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戯れ

生徒会室から逃げ出してきた梨咲とルイスは

帰路に着く。


「…お疲れ様!早速巻き込んでしまったな…。」

梨咲がルイスを気遣う。

「これから毎日こんな感じですか?大変ですね…。」ルイスはぐったりとした。

「ディラン先輩にとって、私はただの遊び道具に過ぎない。貴族の暇潰しよ。」

「…いい迷惑ですね。」

「あの人の誘いだけ逃げられれば、何とかなるんだけど…。本当に欲深いし、卑怯だから…。ルイスも気をつけてね?」

「わかりました。」

梨咲に返事をしながらルイスはさっきから違和感を感じて仕方ない。

「…ネファ先輩にも…ちゃんと警戒して下さいね?女の人だからって唇奪われないでくださいよ?」

「あはは!そうだね。」


梨咲の反応にルイスは確信する。

ネファのあのガーネットレッドの眼… 

梨咲に近づき易い様に術をかけてる。

警戒心を解いて油断させてる…!


「…梨咲さん。ちょっと俺の眼見てて?」

「?」梨咲が首を傾げる。

ルイスが梨咲のこめかみをしっかり押さえる。

「しっかり見てて?」

「え… ? うん…。」


梨咲がルイスの眼を見ていると、突然体が ぐんっとルイスの目に引き込まれた気がした。


「?!」

ぐわんと体が揺れ、軸がわからなくなり立っていられなくなる。


ハッと気がつくとルイスの膝の上に仰向けになっていた。

「あ…あれ?」

梨咲は自分の身に何が起こったのかわからなかった。

「梨咲さん。」

ルイスに呼ばれて見上げる。

「ちゃんとネファ先輩も警戒して下さいね?」 

「…え?あ、うん。そうだね。凛にも気をつけろってよく言われてたな。親切な振りして得体が知れないとか…。」

「…ですね。」

ルイスはホッとした。

「ネファ先輩のあの眼、術をかけてきます。梨咲さん、操られかけてましたよ?」

ルイスの言葉に驚いた。

「え…っ? 本当?」

「はい。今、術を解きました。お会いした時から嫌な予感がしたので極力目を合わせない様にしていたのですが…。凛は流石ですね!」

ルイスは凛に感心した。


「そういえば中学1年の時にルブカの実を飲んでたな!あれは催眠術解の為だったのかも。」

梨咲は凛に飲まされていた、当時聞き慣れなかったジュースを思い出す。

「ルブカの実!成程!本当に凛は凄いですね…」

ルイスは溜息をついた。対応策までバッチリだ。

「はぁ…。ネファ先輩まで…。本当にヤバい人だったんだ〜…」

梨咲は途方に暮れた。


少し間をおいて梨咲が言いづらそうに質問する。

「…ところでルイス。いつの間に私の胸に忍び込んだの?」

「えっ?!」

梨咲は先程の鳥の姿になっていた時のルイスの身の隠し場所について話し出す。

ルイスは慌てた。

「梨咲さんだけ連れて行かれそうだったから咄嗟に〜…。」

「なんで胸?!」

梨咲が起き上がってルイスに詰め寄る。

「や、1番入りやすかったから…///」

そう言いながらルイスは頬を赤くする。


温かくて 心地良かった… /// と思い出す。


「信じらんない! /// ばか!!! 」

梨咲は胸を押さえて涙目で怒った。


あれ?何か…かわいい反応だな…/// 

ルイスは梨咲の反応が意外だと思った。

もっと攻撃をしかけてくると思ったのに…

しかも ばか! って… /// 


「ごめんね?」

ルイスが梨咲の顔を覗き込むと、真っ赤な顔をして顔を背ける。

「…許さないんだから…!! 」 

耳や首まで真っ赤にして、怒ってる。


ルイスは顔を押さえた。

か…わいい〜/// 梨咲さんが…不貞腐れてる…!!!

許さないって… 小さい子みたいに…(笑)


「ごめん。機嫌直して…?」

振り向かせると、涙目で睨んでくる。


「…仕方ないじゃないですか。好きな人に触れたいと思うのは…」

ルイスは胸を押さえる梨咲の手を取って梨咲の胸に顔を埋める。

「…っ!! /// 」

梨咲は固まった。心臓が急速に早まる。

「嫌だったらいつもみたいに攻撃すればいいじゃないですか…。」

ルイスはそのまま腕を回して梨咲に抱きついた。


「…心臓の音、早い…」

ルイスが胸に摺りつく。

「/// … ばか !!」


凛が嫉妬で傷付けた古傷… 残ってた…。

ルイスはその場所に手を置く。


「! ちょっと!! /// 」

胸!!!!!  梨咲は慌てた。


「梨咲さんが生きてる…。温かくて 心地良い…」


ルイスは梨咲が刺された時の事を思い出す。



もう…あんな思いはしたくないな…

心臓の音を聞きながら梨咲を見上げる。


え… ?

梨咲はドキッとする。

何… その表情…


梨咲は泣きそうな顔をするルイスに戸惑う。

髪を撫でるとルイスは一瞬目を瞑って、すぐにいつもの調子に戻った。


「早く…全部欲しいな〜 ♪」

「はぁ?! ///」

梨咲は顔を真っ赤にして慌ててルイスを引き剥がそうとする。

「あ、意味わかった? ♪ 」

ルイスは尚も梨咲に抱きつきニヤつく。


「校則違反!不純異性交遊!」

梨咲はすかさず突っ込む。

「へぇ… 梨咲さんは難しい言葉を知っているんですね♪ ソレってどういう意味ですか?♪」

ルイスが笑いながら質問する。


「/// !!! 」

アンタの方が絶対に知ってるでしょうが!!!

梨咲は心の中で絶叫した。

「もう!ルイスなんて大嫌い!!!」


ルイスは妹のマリーを思い出す。

マリーにもよくこうやってからかい過ぎちゃって…

よく怒ってた…。


 … 可愛い ///


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