102話
今日のどうする家康、本当に堀秀政出てきてくれましたね。
初めっから池田と森を見捨てて逃げろって秀吉に指示されてような脱力感のある「はっ」が個人的に良かったです。
何気に2000年以降の大河で初登場かつ長久手合戦で登場も初なので本当に嬉しかったです。
この調子で元親もよろしく。
信親が号泣している頃、南部の福原隊と黒田隊の間で動きがあった。
「ほほう、もしや貴殿は島の左近殿ではあるまいか!某は黒田家家臣、後藤又兵衛基次!お手合わせ願おうか!」
そう言って島左近を補足した後藤又兵衛が槍を掲げる。
「おう!我こそは石田家筆頭家老、島左近清興なり!推して参る!」
そう言って左近も槍を片手に又兵衛に突っ込む。
金属音が鳴り響き槍と槍が交差する。
実力はほぼ同じとはいえ又兵衛には少し心の迷いがあった。
彼の恩師とも言える黒田如水が敵方にいるのだ。
対する左近には一寸の迷いもない。
ただ、三成の仇を取りたいと言う一心で槍を振るう。
そこに差が出た。
又兵衛の脳裏に如水の顔が過り槍が一瞬ブレる。
そこを左近の槍が貫いた。
「ぐうっっ!」
「ムンッッ!」
齢61の左近だがまだまだ衰えていない。
そのまま槍を又兵衛ごと持ち上げ高く掲げた。
ズルズルと又兵衛の死体が下に落ちていき遂に2つにちぎれた。
「後藤又兵衛基次、この島左近が討ち取った!!」
福原隊の兵士から歓声が上がる。
そしてこれを見逃す小西行長では無い。
「直ぐに熊谷と垣見も援軍に向かわせろ!このまま一気に飲み込むぞ!」
かくして一気に黒田長政隊は押され始めた。
この黒田隊の後退を見た毛利高政の軍勢も黒田隊に攻めかかった。
「ええぃ!どいつもこいつも我が軍勢ばかりを狙いおって!藤堂は何をしておるか!!」
そう、長政の後方に陣取っている藤堂高虎は全く動こうとしないのである。
みるみるうちに黒田隊は九州奉行勢に追い込まれていく。
「伯父上、そろそろ頃合ですぞ」
「ふむ。良い頃合じゃな。狼煙を上げよ!」
崩れ掛けの黒田隊を見かねた藤堂高刑が進言すると高虎はニヤリと笑い下知を飛ばす。
まもなく藤堂隊から狼煙が上がるのだった。
その頃、島津軍は維新斎の想像以上に苦戦していた。
「申し上げます!榊原勢の反撃に会い豊久様お討死!」
「豊久が逝ったか……。やはり榊原康政、恐るべき相手よ」
そう言って冷静を装う義弘だったが内心では少し焦りを感じていた。
そして、信親本陣にさらに信じ難い知らせが届く。
「申し上げます!赤座直保、朽木元綱が寝返りました!」




