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~第一部 なんとか下級貴族のメイドとして頑張ります~

イチテンポが遅れて人々の悲鳴が聞こえる


先ほどまで見ていた景色の上下が逆さまになっている

体が寒いのに丸まった動く力もない

私はどうやら死んでしまうみたいだ


全く何も身にならなかった人生だ

学校生活は学生の頃にできる貴重な経験をせずに終わり、

就職も失敗続きで、やりがいのない仕事で薄給を稼ぐ日々だ


真っ白な空を見ながら瞳から一筋の涙を流すのだった



__________________________________________


「起きてくださーい」


「うーん、あれ?ここは」


目が覚めると白いもやがかかった場所に連れてこられていた


「おめでとうございます、あなたは転生者に選ばれました」


「転生者・・・?今はやりの?」


「はい、なのだあなたには転生先につれていくモンスターを選ぶ 召喚ガチャをやってもらいます」


「え?召喚ガチャ」


目の前にはガチャガチャで回す取っ手があるこれを回せということだろうか


これは超強いURを引いて異世界で無双する未来があるとおもい期待を胸に回してみると

一瞬目の前が真っ白になりドカン!と轟くような音を立ててポスンとエンストしたような音を立てて一個だけカプセルが落ちてきた


「おやまぁ、これは最低レアのスライムですね」


「スライム」


「転生先も召喚のレア度に比例しまして、あなたには召使のメイドとして生まれ変わってもらいます」


「メイド?メイドってあの煌びやかな」


「それでは頑張って異世界ライフを過ごしてください」


「えっ!?スライムで!?私メイドとして働いたことなーーーーーー」


足元の支えがなくなり、そのまま私は奈落の底へと落ちてくのだった


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