表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
47/59

鬼ごっこ

ピクッ

梨咲は勢い良く振り返り、ルイスの眉間に人差し指を置く。

「あ…っ!」

背中から梨咲に抱きつこうとしたルイスは、そのまま抱きつけずに固まった。

「ふっふっふ♡ 大分わかるようになったよ!ルイスの気配♪」


梨咲の特訓は続いていた。

「えぇー…!」

ルイスは膨れた。


「ねー、ルイス!鬼ごっこしよう?私が鬼ね?♪」

にこにこと嬉しそうに梨咲は言う。


これは…相当に自信があるな?

ルイスも気合いが入る。


「梨咲さんが負けたら俺の言うこと聞いてね?」

「ふふっ!いーよ♪ どうせ負けないし!」


バチバチッ 2人は火花を散らした。


ルイスが逃げて10秒後、梨咲が後を追う。

ルイスは校庭の木の上で梨咲の様子を伺っていたが、次の瞬間、気配を消した梨咲のしなやかな白い手が見えてドキッとした。


追ってきた!?!


風の魔法も使ってスピードを上げてそこから逃げるが、梨咲は纏わりつく様に追ってくる。

「…っ、くっ…!」

ルイスは低く唸る。

前より全然スピードが速くなってる ‼

これは…捕まるのは時間の問題かも…。

一瞬の気の緩みで捕まる!

かくなる上は…


一方の梨咲もルイスを追い詰めていると手応えを感じていた。

前よりルイスの動きがわかる。

それに…追いつける!! 


しかし さすがはルイス…。

追い詰めるのに、すばしっこい…!

最後が捕らえられない。


梨咲は最近ルビ鳥を捕らえる為に編み出した、水魔法での拘束を試みる。


掌から水柱がうねり、溺れさせる様に拘束する。

! 捕えた!


と思ったのに、ルイスはそこから小鳥に姿を変え、梨咲の術から逃げた。


「あ…あれ?捕らえたと思ったのに…!」 

チッと梨咲は小さく舌打ちして、小鳥になったルイスの後を追う。


それから2〜3分追い回し、

「! 捕まえた〜!!!」

と、拘束する。


「ふっふっふ♡ 私の勝ちだよ〜♪」

そうして捕らえた小鳥を確認するが…


あれ…? 本当の小鳥だな…


梨咲は静かに頭に血が上った。


ルイスのヤツ、この本物の小鳥に、自分の気配を移したな…。そうして自分は気配と魔力を潜め、雲隠れか…!

「…やってくれるじゃないの…!」

梨咲はまんまと騙され、ダミーを追いかけ回していた自分に腹を立てる。


でも、ちょっと感心もする。

成程!戦術として、そういうやり方もあるのね…!


梨咲はルイスの気配の探知に努める。


どんなに気配と魔力を潜めても、0(ゼロ)には出来ない。捜すんだ…!


梨咲は目を瞑り、それからハッと気がついて振り返る。

ルイスが目の前に迫ってきていた。

上から襲いかかってきたルイスに押し倒さる。


「な…! あ…っ!」

驚き、慌てる梨咲を余裕の表情で見下ろして、ルイスは梨咲の唇を奪う。


「ん…っ!」

執拗なキスに梨咲はゾクゾクと肩を揺らす。

「や… あ… !」

自分の声が甘く響いて、梨咲はドキッとして慌てる。


「ふふっ 可愛い! 気持ちいい?」


ルイスに聞かれて、梨咲は顔を真っ赤にして目線を逸らす。

「まだ…梨咲さんに捕まる訳には行きません。」

ルイスはわざと耳内してくる。


顎を軽く持ち上げられ、ルイスが優しくキスをする。甘く痺れて、梨咲は完全に力が入らなくなった。


顔が 熱い…



「悔しい…!」

梨咲は目を瞑って悔しさを滲ませる。


ルイスは微笑む。

「『戦意を奪って、俺の前でだけはただの可愛い梨咲さんにしてしまいたい♡』」

ルイスはいつかに望んだ事を叶える。


本当に…このまま襲ってしまいたい程、可愛い…

ルイスは深く息を吐いて衝動を抑える。


「さ〜て♡どんな言うことを聞いて貰おうかな?♡」

ルイスは嬉しそうにニヤニヤと笑った。


梨咲はハッと気がついて冷や汗を流す。 

「…また何かやるの…?(コスプレ?)」

「あれぇ?梨咲さんもノッてきた?じゃあ1日中俺のメイドさんでいて貰おうかな?」

「嫌よ!!!」

「あ〜、そうだ!やり直しだったじゃない♡もう1回梨咲さんにメイドさんになって貰わないと♡はぁ…想像しただけで興奮する! ♡♡ 意地悪なお願い、いっぱいしちゃお♪」

「…絶対に面白がってるよね!」

「うん♡ 梨咲さんの反応がイイからね♪」


梨咲は死んだ目でルイスを見た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ