110話
麒麟がくる→駒さえいなければ面白かった
どうする家康→瀬名が死んでから面白くなった
やっぱヒロインってのは麒麟の煕子さんくらいの出番がちょうどいいんですよ。
次に問題となったのは堀秀政の領有地域とその地域の諸将の転封先である。
「安芸宰相は前田に変わり北陸の守りを任せたい。越前一国に加えて加賀の山口宗永の所領と若狭も与えたい」
「山口宗永は親子共々大谷殿のご命令を無視して突撃し戦死しております。断絶故に改易でよろしいかと存じます。して若狭の大谷殿は?」
信親の提案に増田長盛が質問する。
そこに宇喜多秀家が割って入る。
「ふむ、形部は三河を丸ごと与えるのはどうだ?東海道と要としたい」
「おお、悪くない提案じゃ。残る大野の織田秀雄は信雄の世継ぎとして尾張に移し青木一宣は伊勢長島に25万石で如何かな?」
信親か秀家が相互に提案しては承認。
これを繰り返して会議は進んで行った。
「次は新奉行じゃ。約束通り俺から選ばせてもらう。垣見一直に浅野の代わりの奉行を任せたい」
垣見一直は朝鮮征伐で信親の軍監として動いており信親とは親しかった。
しかし所領を家康に召し上げられ今回は小西行長の与力として活躍した。
「別に私は構わぬ。お主の所領からほど近い紀州和歌山に10万石程度でよかろう。で、治部の後任だが福原長堯を置いて他にはおるまい。所領は大津・高島に15万石、石田家は重家に跡を継がせて佐和山に10万石加増して29万石で良いか?」
「それで良かろう。増田は大和の蔵入地より10万石加増、長束は伊賀一国20万石、玄以は丹波に5万加増で10万石で良いか?」
「はは!有り難き幸せにございます」
信親が聞くと3人が一斉に平伏する。
「これで宿老・奉行の所領は決まった。さて、問題はここからぞ」
「まずは奥州から決めよう。伊達政宗は27万石召し上げて30万石、その他の連中は手を付けようとは思わぬのだが」
上杉景勝は不服そうだが今の彼は信親と秀家に強く反論することは出来なかった。
「佐竹だがこれ以上大大名を増やしても意味が無い。畿内の蔵入地より6万石加増して60万石として実質的な軍事力は制限すべきだろう」
「宇喜多殿に同じく。関東には宇喜多殿以外に大大名は要らぬ」
「長宗我部殿のお言葉、忝ない。ついでに宇都宮だが宇都宮国綱に返還して良いな?蒲生は改易し堀秀政に預けようぞ」
宇都宮国綱は浅野長政の謀略により改易され、宇喜多秀家の元に預けられていた。
今回の戦では宇喜多軍として奮戦し幾つか首を挙げている。
「良かろう。結城秀康の抑えにもなるじゃろうな。宇都宮・結城・佐竹らは皆、宇喜多殿の与力としよう」
「ではこれで北関東は纏まりましたな。次に南関東及び東海道について決めると致しましょう」
増田長盛が言うと次は南関東の分配が始まった。




