『黒歴史開始』
酒の勢いに任せて…
今、私は混乱している。
「…は?」
私は目を開いているはずなのだ。しかし、私の目に映るのは…
『黒』
それしかないのだ。
光・音・匂い…五感が機能していない…?何も感じることが出来ない?
ここはどこなのだろう?夢の中?現実?
そもそも…私とは…
「誰だ?」
私の記憶…知識というのはある…はずだ。
これも曖昧なのだ…この状態になる前…
私は何をしていた?
あぁ…ダメだ…ワカラナイ…
私は『黒』と同化したかの様に漂った…
私がこの状態となってどれほど経ったのだろう…もう考えることも無駄に感じる…
もう感覚は感じることがないというのに、疲労を感じる…
このまま思考を止めてしまえば…楽に…
【…き…え…】
…なんだ?
【聞こえるかい?】
…誰だ?
【あぁ…やっと適合したんだね。】
【おめでとう!君は選ばれたんだ!】
【うぅ…これで…これで我らの願いが…】
【泣くなや!?気持ちはわかるけど!?】
…何人いるんだ?
「あなたたちは何者ですか?」
久々に『人』の声を聞き喜びを感じながらも問い掛ける。
【あぁ…えっと私たちは…】
【黒歴史】
【と呼ばれる奴です】
…はぁ?
【世界中のありとあらゆる消してしましたい過去】
【思い出を振り返ると】
【死んでしまいたくなるような恥ずかしいアレです】
…その『黒歴史』さん達は何が目的で?というよりココは…?
【ここは様々な黒歴史の中でも】
【俗に厨二病と呼ばれ】
【そして諦めきれない思いが集まった】
【墓場みたいなもんや】
ふむ…しかし記憶や知識という物が曖昧な私には理解ができないのですが?
【それは…】
【僕たちは諦められなかった】
【自分の考えた】
【最強の○○】
【実現したい、例え自分だけの力では足りなくても】
【それを受け入れるだけの器それさえあれば】
【どんなことでも…それこそせかいをこえて】
【○○無双が見られればそれで俺たちの願いは】
【【【【【【達成できる!!】】】】】】
えっと…つまり…
【あなたは選ばれたの】
【私たちの全ての願いを受け入れる事の出来る魂を持った貴方が】
「…光栄です???」
【声が聞こえたのは】
【…適合完了した証】
【早速✩旅立ってもらうよ✩】
【どんな世界かわからんけど】
【僕たちの考えた能力を使えば】
【…大丈夫?】
えぇ~そこは断言してくれないのですか?
【ハーレム!ハーレム作れよ!!】
【エルフ・獣耳は鉄板だよNE✩】
【好きにやっちゃえばいいんだよ】
【君に法なんて】
「必要でしょう!?」
無茶苦茶ですね!?
【力の使い方は】
【感覚でわかるよ】
【チートですから】
【行ってらっしゃい】
「ちょっと…まt」
そして私は旅立った…
この小説自体が『黒歴史』だよ…更新は不定期です。