22話
ストックが足りないので下手に投稿して詰まりそうなのでしばらく止めてました。
電車で暇な時に書いてたんですが最近自転車使うことが多いので書くタイミングがないね
織田水軍に護衛されて備中に上陸した長宗我部軍が秀吉軍と合流した。
「ほぉ、水攻めとはまた大層なことよ。さすがは筑前殿」
天守を残して水没した高松城を見て信親も感服する。
「おお、長宗我部殿。お待ちしておったぞ」
信親を見るや行厨の最中であった秀吉が膳を置いてやってくる。
「此度の戦で毛利は徹底的に叩き潰す。その為にも貴殿の力があれば百人力じゃ。これに控えるは蜂須賀小六と黒田官兵衛。小六の方は書状でやり取りしたことがあろう」
秀吉が紹介すると2人の軍師が頭を下げる。
信親の方は軽い会釈で済ます。
「あの奥の方の軍勢は宇喜多勢?その手前は貴殿の弟ですかな」
「左様。それで向こうから浅野、杉原、石川、佐治じゃ。あとはあれは三好笑岩の軍勢」
「ほお、三好も参陣しておるのですか。実は笑岩殿とは相談したい議があったゆえ、後で挨拶に行くとしましょう」
「いや、向こうから伺うように伝えておこう」
「忝ない。では我らはこれにて」
信親は再度軽く頭を下げると久武親信と共に自陣に戻った。
「羽柴様、随分とお疲れのようですな」
「お主もそう見えるか内蔵助。見た感じでは毛利軍は四万、こちらは我が軍勢を加えても三万に満たぬ。これはちと都合が悪いな」
「未だに毛利は五カ国を支配しておりますからな。我らや上様に軍勢を要請したのも切羽詰まっているからでしょう」
「うーむ、しかし毛利は限界まで動員しているはずじゃ。今のうちに西土の軍勢を南予に集合させるように伝えておけ」
「ははっ」
長宗我部家の現在の石高は凡そ70万石。
今回信親は土佐中部と阿波中部の併せて20万石分の兵を連れてきているが本国では50万石分の兵が残っている。
これに一領具足の五千を加えれば総兵力は二万に上り六千ほどしか動員できない河野家を叩くことなど赤子の手をひねるより簡単だ。
そうこうしていると信親の元に三好康長が訪れた。