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企業努力

 世話の焼ける相棒が、バックステージをうろつきに出かけようと誘ってきたので、きっぱり断った。

ちょっとは集中して考える時間が欲しかった。

しかし考えをまとめる前に眠ってしまったようだ。

結局ろくな作戦も無しに初のメインイベントに挑むことになりそうだ。


 まあ出たとこ勝負でここまできたんだから何とかなるか。

自分が試してみたいことだけでもやってみよう。

少し眠って、多少は気分が軽くなったので、控え室を出た。


 スタッフや先輩達に声をかけながら歩いていると、また気が重くなる光景が目に入ってきた。

もう一組の俺達とケビンがすっかり打解けて談笑中だ。


 そっちの話は少なくとも今夜の試合が終わってしまうまでは触りたくないから、挨拶程度の会話を交わしながら足を止めることなくブッカーの親父を探した。

さっきタトゥーの部屋で話せなかったいくつかのアイデアについてコメントが貰いたかったんだ。


 ブッカーは俺達とアスリートコンビで打ち合わせた内容を受け入れてくれた。

動ける俺達四人にしか出来ないような展開を試してみる。

これが上手くいけば、特番での俺達若手組の扱いも替わってくるってもんだ。


 とまあ、相棒がこうして企業努力している間も能天気な共同経営者はふらふらほっつき歩いている。

そろそろゲートも開いて観客が席に着き始めるころだ。

こっちの仲間達は用意してやったチケットでリングサイドにいるはずだ。

いっちょいいところ見せて、今夜のパーティーの景気付けと行こう。

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