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なんだこの展開

 凄まじい歓声と怒号の中で、オーラのスポットライトを纏ったアスリートが、光速で始動した。

瞬殺のネックブリーカー四連発。

あっという間に四つの骸がリングに転がった。


 俺とケビンは大きく肩で息をしながらその状況を見守るしかなかった。

タフガイはその速さについていけず、目を丸くしてコーナーに立ちすくむ。


 エプロンから場外に降りたハリーとマックスが大急ぎで骸を回収している。

場内は大歓声だが、俺のプロレス頭が違うことを考え始めた。


 普通、乱入者なんてものは、いきなり現れてその場を滅茶苦茶にしていくものだ。

この場合、アスリートとタフガイがボコボコにされるところからストーリーが始まるはずなのに、なんだこの展開は。


 凄まじい爆音とともに現れた大勢の男達に囲まれ、その中の選りすぐりの連中と対峙した団体トップの二人。

ここまでは理解できる。

しかしその直後に二人のグリーンボーイが助太刀に現れただけで、一件落着というのはいかがなものか。

当事者の俺が言うのもどうかと思うが、この後どうなるんだ?


 リングの四隅に陣取った俺達は、場外でリングを取り囲んでいる連中に視線を送る。

俺とケビンが何か余計なことでもしてしまったような気がしてきた。

戦いに感情移入できないくらい冷静になってきてしまったぞ。

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