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アマレス上がりの二人組

 ロードエージェントが遅れているので、今夜の最終打ち合わせが出来ないから、控えで屯している連中と情報交換だ。

皆良い先輩で、こちらからきちんとした質問をすれば大概のことは教えてくれる。

ショービジネスとは言え体育会系であることに間違いない。


 今夜は月に一度の特番を控えて、それに向けての煽りの意味合いが深い試合になる。

対戦相手は特番でも対戦するアマレス上がりのコンビだ。

二人ともかなりの身体能力を備えたアスリートで器用な選手だ。

プロでやってる期間が長い分インサイドワークも向こうに分がある。


 体力では俺達の方が上だが、ジュニアの州チャンピオン程度のケビンと、練習したことはあるものの、アマレスでの実践経験の無い俺がまともにレスリングで立ち向かえる敵ではない。

突進力と打撃系の組み立てで対抗するしかないか。


 控えの片隅で作戦を練っていると、ちょうどそこに今夜の対戦相手が到着した。

白人と黒人のコンビで、彼らもデビューから受けたプッシュを生かして何度もチャンピオンになった名コンビだ。

特に黒人の方は、陸上競技や球技でも素晴らしい成績を残した万能選手で、シングルでも戴冠経験もある大物だ。


 普段は気さくな二人に何の躊躇も無くケビンが声をかけた。

そこから四人で打ち合わせが始まる。

単細胞で計画性の無い野郎だが、こういう時には頼りになる相棒だ。


 地元のケビンに花を持たせつつも、特番での結果を予想しくいものにして楽しみにさせるよう煽るのが今夜のテーマ。

二人とも「受けてやるから派手に来い」と言ってくれる。

当然俺達も彼らの見せ場を忘れない。

話に熱が入り、いい感じで試合に対するモチベーションが高まってくる。

今夜は面白い試合が出来そうだ。

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