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資材置き場から

 バイク仲間のケビンやデビッドとケリーと共にリングに向かう。

流されるままに、こうしてテレビ中継に生出演することになってしまった。


 さっきまで観客席で試合を観ていた。

トライアウトの結果が良かった御褒美のはずだった。


 後ろの方で観ていたはずのマックスが、団体のエージェントと一緒に俺達の前に姿を見せたのは二試合目が終わったころだった。

有無を言わせず連れて行かれた先には、数名の団体関係者が俺達を待っていた。


 マックスはエージェントと少し言葉を交わし姿を消した。

何で奴が絡んでくるんだ?

あのヘラヘラした薄笑いが何か企んでいそうで嫌な感じ。

なんだかよく分からないままに流され始めている感覚。


 いきなりメインイベントに乱入する段取りを説明され、資材搬入口に連れて行かれる。

そこには俺達のバイクや、爆音軍団のバイクがずらりと並んでいた。


 もう一度入念に打ち合わせした後、観客席に戻る。

何事も無かったようにセミファイナルを観てろってことだから、もう一人の俺の試合を観ていた。

微妙な感覚で観戦し終わり、段取り良く俺たちは資材置き場に向かった。


 そこで、爆音軍団の連中と合流しリングに向かった。

いつも以上にアクセルを捻り、咆えられるだけバイクに咆哮させながら近づいていく。

そして今耳鳴りと共に、ここにいる。


 

 メインイベントは否応無しに中断だ。

唖然としているレフェリーと二人の看板選手。


 何が始まろうってんだ。

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