表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
109/115

スイッチが入った

 どうやら爆音軍団の一味になっちまったもう一人の俺達が何をやらかすのか。

 

 一緒にモニターを見ていたケビンの奥歯がギリッと音を立てた。

おかしなスイッチが入ったサインだ。

奴の方に目をやると、もう背中が遠ざかりつつあった。


 二台のバイクが、エントランスに屯する爆音軍団のバイクの間を縫う様にリングに向かう。


 リングサイドにバイクを乗り付け、サードロープの下を潜り、リングに滑り込む。


 六人の男達に一人で対峙する我らがメインイベンターの両脇を固めて仁王立ちだ。

ようやくタフガイもこちらのスタンスで視殺戦に加わった。


 リング上にいる男たちの中で一番小さなレフェリーが、事を収めようと間に入って冷や汗を流している。


 ここで、最も殺気とは縁遠いマックスが、リングアナウンサーの方を向くと、マイクをよこせと要求した。

何を話すつもりだ。


 それ以外の男達は相手に隙を見せまいと殺気立ったまま、次の展開を待つ。


 もうひとりの俺達は、何故だかわからないが明らかに俺達よりデカい。

しかしこちらはプロが四人だ。

素人相手に怯む姿を晒す訳にはいかない。


 と、いうか、怖さは全く感じない。

むしろどうなるのか、ぶつかって確かめてみたいぞ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ