいはい、、、わかりましたよ、ちゃんと話しますよ。

え~っと、、、どこまで話したっけか、、、

あぁ、そうそう!ゴッチと合流してな、ホテル・コスモスへと向かったんよ。一応は一流ホテルやで!

で、ホテルに向かう車の中でゴッチと色々話してさぁ。

当時はネットなんか普及してないもんやから、テレビや新聞やらのマスコミだけが情報源やん?

やっぱ悪い印象の国やから不安もあってさ、ロシアについてなんやかんや訊いてみた訳よ。

そしたらゴッチが言う訳


「この国が世界的に色々言われてるのは知ってマァス、、でもネ、良い人間は沢山居るんデェス、、、ただし悪い人間はその100倍居マァス。だから気を付けて下サァイ」

ってな、、、着いて早々ゾッとしたわ。

で、ホテル着いてチェックイン済ませたんやけど、ここでもカルチャーショック受ける、ちょっとした事件があったんよ、、、


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