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結婚式の話し合い

「うわぁ〜…!初めて見た!こんな感じの鳥なのね…!」


美花は梨咲の捕らえたルビ鳥が眠る鳥カゴを左右上下から眺めてスケッチをしだした。


「美花、絵が上手いのね!」

梨咲が感心する。


「梨咲様は芸術センスが壊滅的ですからね…」

凛が苦笑いする。


「ヘぇ~?そうなの〜? 描いてみて♡」

ルイスに紙を渡される。


「そんな事ないわよ!ちゃんと描けるわよ!」


そうして描いた梨咲の絵は 壊滅的だった。


「なんでこんなにカクカクしてるんですか?もっとふわふわしてないと…」


ルイスの言葉に梨咲が苛つく。

「じゃー ルイスが描いてみてよっ!!!」


そうして描いたルイスの絵は 美しかった。


「なんでこんなにきれいな色使いが出来るの…」

「梨咲さんが酷過ぎです。」


「お姉ちゃん♡ルビ鳥見せてくれてありがとう♡」


美花の笑顔に梨咲は立ち眩みを覚えた。

「…っ!かわいい!お姉ちゃんって…!///」

口を押さえて涙を堪える。


「自分でも捕まえてみたいから、水魔法の拘束方法を今度教えてね?」

「勿論だよ♡」

梨咲は美花にデレデレだった。


「梨咲さんってもしかして 妹タイプに弱い?」

ルイスが苦笑いする。



離れた所で打ち合わせをしていた父達が梨咲とルイスを呼んだ。


「2人の結婚式なんだけど…」

ルイスの父の言葉に梨咲とルイスは顔を赤くした。


とうとう 梨咲さんと結婚するんだ〜!

ルイスは顔を押さえて喜んだ。


「えぇ… やりたくない…」


梨咲の言葉にその場にいた全員が止まった。


『え…えぇぇ?!』

大きくショックを受けたのはルイスと父親だった。


『何でぇー? 女の子なら憧れるんじゃないの?ドレスとか〜!!!』

梨咲の父とルイスが嘆いた。


「嫌よ! あんな人前で誓う事なんて無いわ!」

梨咲はふいっと横を向く。


「嘘でしょー…」

ルイスは呆然とする。

ルイスは小さい頃から結婚式に憧れを持っていて、梨咲との結婚式をそれはそれは楽しみにしていた。


「梨咲様… 結婚式は1つの区切りです。父親と花婿から望まれるなんて、幸せな事ですよ?」


凛に言われて、梨咲は凛を見る。

「凛は私の花嫁姿なんて見ないでしょ…!」

梨咲の言葉に凛は困った顔をした。


「お父様だって… 本当は 見たくないんじゃないの?」

梨咲が言うと梨咲の父が静かに涙を流した。


その場にいた梨咲以外の全員がその涙に凍りつく。


「今更…私自身に興味なんてないでしょ?」



凛が溜息をついた。

「梨咲様… 男手1つで梨愛様の分まで必死に梨咲様を守ってきたんです。親孝行してあげて下さい…。」


「 … 。」


「まぁ、男親だからね。愛情は伝わりにくいかもしれないけど… 私の目から見ても、良いお父さんだと思うよ?1番、楽しみなんじゃないかな?」

ルイスの父が梨咲に微笑みかけた。


「別に… 誰も喜ばないのに、結婚式なんてやる意味ないじゃない。」


梨咲は気がついていた。


自分を通して2人は母の面影を見ている。

ここ最近、特に感じている。

ウエディング姿なんて、より胸を痛めるだけじゃない?

父も凛も喜ばない癖に…。


形だけ、梨咲の事を想う様な言い方が腹立たしかった。



「俺は喜ぶよ…。 梨咲さんとの結婚式…。 嫌?」

ルイスは明らかにしょんぼりした顔をしている。


あまりの落胆さ加減に、梨咲はルイスを気の毒に感じる。


一応 それでも私を気遣ってくれるのね…


「…まぁ、ルイスがやりたいんなら…」


事の成り行きを黙って見ていた美花が口を開く。

「お姉ちゃん。私もお姉ちゃんの花嫁姿、みたいな♡私は喜ぶよ!」


「私も梨咲さんの花嫁姿が見たいなぁ! さっきのイメージが強いからね!(笑)」

ルイスの父がボザボサで現れた梨咲を引き合いに出して、その場の空気を和ませた。

 

ルイスは梨咲の左手を取って唇に寄せる。

「無理させて…ごめん。本当は梨咲さんの気持ちを尊重してあげたいけど…。 でも…憧れだったんだ…

それに… 梨咲さんのドレス姿見たい…」


ルイスの懇願に梨咲は折れた。


私だって そんな悲しそうな顔をさせたい訳じゃない。ルイスが喜ぶなら叶えてあげたいという気持ちもある。


「ルイスが望むなら… 」


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