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シン 長宗我部転生記   作者: 三p
維新の章
61/199

17話

大友征伐は順調に進み大友宗麟、義統親子は博多まで出向いた信親と毛利輝元の元を訪れた。


「立花宗茂(史実ではまだ宗茂じゃないけどややこしいので宗茂で統一)なる男がいると聞いたが誠か?」


「はっ。我が家中にて最も優れた男でございます。ワシの命などどうでも良いので宗茂だけは……」


「父上!?」


宗麟の心意気は見事であった。

未だ合戦後の処断に関する法律は作られていなかったのでとりあえずいつも通りのやり方にすることにした。


「大友宗麟殿は蟄居。義統には切腹を命じ大友家は改易と致す。代わりに立花宗茂に筑後柳川13万石を与え近衛中将として出仕を命ずる」


こうして九州は新政府の統治下に置かれ島津義久、家久がそれぞれ式部卿と兵部大丞として出仕。

島津義弘が大宰府に置かれた九州統監府の総督として出仕し、島津家には肥後国が加増された。

龍造寺家は肥前一国を安堵され鍋島直茂が建設大輔として出仕。秋月種実は豊前1国を安堵の上で九州統監府の中将と言った感じでどんどんと人事が決まっていった。


そして信親が京に戻ってまもなく刑部大丞の増田長盛と少丞の大谷吉継が彼の元へと訪れた。


「長宗我部様、武士に関する法案でございます。お納めくださいませ」


長いので割愛するがメインとなったのは政府に反抗した乱を主導したものは死刑と例え武士といえど民に対して乱暴狼藉を働いたら死刑。

だけど連座はありませんよちゃんと裁判で裁きますよ。

と言った感じである。

裁判所は京に置かれ裁判長は大谷吉継が兼任することになった。


「地方にも裁判所を置けるようにしたい。とりあえず各参議(長官と兼任)の本拠地と大宰府に取り急ぎ作るように指示してくれ。それから民法も大道寺君と本多君と共に調整してくれ」


信親が命じると2人は頭を下げて退席していった。

とりあえず一服しようとキセルを手に取ったところで蜷川親長中務少丞がやってきた。


「長宗我部様、伊達政宗様及び最上義光様がお越しになられました」


「来たか!」


それを聞いて信親は飛び上がった。

東北の諸大名の中で訪れたのはこの2人だけであったがそれが信親の狙いでもあった。


2人が待つ部屋に入ると2人は平伏した。


「お二人共よう参られた!わざわざの起こし、恐悦至極にござる」


「いやいや、この政宗に72万石、叔父上に57万石とあれば何処へでも駆けつけましょう」


「うむ、伊達殿は京にて建設卿として各地の道路整備や海路の決定。最上殿は征夷中将として東北諸大名を率いて徳川殿の先導を頼みたい」


「ははっ!お任せ下さいませ!」


こうして伊達家と最上家が新政府に加わった。

しかしこれを良しとしない東北、関東の諸大名が佐竹義重を盟主として挙兵するのだった。

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