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メイド 働く2

次の日、メイド長に起こされて、日が昇る前にカーテンを開けて、最低限の部屋のすすやほこり、装飾の掃除をした


仕事を忘れている私を見てメイド長はさすがに不機嫌になっていたが、そのあと目を盗んでスライムで綺麗にしていく私を見て首をかしげながら、野菜の皮を剝くようにと言われキッチンへと移動した


私はキッチンの鼻をつまむような汚さに驚き、3匹に増えたノーマルスライムの二匹に命令して掃除してもらい、残りの一匹のスライムで器用に皮だけを食べさせることに成功した


用意されていた野菜の処理を終えて、メイド長の足音を聞くころには3匹をメイドの服の下に隠した


「まぁ・・・キッチンの掃除まで?」


「はい、とても臭かったので」


流石におかしいのだけれどメイドの仕事はたくさんあってやりきれないのでメイド長は少しかしげるだけで料理に取り掛かっていた


その間私は、スライムを回収してこんもり盛り上がっている着替えを持って移動し、屋敷裏の井戸の近くで大きな樽の中にスライムで水をためさせて、総ての布の洗濯を任せて、洗い終わった洗濯物を、干していった


草タイプのスライムがその時戻ってきて、一晩中屋敷の草を食べたのか15匹くらいに増えていた


「さすがに隠すの難しくなってきた・・・」


ノーマルスライムもどんどん増えていくし、さすがに隠れろと言っても場所がなければ隠れれない


「どうしよっかな、細い枝が切れるだけじゃ戦闘能力とは言えないし」


昨日のことでスライムは食べさせるもので属性を変えることが分かったので、これを利用すれば罠くらいはできるのでは、と頭を悩ませた


「そういえば兵士はほぼゴブリン退治に行っていて、あまり余裕がないって聞いたなぁ」


このゴブリン問題を草タイプのスライムで解決すれば、ご主人様も喜ぶのでは


そのためにはもっとスライム増やして全部の仕事を代わりにしてもらえるように使役する必要がある


私はすべてのスライムを仕事を肩代わりさせてゴブリン退治に参加できるように、

すべての部屋にスライム一匹紛れ込ませ、庭には草スライム10匹にすべてさせるようにした


そうやって時間を作り、兵士達が帰ってくるのを門の前で掃除をしながら待ちかまえて話しかけた


「あの、兵士の皆様お帰りなさい」


「あぁメイドの、最近見違えて働いてるな」


「兵士の中でも噂だぜ、屋敷が見違えるようになったって」


「あのゴブリンのことについて知りたいんですけどいいですか?」


「メイドがゴブリンのことを?嬢ちゃんたちはメイド仕事だけで手いっぱいだろ、ゴブリンの心配なんてしなくていい、なにかあったらすぐしらせてくれるだけで」


「も、もし屋敷にやってきてもご主人様たちを守れるように知識が欲しいと思ったので」


「なっなんて献身的なメイドなんだ」


兵士たちは驚いて笑いあっていた


「ゴブリンは来ないよ、貴族の屋敷には、教会からのご加護があるからモンスターは入ることはできなようになってる」


「村や町、屋敷が狙われないのは教会のお力だよ、ただ加護がない畑などはモンスターが来ちまって荒らすんだよ」


「あいつら、森中に住み着いてて、退治しても退治しても湧いてくるから大変なんだけどな」


あー疲れたといいながらまたなと兵士たちは歩いて行ってしまった


もしかしてゴブリンをスライムで自動的に退治できれば食べるものが増えるのではと希望が芽生えた


とはいえスライムがゴブリンを戦闘で倒す想像ができない


となると、呪いや毒などのデバフ系のスライムでトラップを仕掛けるしかない


「毒といえばキノコ、ついでにキノコを採取して食料もゲットできるかもしれない」


とはいえ屋敷から出る口実がない 


増えすぎた草スライムを外に外出させてキノコを採らせよう


体内に吸収しないで残す方法はあるのだろうか


「草スライムこれを食べないまま中においておける?」


そういって足元にある掌くらいの石を草スライムにいれると草スライムは溶かさないで体の中に浮かせた


「ようし、じゃあ手あたり次第外で誰にも見つからないようにキノコ採集してきて!」


兵士が見ていないうちに人気がない塀の外に草スライムを逃がしておいた


「これで食事が少しだけましになるかも」


と足を軽くさせて部屋へと戻ろうとすると暗い中こちらへ歩いてくる人がいた


誰かわからず道のわきで頭を低くしていたら声をかけられた


「ユーリ、今日も夜遅くまでご苦労」


「おほめいただきありがとうございます」


私が転生してから初めて会う頭首だろう、前世の記憶が少しだけよみがえった


普段から屋敷にいないでよく働いている方で、討伐や慈善活動などでそうそう挨拶をする機会がないらしい


「これをやる、少ないが腹の足しにしてくれ」


「ありがとうございます」


頭首様の足音が遠くなるまでを待っていただいた袋をあけると、クッキーや砂糖菓子が入っていた


使用人の私を気にかけてくれるとは意地悪な人じゃなくて良かった


晩飯時にメイド長にモンスターのことを聞いてみたがメイド長が知るには、この地はゴブリンやシーフ、ウルフなどがいるとのことで、メイド長は兵士ではないからそういうのにはあまり詳しくないと言っていた


「メイド長、そういえば頭首様からおやつをいただきました」


「えぇ、私もいただきました、ありがたくいただくのよ」


「はい、メイド長」


「最近あなたがよく働くのでとても助かっています。ですが病み上がりなのですから体を気を付けながらお願いします」


そういうとメイド長は屋敷の夜の身支度へと働きに行った


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